joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

ドラマと仕事 “L.A.LAW”と“ER”

2006年01月31日 | 映画・ドラマ
“ER”を見ていて思ったのは、これは“L.A.LAW”というドラマに似ているということ。いや、似ていない部分もあるのだけど、医者と弁護士という仕事の共通性を感じたのだと思う。

“L.A.LAW”は80年代に大ヒットしたアメリカのドラマで、L.A.の弁護士事務所が舞台です。日本でも深夜に放送されていて、僕は途中から毎回ビデオに録っていました。

二つのドラマの共通性は、どちらも弁護士と医者というある程度の独立性のある職業だということ。それゆえ職場では各人がそれなりに自律性を発揮して、自分の意志で行動することが求められます。それは、上司も部下も関係ありません。新米医師・弁護士も、どこかで自分で行動することが必要になります。

この、自律的に行動するチャンスが二つの職業には多いことが、ドラマの舞台に採用された理由の一つでしょう。年齢に関わりなく、誰もが主役として行動するので、各人物を生き生きと描写できます。

また、自律的に行動できるため、年齢に関わりなく、誰もが高いプライドをもっています。しかし、弁護士事務所も病院も一つのチームなので、命令に従ったり、他人に合わせたりする必要もあります。そこでプライドの高いもの同士の衝突が起き、ドラマチックになります。

“L.A.LAW”も“ER”も、仲良しクラブの職場ではなく、各同僚の間に微妙な距離がある。

そう考えて思うのは、普通の企業活動を舞台にした映画もドラマもほとんどないということ。企業活動それ自体は、登場人物の背景にはなる。けれども、その仕事の内容がドラマのコアになり、仕事の内容が人物のアイデンティティと強く結びつく姿を描いたドラマはほとんどない。

これは、まず医者や弁護士と違い、普通の企業ではほとんどの社員は主役として動けないからだと思います。大抵は上の人の言うことに従わなければならない。

また、私たち自身が、企業の活動を医者や弁護士ほどカッコイイとは思っていないということ。あるいは、医者や弁護士の仕事ほど社会的影響のあるものと思っていないとうこと。たんに利益を生む行為と見なしていて、医療や法律のように非利益的な“意義ある”ものと多くの人は思っていないのではないかと思います。


涼風

「価値を与える」

2006年01月30日 | reflexion
私たちにとって意味を持つものに価値を見いだし、注意を向け、与えます。他の人たちのためにこれをすると、彼らに価値を与えるだけでなく、自分自身にも価値を与えます。
“100 Healing Principles”チャック・スペザーノ(著))


僕が苦しんだり落ち込んだりするとき、それは大体世の中や他の人と自分を比較して、自分に足りないものに注意を向けているときです。

そういうときは自分を攻撃すると同時に、自分に足りないものをもっている人たちをなぜか恨んだりしている。

そうではなく、自分に足りない“それ”が素晴らしいものであるなら、その“それ”をその人がもっていることを祝福してあげると、こころが軽くなる感じがします。


涼風



 

Audiobook一覧 No.1

2006年01月30日 |  (Audiobook一覧)
これまで取り上げたAudiobookの一覧です。

   ・“Mind Mapping” Michale J. Gelb(著) 2

   ・『右脳をどのように経営にいかすか?』 七田眞(話し手)

   ・『宗教とビジネスの・・・目からウロコの関係!』 日下公人(話し手)

   ・“Built to Last” by J. C. Collins, J. I. Porras 2

   ・“Built to Last” by J. C. Collins, J. I. Porras 1

   ・“The Eupsychian Ethic” Abraham H. Maslow

   ・『300万円で起業する、ゼロからの集客法』 神田昌典

   ・『30年後』 船井幸雄 神田昌典(聞き手)

   ・“Managing in the Next Society ” by Peter F. Drucker

   ・“Management Challenges for the 21st Century” by Peter F. Drucker 2

   ・“Good Business” by Mihaly Csikszentmihalyi

   ・“Good To Great” by Jim Collins

   ・“Flow” Mihaly Csikszentmihalyi(著)

   ・“Management Challenges for the 21st Century”Peter Ferdinand Drucker (著) 1

   ・“It Takes a Village” Hillary Rodham Clinton 

   ・“Leadership And Self-Deception: Getting Out Of The Box”Arbinger Institute (著)

