会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

百貨店売上高

2008-11-24 20:17:51 | 小売
これは日本のデパートのハナシですが、

日本百貨店協会から
10月の売上げ結果が18日に発表になっています。

平成20年10月 全国百貨店売上高概況


全年同月で、マイナス6.8%.落ちてますなあ。

先月、つまり9月ですが、マイナス4%で、株価の下落がつまり逆資産効果が現れるとしたら10月分からで、さらに落ちるかと見てましたが、やはり・・・。

遠のく富裕層 低価格帯に本腰 百貨店売上高 8カ月連続減

消費支出が景気の先行指標だ、と先日紹介したわけですが、日本の消費も落っこちてますなあ。まあ、百貨店業界自体が地盤沈下している中で、消費動向の指標性がどの程度あるか、については疑問もありますがね。規模も数兆円で全体から見るとそれほど大きいともいえないかも。

家計支出は総務省が出しているみたいなんですが、まだ9月分しかわからないんですが、前年比マイナス2.3%。多分10月はもっと悪くなっているはずですね。

消費支出:9月は28万1433円 実質で2.3%減(速報)

米国と違って、日本は外需も大事なわけですが、その外需も先日書かせていたただいたとおり10月はまた赤字になったみたいで、トホホ。

まあ、原油や原材料がかなり値下がりしているので、それが徐々に反映してくるはずで、それはプラスに働くはずですけどね。

WTI 1y

9月22日に120ドルの高値に戻した後、10月、11月とずっと一貫して下げ続けてますよね。もともと輸入の最大増因が石油関連だったので、それが安くなれば、それはそれで・・・。まず、輸入加工業者の仕入れ値が下がり事業利益となって、いずれ輸入加工業者が値下げすることで川下にも恩恵が拡がり、という流れになるんでしょうが、輸入業者の利益増(=付加価値増)という形でGDPにも即効いてうくると思うんですがね。また、毎月1兆円の貿易黒字のレベルに戻すかどうかは疑問ですが。なんせ輸出も落ちていて・・・。差し引き0なら効果なしですな。

とにかく、まだまだ底が見えない感じですね。

アメリカも小売が痛んでいて、先日のサーキットシティのChapter11もあったし,アパレルの小売もやられてるようで、

Value City Department Stores Files Bankruptcy, Fully Liquidating

Value City blamed the filing on the economic downturn, feeling the pressures of light consumer spending. In addition, tough credit market conditions caused the retailer's vendors to tighten credit terms on inventory, resulting in Value City not being able to sufficiently stock its shelves.

消費の低迷に加えて金融危機でベンダーに取引条件を厳しくされて十分に商品を仕入れることができなくなった。これは、サーキットシティも同じことを説明してましたね。ベンダーサイドも資金調達が苦しいので、信用力のないところから掛けをやめて行くなり短くしてゆくわけで、ここもそうだ、ということですかね。

まだ、しばらく続きそうですね。

トヨタショック以降、派遣切りのニュースもバシバシ聞かれるようになりまして、現場ではひどいことになっているんでしょうなあ。

さて、ハナシは変わりますが、ヒマを見つけて良い本をじっくり読んでいこうと思います。良い本、というのは、いろんなところでネタとして使えそうな本てコトですがね。よろしければお付き合いを。とりあえずフリードマンの『資本主義と自由』から読みはじめます。

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