ヒメウズ[姫烏頭](キンポウゲ科)
山麓の草地や道端などに生える多年草。高さ15~30cm、茎は繊細で軟毛があります。根生葉は有柄の3出複葉で、小葉は短い柄があり2~3裂し、裂片はさらに2~3裂します。3~5月、茎先に花柄を出し径約5㎜の花をつけます。淡黄色の花弁は筒状に5個付き、萼片はやや紅色を帯びた白色の花弁状です。
林縁で咲き始めたヒメウズと出会いました。小さな花を覗くと淡黄色の葯が見えました。雌しべはまだはっきりと見えませんね。
烏頭とはトリカブトのことを指し、塊根がトリカブトに似ていて小さいことからこの名が付いたと言われています。トリカブトのように強い毒性は無いようですが、全草にプロトアネモニンを含み、草の汁が皮膚などに付くとかぶれることがある有毒植物になります。
最近ヒメウズの小群落をいくつか新たに見つけました。今まで気付かなかっただけなのか、その勢力範囲を広げているのかはっきりわかりませんが、前者で無いことを願います。今年は久し振りに、キンポウゲ科らしい袋果の様子も観察してみたいです。
3月中旬 横浜市内にて