   ・企業の究極の目的とは何か 『小冊子を100万部配った、革命的口コミ術とは?』本田健 神田昌典(聞き手)

   ・“The Goal: A Process of Ongoing Improvement” Eliyahu M. Goldratt (著)

   ・『日本一の大投資家に訊く  経営に花を咲かせる「旦那道」のススメ』 竹田和平 神田昌典(聞き手)

   ・“Rich Dad Poor Dad” Robert T. Kiyosaki(著)

   ・心理的な安心感の大切さ 『「フロー経営」の極意』 天外伺朗(著)

   ・“Mind Mapping” Michale J. Gelb(著)

   ・パウロ・コエーリョ

   ・アカウンタビリティ  『幸せな小金持ちへの8つのステップ 実践編』 本田健

   ・「奪う」 『幸せな小金持ちへの8つのステップ 実践編』 本田健

“The Goal” Eliyahu M. Goldratt

2006年01月29日 | Audiobook
“The Goal: A Process of Ongoing Improvement”というCDブックを聴きました。邦訳は『ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か』という題名で大ベストセラーになっているのでご存知の人も多いのだと思います。

じつは私は去年までこの本の存在を知りませんでした。英語のCDブックで語学を勉強しようとして探していて初めてこの本に行き着いたのです。

CDは分厚い書籍の全文を朗読しているので9枚にも上ります。物語仕立てで工場が利益を生み出すプロセスを解説しているのですが、プロの声優が何人も出てきて、ラジオドラマのような感じです。

ただ正直に言えば、私はこの9枚のCDを去年の秋から何度も聴いてきましたが、結局内容を聴き取ることができませんでした。そこでいい加減疲れてきたので、降参して翻訳に手を伸ばしたのです。

翻訳を読んでその内容の面白さに引き込まれたのですが、正直に告白すると、この本の内容を一回読んだだけでは理解できませんでした。工場の生産ラインについての常識がいかに利益獲得を阻んでいるかを物理学の教授が元教え子に教えるお話なのですが、うまく頭がついて行かないのです。


私が理解できた範囲を思い出すと、通常の工場生産の常識には

・労働者にはつねに労働を課して怠業を防ぐ

・各ラインで作業をつねにスピード・アップ(効率化)する

というものがあります。

しかし、この発想に欠落しているのは、工場の各生産ラインはすべて連関しているにもかかわらず、各ラインで作業スピードに差が不可避的に出てくることです。

このスピードの差を理解せずに、たんに各ラインでの作業のスピードを高めようとすると、スピードの遅い箇所(=「ボトルネック」)で生産が滞り、大量の未完成部品が出ることになります。

つまり、工場の生産スピードを決定するのは、最もスピードの遅い箇所(=「ボトルネック」)であり、それを考慮せずに他の箇所のスピードを上げようとすると、投入した資材のわりに少ない完成品しか得られないことになります。

ここから、工場を円滑に運営するには、この「ボトルネック」を発見し、その「ボトルネック」のスピードを上げる努力をしながら、同時に「ボトルネック」のスピードに合わせて他の箇所の資材投入と作業を進める必要があります。

こう書くと「当たり前じゃないか」と思いそうですが、「既存」の工場運営では、各ラインのスピードの差を考慮せずに、とにかくすべての箇所で作業のスピードを高めようとするので、結果的に「ボトルネック」でいつまで経っても処理されない大量の無駄な部品を作る羽目になると言うことです。


もちろんこの分厚い本は、そういうことだけではなく、企業会計の常識がいかに工場の円滑な運営を妨げているか、チームの運営にとって必要なリーダーシップとは何かなど、なかなか深い問題が扱われているのですが、そうした含蓄すべてを理解することはできませんでした。もっと理系的な思考ができると、この本の言いたいことがよく理解できるのではないかと思います。

ただ面白かったのは、企業にとって目的である「利益を生む」ということについて、会社の常識がそれを阻むことがあることが分かりやすく描かれていることです。

速い工場生産を達成するには、全体のバランスを考慮して、各部署の連関をスムーズにする必要があるのですが、それを無視してとにかく各ラインで「一生懸命」社員を働かせればそれでいいという風に人は思い込みがちであるということです。

