『ガイアの夜明け/下町ボブスレーの”真実”」を観て思ったこと

2018年02月28日 15時31分51秒 | アイデアのかけら



「下町ボブスレー」不採用のニュースに対する世間の反応は、

下町ソリの方がBTCのソリと比べて2秒遅かった。
性能が落ちるならば不採用なのはあたり前。

というのが主だったと思う。

しかし実は、2つのソリの滑走テストは、
異なる条件下で行われ、
製品テストとしては精度の低いものだった。

「2秒遅かった」
その結果だけが報じられ、
どんな条件でテストが行われたかを言及している記事は、
僕が知る範囲ではなかった。

「2秒遅かった」
それが不採用の理由の1つだったが、
なぜジャマイカはそんな不正確なテストを行ったのか。

確かに、ここに疑問は残る。
それはおそらく、永遠に解決されることのない疑問だ。

昨夜のオンエアを受けて、
「陰謀論か」と冷笑する声を散見するが、
あれは「陰謀」ではないと僕は思う。
じゃあ、なにか?
「ビジネス」である。

巨大なビジネスチャンスであるオリンピック。
そこには表裏、さまざまな策略が渦巻いている。
下町は、「良いものを作れば認められる」と信じて疑わなかった。
だが、それだけでは足りなかったのだ。

今回の件から学ぶべきことは、
優れた技術だけではまだ片翼、
ビジネスとして羽ばたくためには、
もう片翼が欠かせない、
ということなんだと思う。