鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

名古屋戦報道

2009年07月02日 | Weblog
鹿島3発8連勝!史上最大8差独走/J1

前半43分、2点目のゴールを決め喜ぶ鹿島野沢(中央)。左端は興梠
<J1:鹿島3-0名古屋>◇第10節◇1日◇瑞穂陸
 強すぎる、記録的独走だ! 首位の鹿島が3-0で名古屋に圧勝した。前半22分に長短5本のパスをつないでFW興梠慎三(22)が先制点を奪うと、同43分にMF野沢拓也(27)が追加点、後半8分にはFWマルキーニョス(33)が3点目を決めて、リーグ戦8連勝をマーク。この勝利で2位川崎Fと勝ち点8差とし、J1が1シーズン制になった05年以降、第15節終了時点での最大差になった。

 強さが違った。鹿島がリーグ3連覇へ向け、盤石の態勢を整えた。難敵名古屋に格の違いを見せつけて3-0と圧勝。先制点を挙げた興梠は「久しぶりに楽しく、余裕を持って試合ができた。立ち上がりから点さえ取れればいけると思った」と笑みを浮かべた。

 先制点から圧巻だった。前半22分。MF青木の右サイドへのロングパスを起点に内田、本山、マルキーニョス、本山と5本のパスをつなぎ、最後は興梠が確実に押し込んだ。「完全に崩して、いい形で点を取れた」と興梠が自画自賛するほどの鮮やかな一撃だった。

 2点目も創造的なゴールだった。MFパクが左サイドを突破してクロスを上げると、本山、興梠が跳び上がってスルー。野沢が左足で追加点を奪った。興梠が「ぼくが本山さんに『スルー』と声をかける前に、背後の野沢さんが『スルー』と言っていた」と話せば、野沢は「パクがクロスを上げる瞬間に早めに声をかけたら、みんなスルーした。ぼくの方が体勢が良かったから」と振り返った。

 6月24日のACL決勝トーナメント1回戦FCソウル戦に敗れた後、同28日の大分戦に続くアウェー2連戦。試合当日まで故障を抱えたFWマルキーニョスとMF野沢の出場が微妙な状況で、同30日にFW佐々木とMF遠藤を「緊急招集」したほど。だが、マルキーニョスも後半8分にゴールを挙げ、故障を抱える2人が活躍するなどチーム力の高さを見せつけた。

 ACL敗退ショックからチームも立ち直りつつある。前日6月30日にGK曽ケ端に第2子となる女の子が誕生。小笠原、野沢が音頭を取り、宿舎でゆりかごダンスを練習した。この日「実演」できたのは「結局おれしかやらなかった」という野沢のみだったが、雰囲気は上がっている。

 3月15日の新潟戦に敗れて以来、リーグ戦は13戦負けなしの11勝2分。2位川崎Fには1シーズン制の15節終了時では最多の勝ち点8差をつける。次戦5日は2位川崎F戦。興梠は「川崎はACLで勝っているけど、ぼくらは負けた。リーグへの思いは絶対ぼくらの方が強い」。川崎Fをたたき、さらなる独走状態を築く。【菅家大輔】
 [2009年7月2日9時16分 紙面から]


鹿島8連勝!ACL敗退のウップン晴らした
2009.7.2 05:04

8連勝を喜ぶ鹿島イレブン。GK曽ケ端の長男誕生を祝う3連発だった
 J1第10節(名古屋0-3鹿島、1日、瑞穂陸)首位の鹿島が名古屋に3-0と快勝し、8連勝。2位に浮上した川崎との勝ち点差を8とし、Jリーグ初の3連覇に向けて独走態勢に入った。日本代表FW興梠慎三(22)、MF野沢拓也(27)、FWマルキーニョス(33)がゴールを決め、今季初の3得点。前日30日に長男が誕生したばかりのGK曽ケ端準(29)への祝福にもなった。

 アウェーの名古屋で、勝利への号砲が鳴り響いた。前半22分、FW興梠が今季6ゴール目となる先制弾を挙げると、同43分にMF野沢が追加点。左サイドのDF朴のクロスに、ファーサイドで「スルーッ!」と一声。MF本山、興梠、FWマルキーニョスと3人を通り抜けたボールを左足で突き刺した。