もう一つ、このモデルとなった工場の再生が、工場長の離婚の危機と克服と同時に描かれていること。神田昌典さんの『成功者の告白』でも、配偶者・家庭との関係がビジネスと強い相互影響を有していることが強調されていましたが、この本でも、工場にとって本当によい運営とは何なのかを主人公が考える過程で、自分は何のために働くのか、自分にとって結婚とは何なのかを考えることになります。

私たちは、往々にして「究極の目的」というものについて考えず、その場その場のことに「一生懸命」になり、後になり「何かを見逃していた」と思うことがあります。

この本は、たんに企業経営のテクニカルな指摘だけではなく、バランスをとること、目的を見失わないことなど、大切なことを指摘しているように思います。


涼風

参考:「ザ・ゴール~The Goal - CD 9枚で良書がドラマとして蘇る。」『CD、テープを聴いて勉強しよう!! by ムギ』

   “The Goal”Memo

「価値を与える」

2006年01月28日 | reflexion
もしも自分が持っているものによって自分の価値を高めようとして、価値のないものに価値を置くと、私たちはエゴを強めますが、自分の価値が高まったようには感じません。
“100 Healings Principles” チャック・スペザーノ(著))

私が自分のことが嫌になるのも、世の中の価値観で自分を測っているときのことが多いように思います

自分が嫌いになると言うことは、自分にないものに価値を与えてしまっているのでしょう。

「価値を与える」というと難しいけれど、何を好きになるかというと考えやすいかな。

好きになる必要のないものに価値を与えていると、私は苦しくなる。

好きなこと、素晴らしいと思うことに価値を与えていくと、楽しいかもしれない。

今の人や社会のどういうところが、私は素晴らしいと思うだろうか。


涼風

モーツァルト

2006年01月28日 | Music
きのう、NHK-BSでモーツァルトに関する番組をしていました。

最近は気分がすぐれなかったのだけど、その番組でモーツァルトのピアノの曲を聴いていると何だか脳の中がきれいに整理されていく感じで、頭がどんどん気持ちよくなっていきました。

モーツァルトの曲というのは不思議だ。そういう癒しの効果があるのでしょう。脳の筋肉のつぼを小気味よくプシュプシュ押していくようです。

その番組が終わったあとにも、自分の持っているモーツァルトのCD『ピアノ協奏曲25番 26番』をじっと聴いていました。

僕は音楽を聴くときは本を読んだりしながら“ながら”で聴くことが多いのだけど、とくにクラシックの場合はそうです。でも昨日はじっと音楽を聴いていました。

なんだか不思議な感覚でした。身体から余分な中毒症状が脱けていくような感じで、自分が“センター”に連れて行かれるような感じです。

涼風

大学

2006年01月27日 | 日記
以前、大学院に在籍していたときは感じていなかったけど、どこにも所属しない人間になると、自分がどれほど「大学院生」という肩書きに精神的に寄りかかっていたかが分かります。

大学院にいたときは、私は同じ大学院生や大学の人たちを毛嫌いしていました。みな日常の生活から遊離したアカデミズム内部のみで通用する言語を用い、大学の外に生きる人たちとは違うような言葉遣い・振る舞いをしながら、それがどうしようもなく俗物的に見えたのです。

しかし、いざ大学の外に出てみると、私自身も「大学」という場所に寄りかかって生きてきたことに気づきます。「大学院生」という肩書きがなくなり、大学と言う場所との接触を失うと、自分がとてつもなく小さくてどうしようもない存在に思えてくるのです。

自分の中のそういう部分に気づけてよかったのでしょう。


涼風

『ドラゴン桜』と『ユダヤ人大富豪の教え』

2006年01月25日 | Book
『ドラゴン桜』というドラマや『ユダヤ人大富豪の教え』という書籍が私たちの前に登場したのは、時代と私たちの意識が大きな転換の時期にあることを示しているように思えます。

『ドラゴン桜』というドラマが私(たち)に教えてくれたのは、私(たち)が深刻な「東大病」にかかっていること。私たちの殆どは学歴コンプレックスを抱え、同時に「秀才」への嫉妬と崇拝の意識をもっています。幼児の頃から成績の序列を意識させられて生きてきているのだからそれもやむをえないと思います。

