願い叶って・・・オケラ

オケラ[朮]（キク科）
先日、空振りに終わったオケラの花が、違う林で咲いていると聞いて探しに行ってきました。
そこは私がよく歩く所ですが、今までオケラがあることに気付きませんでした。
そのよく歩く林の中の、よく歩く小道の脇にオケラは横たわるように生えていました。

ここにはふた株ほどのオケラが生えていて、それぞれに花を付けていたのです。
筒状花からなるオケラの花、咲き進むともじゃもじゃした感じになるようですね。

魚骨状の苞、と図鑑にはありますが、これがその苞ですね。
何年も前から歩いている林で、やっと出会うことができたオケラの花。
灯台下暗し、と言うのはまさにこのことを言うのでしょうね。

10月上旬のオケラ

１０月中旬　横浜市内にて

沿線で生きる・・・キササゲ

キササゲ[木大角豆]（ノウゼンカズラ科）
線路沿いの小道を歩いていると、線路わきに細長い実を付けた木が目にはいりました。
これはキササゲのようです。
以前、瑞巌寺の境内で花の様子を観察しまたが、そこのキササゲは見上げるような高さの大木でした。
ここのキササゲは、とても低い樹高でしたが、何度も切られているようで、根元は割りと太かったです。
ご覧のように、すぐ脇を電車が走っているので、すぐにまた切られてしまう運命なのかもしれません。

フェンスの隙間から手を伸ばして、ひとつだけ実を採って中を観察してみました。
両端に毛の付いた種子の様子がわかるでしょうか。
梅雨の頃に花が咲くようですが、来年ここで花を観察できるか保証はありませんね。
願わくば、花の様子を観察してみたいです。。。

2012年の花

１０月中旬　横浜市内にて

毒なもの・・・シュロソウ

シュロソウ[棕櫚草]（ユリ科）
林の中を歩いていると、シュロソウが実を付けていました。
ここは、私が初めてシュロソウを見た所です。
葉の様子から、この名がついたそうですが、シュロの葉に似ていますかね。
シュロソウは、バイケイソウと同属で、全草が有毒です。
バイケイソウは、オオバギボウシやギョウジャニンニクと間違えられて、中毒事故も多いそうです。
シュロソウの芽生えを見て、こんな所にもあるんだと勘違いすることも考えられますが、余程の自信がない限り、野草を口にすることは慎んだ方が良さそうですね。

2013年の花

１０月中旬　横浜市内にて

まだまだ咲いてる・・・センニンソウ

センニンソウ[仙人草]（キンポウゲ科）

昨日載せたヒヨドリジョウゴの蔓延る茂みには、センニンソウも負けない位蔓延っていました。
ここではまだ花も元気に咲いています。
今回は載せていませんが、白髭の伸びた実もたくさんありました。
ここは日当たりも良く、ヒヨドリジョウゴにセンニンソウ、どちらも花と実を楽しめる茂みでした。
この場所を緑の残る貴重な場所と思うのか、手入れのされていないただの空き地と思うのか、人それぞれに感じ方は異なることでしょう。
私は緑を思う気持ちを大切にしたいと思います。

１０月中旬　横浜市内にて

実りも花も・・・ヒヨドリジョウゴ

ヒヨドリジョウゴ[鵯上戸]（ナス科）
道端の茂みで、たくさんの実を付けたヒヨドリジョウゴと出会いました。
真っ赤に色付いた綺麗な実も多いですが、まだ緑色の艶々している実も見ることができます。
よく見ると緑から赤へ移行する途中の実もありました。

すぐ近くの茂みには、まだ花の咲いているヒヨドリジョウゴもありました。花期が長いのですね。
こちらは赤い実は少なく、未熟の実が多かったです。
晩秋から初冬にかけて、葉がすっかり落ちた後でも、赤い実を残している姿も見ることができます。
花も実も長く楽しめるヒヨドリジョウゴですね。

2013年の花

１０月中旬　横浜市内にて