 「イメージ通り。選手1人1人がどうしたらいいか分かっている」と野沢。後半8分にはマルキーニョスが決め、今季リーグ戦初の3ゴールとなった。

 試合後、鹿島イレブンが輪になって、赤ん坊を左右にあやす「ゆりかごポーズ」のパフォーマンス。笑顔の中心にはGK曽ケ端がいた。前日30日の午前2時に、鹿嶋市内の病院で夫人が第2子の長男を出産したのだ。「寝不足だった」と苦笑いも、好セーブ連発で名古屋を無失点に抑えた。

 延長、PK戦の末に惜敗したACL決勝トーナメント初戦のFCソウル(韓国)戦から、ちょうど1週間。悔しさは消えない。だからこそ、ACL戦線に残る名古屋に負けるわけにはいかなかった。3日前の大分戦で太ももを痛めながら強行先発した野沢は、「名古屋は(上に)行けてウチは行けない。悔しさがきょうにつながった」

 その思いは全員が共有する。DF岩政は「スコアで自分たちの力を示せた。次の川崎にも負けるわけにはいかない」と闘志をあらわにした。圧勝でのリーグ8連勝。史上初のJ3連覇へ、独走態勢に入った。
(丸山汎)


名古屋-鹿島 前半43分、2点目のゴールを決める鹿島・野沢(8)。GK楢崎=瑞穂競技場


名古屋-鹿島 後半、シュート放つ鹿島・マルキーニョス(左)。GK楢崎=瑞穂競技場


名古屋-鹿島 前半、競り合う名古屋・田中(左)と鹿島・本山=瑞穂競技場


鹿島“らしさ”爆発で3発8連勝堅首

<名古屋・鹿島>前半22分、先制ゴールを決めた興梠慎三(右)はアシストの本山雅志と喜ぶ
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 【鹿島3―0名古屋】鹿島が圧勝でリーグ戦の連勝を8に伸ばした。前半22分、本山とマルキーニョスのワンツーなどダイレクトパスを3本つないで名古屋守備陣を完全に崩し、最後は興梠が右足で先制ゴール。同43分には本山と興梠の2人がクロスをスルーして相手守備陣を翻ろうし、野沢の2点目につなげた。

 「久々に楽しいゲームだった。連続スルー?遊び心があったね。それぐらいきょうの試合は余裕があった」と今季6点目の興梠は満面の笑みだった。右ひざの痛みをこらえて強行先発した野沢も「蹴るのも不安があった。ゴール?イメージ通り。練習でやってないとあのプレーはできない」と振り返った。鮮やかなパスワークと抜群のコンビネーション。鹿島の真骨頂が表れた2点だった。

 後半8分にはマルキーニョスが追加点を決めて今季リーグ戦初の3ゴール。「ハーフタイムで0―0のつもりで戦うぞと選手たちで話していた」と野沢が明かしたが、先制しながら失点して苦戦を招く悪い癖も修正。死角のない状態で、5日の2位・川崎Fとの直接対決に臨む。

[ 2009年07月02日 ]

独走8連勝!史上最大勝ち点差8…鹿島

前半22分、先制ゴールを決めた鹿島・興梠(中央右)は本山と抱き合い大喜び
 ◆J1第10節 名古屋0―3鹿島(1日・瑞穂陸上競技場) 首位の鹿島は3―0で名古屋に快勝。8連勝で川崎に勝ち点差8をつけた。

 気持ちがひとつになっていた。前半22分、FW興梠の先制点はMF本山から3人のダイレクトパス3本で生まれた。同43分にはMFパクのクロスを3人がスルーすると、4人目のMF野沢が相手DF2人をかわして左足で追加点。美技の連弾で名古屋を圧倒し、興梠は「久々にやっていて楽しかった」と笑った。

 6月30日、GK曽ケ端に第2子となる長男が誕生した。長年、選手寮の寮長を務めたチームリーダーの「オメデタ」。試合前夜には野沢を中心に宿舎で「ゆりかごダンス」を特訓して臨んだ。野沢以外は「忘れていた」(曽ケ端)ため、得点後に披露されることはなかったが、曽ケ端は「勝ててうれしい」とほおを緩ませた。