しかし、私(たち)はそのコンプレックスによって、学ぶことの楽しさを失っているのでしょう。コンプレックスをもつことで、学ぶこと自体に嫌気を持ち、本当なら好きになるかもしれない英語・数学・社会・理科などに真剣に取り組めないのです。

「どうせ自分は東大の人たちにはかなわない」という風に学問と序列を同一視してしまうため、本当は序列とは無関係な学問の楽しさを知ることができないのです。

学ぶこと、頭を働かせることは、本来は序列の中の劣等感や優越感とは無関係なこと。そのことを私たちは知らないために、学ぶこと・頭を働かせることにコンプレックスを持ち、それらを心の底から楽しむことができていないように思います。

『ドラゴン桜』は私たちが「東大病」にかかって、学ぶこと・頭を働かせることの楽しさを知らないことを教えてくれました。同時に、それらの楽しみを受験を通して教えてくれているように思います。


『ユダヤ人大富豪の教え』、そして本田健さんの一連の著作は、私たちの身体に抜き難く染み付いている「お金のストレス」を教えてくれました。

貧困層にいる人はもちろん、いい大学を出ていい会社に勤め年収一千万を得るという人生が、実はとてもお金のストレスを抱えこむことになることを教えてくれました。そうしたホワイト・カラーのコースは、安全への執着の産物であり、金銭に対する余裕の無さが生み出した人生だと本田さんは言います。

そのようなホワイト・カラー、そして貧困層の人も、お金というのは、切り詰めることによってしか蓄えられず、またお金のリテラシーがないために、贅沢品や家のローンなどによって心理的なストレスを抱え込む出費をしてしまいます。

本田健さんは、安全という動機でお金の執着したり、またその反動で浪費してしまう私たち一般人の感情のメカニズムを暴き出しました。そして彼は、もっとお金と人生に対して余裕を持ち、お金をもらうという従業員の人生ではなく、自分からお金を生み出すことができる人生があることを教えています。


『ドラゴン桜』も『ユダヤ人大富豪の教え』も、東大に行くことがエライとか、起業して成功することが正しいとか、そういうことを言いたいのではないのだと思います。

そうではなく、私たちがいかに知識とお金についてコンプレックスとストレスを抱えて生きているのかということ。そうした病を振りほどいて、自分本来の安定した感情でその知識とお金と人生について向き合うことの大切さを教えてくれているのだと思います。

知識もお金も中立な道具です。それらは、悪いことに使おうと思えば使えます。しかし、いいこと、人のため、社会のためになることに使おうと思えば、すごい力を発揮してくれる素晴らしい道具なのだと思います。


涼風

『日本一の大投資家に訊く 経営に花を咲かせる「旦那道」のススメ』

2006年01月24日 | Audiobook
『日本一の大投資家に訊く 経営に花を咲かせる「旦那道」のススメ』というCDを聴きました。話し手は竹田和平さん。「たまごボーロ」で有名な竹田製菓の会長で、上場企業100社以上の株主さんとしても有名な方です。

聞き手の神田昌典さんは、株式市場が脚光を浴びる今の時代の中で、利鞘ではなく企業の応援のために株式投資を続ける竹田さんに、〈本来〉の株式投資のあり方を聞き出そうとしたのだと思います。インタビューは、まさにその神田さんの狙い通りに進んでいきます。

竹田さんの株式投資の目的は、企業の成長を応援して、それによって配当を貰うこと。彼は100社以上の大株主なのですが、その投資は売りぬけが目的ではなく、中小企業に対して資金提供することで、その会社に伸びてもらい、それによって得られる配当で自分自身が社会貢献することだそうです。

そうした彼の行動のバックボーンにあるのが、題名にもなっている「旦那道」です。

竹田さんは今の国家と社会のあり方に批判的で、本来福祉とは国家という機械がやることではなく、「家」がやるもので、「家」がやれないのであれば、その地域の旦那がやるべきなんだと述べます。

昔の旦那というのは、自分の資産を使って町の祭りを仕切ったり、芸者さんに着物を買ってあげたりして、文化の担い手として活躍していました。

竹田さんはそうした旦那のあり方が現在でも必要で、役人が人を助けたりしてもそこに感謝は生まれないと述べます。官僚制が受給者に施しを与えてもそれは巨大組織が受給者に物資をたんに与えることになり、そこには本来あるべき感謝は生まれません。

