悪筆で有名なベテラン放送作家がいる。
彼がまだ駆け出しの頃の話だそうだ。
侍が出てくるコントを書いた。
その中にこんなト書きがあったそうだ。
「侍、魚を抜く」
敵と戦う場面で、
刀ではなく魚を抜くのだ。
意味不明だ。
その意味不明さに、
「あいつは天才だ」と評判になったそうだ。
だから彼は言い出せなかった。
本当は「魚」ではなく「刀」と書いていたことを。
彼の悪筆で書かれた「刀」という文字を
みんな「魚」と誤読していたのだ。
それにしても、
どう書いたら「刀」を「魚」と読み間違えられるのか。
山名 宏和
放送作家。古舘プロジェクト所属。1967年生まれ。 ・詳しいプロフィールはコチラ
|
経堂通信(30) |
ドラマのかけら(41) |
できそこないのかけら(1) |
おかめのかけら(14) |
愛犬のかけら(44) |
観察のかけら(20) |
記憶のかけら(12) |
日々のかけら(1019) |
新型コロナ(17) |
写真のかけら(246) |
名言のかけら(9) |
PRのかけら(7) |
ギモンのかけら(48) |
チシキのかけら(74) |
業界のかけら(450) |
その他のかけら(290) |
旅のかけら(82) |
エンタメのかけら(217) |
アイデアのかけら(311) |
ホラーのかけら(69) |
コメディのかけら(845) |
Weblog(0) |