 8連勝で2位川崎に勝ち点差8をつけた。15節終了時点では、1シーズン制になった05年以降でJ1最大勝ち点差記録となる。野沢は「ソガ(曽ケ端)さんはゴールを決められるわけじゃないので取れて良かった」と明かす。今季初の3得点で7度目の完封劇。攻守一体の鹿島が完勝で首位の座を盤石にした。

(2009年7月2日06時01分 スポーツ報知)

選手のイメージが合致した美しい二点目と曽ケ端の第二子誕生である。
圧勝しすぎて記事も作りにくいところ。
大迫の惜しいヘディングシュートにスポットが当たらぬのは少々不満である。

名古屋戦コメント

2009年07月02日 | Weblog
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
勝利をしたことを嬉しく思うし、選手たちはよく頑張ってくれたと思っている。結果を予想するのは難しいし、相手に失礼になるが、両チームとも攻撃的ということは分かっていた。どこで誰が特徴を発揮するのかが大事で、今日は我々が効率よくプレーして勝利することができたと思う。

【J1:第10節 名古屋 vs 鹿島】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(09.07.01)
7月1日(水) 2009 J1リーグ戦 第10節
名古屋 0 - 3 鹿島 (19:03/瑞穂陸/9,661人)
得点者:22' 興梠慎三(鹿島)、43' 野沢拓也(鹿島)、53' マルキーニョス(鹿島)

●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
「質問がないということなら、私はただチームが勝利したことが嬉しく思いますし、選手たちがよく頑張ってくれたということじゃないかと思います」
Q:試合前にはマルキーニョス選手と野沢選手が負傷して、苦しい中での勝利でしたが。
「そんなに重傷ではなかったし、この準備期間の中で治療できて、回復できるというドクターの判断でしたので、それがうまくできて、両者とも1得点ずつしましたし、満足できるものではないかと思います」
Q:この結果は予想より良いものですか。
「結果を予想することはとても難しいものだと思いますし、相手に対しても失礼な部分がありますので、そういったことを私はまったく考えません。ただし、グランパスとアントラーズの試合になると、両チームとも攻撃的なので、得点を重ねることが多くなるんではないかとは、どちらにしてもあると思っていました。本当にどこで誰がしっかりチャンスで効率を発揮させるかということが重要であったし、チャンスを作った我々が効率という部分で力を発揮して勝利できたのではないかと思います」
Q:今日は重心を低めに置いてのロングボールが特徴的でしたが、それは試合前の指示ですか。それとも選手のその場の判断ですか。
「対戦相手が引いたり、あるいは高い位置を取って両サイドを上げてボールを奪いに行こうとすると、相手のDFラインの位置がセンターサークル付近だったりなるわけです。当然、背後には大きなスペースができて、そこを使えば相手は下がらざるをえない。臨機応変に試合中、相手がどのような出方をしてくるかによって、順応と対応をしなければならないということは、練習中から選手に求めていることです。試合中につなぐことができないのであれば、相手が限定しているのであれば違うやり方をしなければならないし、相手がそれに対応してくれば、今度はつなぐ形ができる。1点目はおそらくロングボールを拾ったあとにつないでいい形で得点に結び付けましたけど、2点目、3点目はそこから逆に相手が引いたところでつなぐことができました。いろんな形、状況あるいはデータを持っておけば、相手の出方によっていろんなことをできるようになってくる。それを選手に求めて、しっかりやってくれたと思います」
Q:2点目は練習してもできるものではないとは思いますが。
「練習してできるかできないかというのは、指示を出せるか出せないかというのは、個人の考えなので尊重します。ただし、ピッチの中であれをやれ、これをやれと言った時に、それしかできない選手にはなって欲しくないと私は選手に言っています。サッカーというスポーツは臨機応変にやるものであって、ひとつの戦法、ひとつのやり方、それだけに限らないわけです。サッカーというのは順応と対応、そして機能と効率というものが重要であり、それを選手たちが臨機応変に、特に攻撃というのは創造性というのがすごく重要な部分であって、練習でやったことしかできないのであれば、それを抑えられた時に何もできないということですから、選手たちが創造性の中やプレーの中で対応の幅を持ってるということだということです」