しかし福祉に必要なのは、与える・受け取る過程で、貰う人は与えてくれる人に感謝し、与える人はそれによって喜びをえることです。そうした貴重な契機が、国家福祉では生まれないのです。

それゆえ必要なのは、家・あるいは地域の「旦那」がほんらい社会と文化に必要な貢献をしなくてはならないということです。

竹田さんはそれを実践するために、株式投資で得る数億円の配当を彼なりの社会貢献に使います。それは例えば、彼と同じ誕生日に生まれた赤ちゃん全員に純金の金貨を送ったり、20万人以上の小学生に自分の著書を配ったり、お菓子博物館を作ったりなどです。

このセミナーの中で竹田さんは、株とは本来「シェア」の意味をもつと言います。その富を分かち合うのが株式の本来の特質だということです。

「福祉は家が面倒をみるべき」という意見は、前近代的な思想として受け取る人がいるかもしれません。

例えば19世紀終わりから20世紀にかけてドイツでは、それまで社会の支配的地位にあった大地主層と、商業市民層(ブルジョア)との間で世代交代にまつわる争いがありました(ドイツでなくてもどこでもありますが)。

その時代に生きたドイツの社会科学者たちの多くは、大地主と農民との間にある「人的絆」が、企業による賃労働関係では組織の中の「非人格的な関係」に取って代わられると主張し、嘆いていました。

こうした大地主と農民との関係が100%肯定されるべきかどうかは分かりませんが、しかし資産を持つ者が持たない者に分け与えるという所に、一種のロマンを見ることが可能だったのだと思います。

竹田さんの考えもこれに近いものだと思います。竹田さんがすごいのは、自分でそれを実践し、自分の莫大な資財を投じて社会貢献を行っているところです。

前近代的な関係がいいかどうかと考え出すと、議論になってしまいます。そうではなくて、組織ではなく、お金を持つ者が他人に与え、与える喜びのためにお金を稼ぐという実践に、一つの理想的な社会のあり方があるように感じました。


涼風

参考:竹田和平さんHP

   竹田和平さんBlog『みんなの「私の夢」』

   『トップファンドマネジャーの負けない株の黄金則』 藤野英人(著)
 
   『清豊の思想』 藤野英人(著)
  

シンプルな現実 『労働と独占資本―20世紀における労働の衰退』 

2006年01月23日 | Book
『労働と独占資本―20世紀における労働の衰退』という本を読みました。

私は現在の労働社会学・企業組織論の議論を知らないので、現在の学者達にこの本がどう読まれているか分かりません。ただ、コスト削減のために派遣・アルバイト労働という形態が多用されている現在の企業の実態は、この書が告発した労働のあり方にもう一度近づいているのではないかと思います。

この本が書かれたのは1970年代のアメリカです。分厚い本ですがメッセージはシンプルで、資本制の工場・企業では労働者自身が自分の労働について主体的に考える契機が失われ、ごく一部の経営陣にのみ組織の方向を決める判断の権限が委ねられ、大部分の労働者が―事務労働者も工場労働者も区別なく―組織という大きな機械の一部となって、組織活動のごく末端にのみ関係する労働を行います。そこでは、人間の本性と言える、主体的な思考・行動の機会が奪われ、賃金とひきかえに人間は自分の人間性を放棄して、組織の歯車となります。

労働社会学・経営学の歴史は分かりませんが、おそらく日本企業が隆盛を極めた80年代には、このようなネガティブな主張は日本企業には当てはまらないと思われたのではないかと思います。とりわけ大企業を主な分析対象とする学者には受け入れられなかったのではないでしょうか。

大企業の破綻が明らかになっていなかった時代には、多くの社員が組織がもたらす利益の恩恵を受けていたため、またそれほど正社員を大量に抱えながら組織の運営が上手く行っていると思われていたため、社員の労働のネガティブな性格よりも、日本的経営の特質に注目が当たっていたのだと思います。

しかし90年代以降に解雇と派遣・アルバイトの増加によって、企業の中枢的作業に関われる人材と、まさに「材料」としてロボットとして使われる―工場労働・事務労働を問わず―人材との間に明確に線が引かれるようになる傾向が増えている印象があります。

