読書:『チョコレートTV/水野宗徳』

2012年03月02日 09時06分14秒 | エンタメのかけら

放送作家であり、
映画『おっぱいバレー』の原作者でもある、
水野宗徳さんの新作。

テレビ業界を舞台にした連作短編集だ。

小説のパーツの一つ一つは、
さすが現役の放送作家が書いただけあって、
同じテレビ業界で働く僕が見ても、
リアリティがある。

それでいて、そのパーツを組み上げて作った全体は、
なんというか「夢物語」なのだ。

しかしそれは、けっして悪いことではない。
むしろ良質なエンターティメントの証であると思う。

唯一の心配は、
この小説の内容を鵜呑みにして、
テレビ業界に入ってくる奴がいると大変だということだ。

ここまで現実のテレビ業界は甘くはない。

気をつけて下さい。