以上

【J1:第10節 名古屋 vs 鹿島】試合終了後の鹿島選手コメント(09.07.01)
●内田篤人選手(鹿島):
「何回か危ない場面もあった。(青木さんからのパスは)あれはいつものこと。フェルナンドか青木さんくらい。点が取れてリズムができた」
Q:ACLに残ったチームとの対戦だったが?
「やるからには負けたくない。それはいつも一緒です」
Q:ゆりかごダンスは?
「昨日知りました。今日は1点目も、2点目もキレイだったから、やろうと言っていたんですが忘れてしまった」
Q:久々の3得点について
「ハーフタイムに2-0は一番危ないからと言っていた。一番下のオレがわかっていたからみんなもわかっていたと思う。0-0のつもりで行こうと言っていた。ゼロで抑えようと思ったよ」
Q:パス回しがよかったが?
「監督も10分か20分しか来ないと言っていた。監督の読み通りだった。すごいね」
Q:次も厳しい相手だが?
「大変です。あそこで勝ったイメージがない」
●小笠原満男選手(鹿島):
「2本とも綺麗なゴールだった。追加点も入って、最後はボールを回して隙あらばゴールという試合ができた。連戦を当たり前だと考えてできている。去年までだと意識があったけど、がんばれてるし結果も出せている」
Q:次の川崎F相手にはあまり結果が出せていないが?)
「気にしないですよ。気持ちよく試合ができていますし」Q:守備は少し自重した?
「どうしても行かなきゃいけないときはあるけど、これからはイエローをもらわないようにプレーしないといけない。クリーンに強引にね(笑)」
Q:もっと点が取れたと思う?
「欲を言えばね。ただ、良い試合ができてるし、これを続けていきたいです」
●興梠慎三選手(鹿島):
「良い時間帯で2点目が取れたんでよかったと思います。いつもの鹿島なら2点目を取っても1点とられて2-1で終わって危ない試合になるけど、今日は3点目も取れた。快勝までは行かないけど良かったと思う」
●青木剛選手(鹿島):
「相手が結構つないで来てたんで、前から行きやすかったというのはあります。サイドを高い位置にあげて、後ろでまわしてきた。吉田と増川さんは結構つなげる人なので。そこはマルキや慎三だったり、モトさん(本山)やタク(野沢)さんだったり、しっかり前から追ってくれたんで良かったです。2-0で折り返した時点で、次の点が大事というところで3点目が取れた」
●野沢拓也選手(鹿島):
「早めにスルーって声をかけたらみんなスルーしてくれた(笑)。(ゆりかごダンスは)オレだけやってた。物まねしながらやろうよ、って言ってたんだけど。本当に決めれて。ソガさん、点決められないからね。失点してやるのも悪いし。ミツオくんもやろうって言っていたのに。前日練習したのに。ホテルで『生まれた』って言ってたから、名前とか勝手に決めて、そうやって和んでました」


[ J1:第10節 名古屋 vs 鹿島 ]

1点をリードした鹿島は前半43分、パクチュホからのパスを2人がスルー、そして最後は野沢が押し込み2点目をゲット!1点目に続き、またもやきれいな崩しから点を奪った。首位鹿島がアウェイでの戦いを優位に進める。

[ J1:第10節 名古屋 vs 鹿島 ]

2点をリードして折り返した鹿島は後半8分、ゴール前のこぼれ球をマルキーニョスがダイレクトボレーで決めて3点目!名古屋を大きく引き離した。

[ J1:第10節 名古屋 vs 鹿島 ]

アウェイ勝利!鹿島イレブンが手を上げてサポーターに挨拶する。鹿島はリーグ戦8連勝を達成し、首位を独走する。

[ J1:第10節 名古屋 vs 鹿島 ]

試合後、アウェイ側ゴール裏前で輪になって曽ヶ端準選手のお子様誕生を祝い、ゆりかごダンスが行われた。


先制点の起点となった青木から篤人へのロングパスはフェルナンドを彷彿させると篤人の弁。
まさに青木のチームである。