30年経って、ブレイヴァマンのこのシンプルなテーゼがまた(残念ながら)リアリティを帯びているのが、現在の日本企業の実態ではないかと、私は想像しています。

涼風

Book一覧 No.2

2006年01月23日 |  (Book一覧)
これまで取り上げた本の書評・感想文・メモの一覧です。

   ・『まぁるい生活』 石田ひかり(著)

   ・『精神療法面接のコツ』 神田橋條治(著)

   ・『ひきこもりの家族関係』 田中千穂子(著)

   ・『赤ん坊と母親』 ドナルド・W・ウィニコット(著)

   ・『企業の人間的側面』 ダグラス・マクレガー(著) 2

   ・『企業の人間的側面』 ダグラス・マクレガー(著) 1

   ・『「引きこもり」を考える―子育て論の視点から』 吉川武彦(著)

   ・『最終講義 分裂病私見』 中井久夫(著) 2

   ・『最終講義 分裂病私見』 中井久夫(著) 1

   ・『「仕事が終わらない」告発・過労死』しんぶん赤旗国民運動部(著)

   ・『ガラス玉演戯』 ヘルマン・ヘッセ(著)

   ・『働くということ - グローバル化と労働の新しい意味』ロナルド・ドーア(著)

   ・「自退症について」宝彩有菜(著)

   ・『看護のための精神医学』中井久夫・山口直彦(著)

   ・自由なコミュニケーション 『ハッピーになれる算数』新井紀子(著)   

   ・『モダニティと自己アイデンティティ』アンソニー・ギデンズ(著)

   ・『スティグリッツ入門経済学』ジョセフ・E・スティグリッツ(著)

   ・『「ひきこもり」救出マニュアル』 斎藤環(著)

   ・『企業とは何か その社会的使命』P.F.ドラッカー(著) 2

   ・『企業とは何か その社会的使命』P.F.ドラッカー(著) 1

   ・『スポーツを楽しむ―フロー理論からのアプローチ』 チクセントミハイ/ルイス(著)

   ・加害の忘却と心的外傷 『関与と観察』中井久夫(著) 2

   ・加害の忘却と心的外傷 『関与と観察』中井久夫(著) 1

   ・『四つの約束 』 ドン・ミゲル ルイス (著)

   ・ 『不変の経営・成長の経営―伸びる会社はどこが違うのか』北尾 吉孝(著)

   ・「構造改革」の基本的考察 『経済学を知らないエコノミストたち』野口旭(著)

   ・アジア通貨危機の基本的考察 『経済学を知らないエコノミストたち』野口旭(著)

   ・「16・7世紀におけるヨーロッパの魔女熱狂」 H.R.トレヴァー=ローパー(著)

   ・「次がどこであろうと、ここから去り、次に向かう」『日本サッカーの未来世紀』(著) 『葉っぱのフレディ―いのちの旅』レオ バスカーリア (著) 

   ・他人の思想を書くことについて 『中田英寿 鼓動』 小松成美(著)

   ・『中田英寿 鼓動』 小松成美(著)

   ・『あなたもいままでの10倍速く本が読める』 ポール・R・シーリィ (著)

   ・『福祉NPO―地域を支える市民起業』 渋川智明(著)

   ・『売られるアジア―国際金融複合体の戦略』 本山美彦(著)

   ・『HPクラッシュ』 ピーター・バローズ(著)

   ・『経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには』 大竹文雄(著)

   ・『人生は廻る輪のように』 E. キューブラー・ロス(著)

   ・「啓蒙主義の宗教的起源」 H.R.トレーヴァー=ローパー(著)

   ・中立か支配か 『ザ・サーチ グーグルが世界を変えた』ジョン・バッテル(著)

   ・『母が教えてくれなかったゲーム』 ベティ・L. ハラガン (著)

   ・『産業人の未来』 P.F.ドラッカー(著) 2

   ・『産業人の未来』 P.F.ドラッカー(著) 1

   ・「宗教・宗教改革・社会変動」H.R.トレヴァー=ローパー(著)

   ・『紛争の心理学―融合の炎のワーク 』 アーノルド ミンデル (著)

   ・『西欧精神医学背景史』 中井久夫(著)

   ・『完全なる経営』 A・H・マズロー(著)

   ・『父が子に語る世界歴史』第1巻 ジャワーハルラール・ ネルー(著)

