アズマヒキガエル(ヒキガエル科)
本州の近畿以北の人家周辺や山地など広い範囲に生息する日本固有のヒキガエル。繁殖期以外は水に入る必要がほとんどないので、水辺から遠く離れたところでも見かけることがあります。
スイレンを見ることができる池の周りを歩いていると、聞き慣れない声が時折聞こえてきました。カモでもいるのかと思いましたが、鳥の姿はありません。よく見るとカエルが枯れたスイレンの葉の上に何匹かいるのが見えました。
啓蟄も過ぎて、カエルたちも動き始めているようです。
中には、このように泳いでいるヒキガエルもいます。
家の近所で、夜にヒキガエルの姿を見たことが何度かあります。のそりのそりと歩く姿は見慣れていますが、泳ぐ姿を見たのは初めてかもしれません。
スイレン池に流れ込む小川にも、ヒキガエルの姿を見ることができました。この写真ではわかりにくいのですが、画面中央付近に合計4匹のヒキガエルがいるのです。はっきりとはわかりませんが、雌をめぐって雄たちがカエル合戦を繰り広げていたようです。
アズマヒキガエルの繁殖期は、2月~4月頃ということなので、こうして水辺に集まってきているのでしょう。
水辺を離れて、林の中を歩いていると、私の前を1匹のヒキガエルが歩いていました。繁殖期の雄は体色が黄色味がかることもあるようなので、これは雄なのかもしれません。
水辺で繰り広げられているカエル合戦に間に合うのでしょうか。出遅れた感満載のヒキガエルでした。
3月上旬 横浜市内にて