   ・『アカデミー賞―オスカーをめぐる26のエピソード 』川本三郎(著)

   ・『インディで行こう!』ムギ(著)

   ・『こんな病院が欲しい―「魂」のケアから「死」のケアまで』天外 伺朗(編)

   ・「分裂病と人類」「執着気質の歴史的背景」中井久夫(著) 2

   ・「分裂病と人類」「執着気質の歴史的背景」中井久夫(著) 1

   ・『「経済人」の終わり―全体主義はなぜ生まれたか』 P.F. ドラッカー (著)

   ・『無意識の発見 上』 アンリ・エレンベルガー(著)

   ・『下流社会 新たな階層集団の出現』 三浦展(著)

   ・『ドラゴン桜』と『ユダヤ人大富豪の教え』

   ・シンプルな現実 『労働と独占資本―20世紀における労働の衰退』 ハリー・ブレイヴァマン (著) 

   ・ブランドの病 『ソニー本社六階』 竹内 慎司 (著)

   ・ちょっとした違い 『ユダヤ人大富豪の教え』本田健(著)

   ・男性性の攻撃性

   ・繊細なケア 『第三の消費スタイル―日本人独自の“利便性消費”を解くマーケティング戦略』 野村総合研究所(著)

   ・相互関連 『完全なる経営』 A・H・マズロー(著)

   ・考えない私たち 『第三の消費スタイル―日本人独自の“利便性消費”を解くマーケティング戦略』 野村総合研究所(著)

   ・正しい判断 『人生を変えた贈り物』 アンソニー・ロビンズ(著)

   ・“positive knowing”  『人生を変えた贈り物』 アンソニー・ロビンズ(著)

   ・『精神科養生のコツ』 神田橋條治(著)
  
   ・『失礼ながら、その売り方ではモノは売れません』林文子(著)

   ・『トップファンドマネジャーの負けない株の黄金則』藤野英人(著) 
  
   ・『はばたけスワンベーカリー』 牧野 節子 (著)
   
   ・『母と子のアタッチメント―心の安全基地』 ジョン ボウルビィ (著)

   ・『集中力』 谷川浩司(著)

   ・『成長する都市衰退する都市』 佐貫利雄(著)

   ・『天才の精神病理―科学的創造の秘密』 飯田真 中井久夫(著)

「チェチェン紛争 市民の証言」『BSドキュメンタリー』

2006年01月21日 | テレビ
今日、お昼にBSのドキュメンタリーで 「チェチェン紛争 市民の証言」という番組をやっていました。

内容は、チェチェン武装勢力を攻撃する過程で、明らかに罪のないチェチェン市民をロシア軍兵士が虐殺している事実の告発です。

ソ連崩壊後のチェチェンの独立をめぐりロシアは「チェチェンはロシアの一部」として独立を認めない方針を採ってきましたが、それに反発する「テロ組織」とロシア軍との戦争が90年代に続きました。

しかしその戦争でロシア軍はチェチェン市民の街を破壊して大量の難民を産み出します。またチェチェンの一般市民に対しても暴行・殺害・強姦を繰り返してきました。


戦闘状態に置かれた兵士がすることというのはどこでも同じものなのだと思います。ロシアでもイラクでも、そして「満州」でも同じことが行われたと想像することは容易です。

日本軍が特別罪深いと考える必要はないかもしれませんが、日本軍は占領地でも理性的に振舞ったと考えるのも無理があります。他国に軍隊を送ったという事実で、何が起こるかを常識的に判断すれば、ロシア軍やアメリカ軍より日本軍はいい人だと考えるのはおかしいでしょう。

どんなに自国では善良な市民でも、軍服を着せられ銃を持たされれ敵地に乗り込めば、とる行動は似てくると想像するのが、理にかなっています。

涼風

「日本人の誇り」の病 『ソニー本社六階』 竹内 慎司 (著)

2006年01月20日 | Book
『ソニー本社六階』という本を読みました。著者は10年以上ソニーの経営企画部で働いていた方です。

以前、ソニー前社長の出井さんの『非連続の時代』という本を読んだとき、この人は90年代初めから現在のデジタル革命、コンピュータ革命による音楽・映画・生活全般の変化を見通していたんだなと思わされ、びっくりしました。インターネットを通して映画・音楽・テレビなどのコンテンツが流される時代になることを正確に彼は見通していました。おそらく出井さんにとっては、ipodの流行は驚きでもなんでもなく、自分の思い描いていた通りの現象だったのでしょう。「ソニーの社長というのはこんなに頭のいい人なのか」と感嘆しました。

しかし同時に、その本を読んだのはソニーが大赤字を出していることが世間に知れ渡り、出井さんが退任しようとしていたときだったので、「こんなに頭のいい人が社長をしているのに、ソニーは大失敗をしたのか」と、これまた驚きました。そこから、「こんなに頭のいい人が社長をしても大赤字を出しヒット商品も出ないということは、よほど組織に問題があるのではないだろうか」と思いました。

この『ソニー本社六階』は、そうした予想が当たっている可能性が高いことを教えてくれる本です。

内容はそれほど複雑ではありません。ソニーの中枢で働いていた著者のメッセージはシンプルです。

 ・ソニーは80年代から低収益の企業であること。

 ・お金の感覚が幼稚で、かつビジネスの競争にナイーブで、海外企業との取引では相手の言い値をそのまま受けとり、自社のキャッシュフローを返りみずに膨大な額を取引先に支払ってきたこと。

 ・以前の社長が絶対的な権力を誇り、役員は社長に対して何もものが言えず、社長の命令ですべてが進んでいたこと。

 ・しかし社長に正確な財務データが届かず、財政的な危機という見たくない事実をトップが認識していなかったこと。

 ・この社長の周りにはイエスマンだけが集まり、必然的にソニーから優秀な社員が90年代に流出し続けたこと。

 ・映画会社などの買収に巨額の投資を行い大赤字を出し続けながら、その資金を賄ったのは従来からのエレクトロニクス・家電部門であったこと。この家電部門が一円を惜しんで必死に事業を行っても、収益は無計画な映画や新工場の建設への投資に消えていったこと。

などです。

ソニーの内部にいた人が書いただけあって、その企業と人の描写は生々しいものです。ソニーのトップの人たちがいかに無責任な経営を行っていたかが、詳しく・冷静に述べられていきます。

印象的なのは、こうしたソニーの組織の問題と絡めて、著者が自身を振り返りつつ「サラリーマン」というあり方がいかに不安定なのかを綴っている所。

どれほど真剣に会社の利益を上げるため必死で働こうと、上司が部下の働きを評価しなければすべて無駄となります。企業の上司が考えるのはいかに自分とその家族を守るかであり、そのためにはまた上の上司に気に入られるかが重要であって、部下が会社にとっていい働きをしているかどうかは二の次であること。上司も、その上司に気に入られることが最重要事項になっています。

こうした構図は私たちが大企業に対して持つ負のイメージの典型ですが、まさにその典型的な組織の腐敗がソニーで80年代から90年代に進行していたことが窺えます。

そうした中で、大企業にずっといれば自分の会社以外の時代の動きに全く無知になり、企業を出ればまったく市場価値をもたないようになっていく日本のサラリーマンの不安定さを著者は述べます。彼のソニーにいる元同僚は「もう会社にしがみついて生きていくしかない」と著者に語ったそうです。

こうした日本のサラリーマンと対比しているわけではありませんが、著者は、ソニーの90年代の映画ビジネスの失敗の原因が、アメリカのビジネスマンについてトップが無知であったことを挙げています。

自己保身について敏感でつねに自身のサバイバルを考えるアメリカのビジネスマンは、重要なのは自身の収入であって、会社の成長ではないと考え行動します。しかしソニーは彼らのそうした特性について考えず、湯水のように無計画に投資を続けて、アメリカのやり手ビジネスマン達は自身の収入だけは受け取りながら、ソニーに還元するような仕事はしませんでした。映画ビジネスにかかわるやり手たちに対してあまりにも無防備だったということです。

後に外資系の証券会社に転職した著者は、ソニー以外の日本の同業会社はもっと計画的に投資・取引を行っていることを知り、いかにソニーが無計画に借金を重ねたかをより知るようになります。

著者の筆致は冷静で、自分がいた会社への単なる中傷には終わっていません。ただ、ワンマンの社長とそれにゴマをすることだけを考える役員が安泰な地位・退職金の権利などを得ていく中で、現場で懸命に働く社員達が事実上強制解雇されていく事態に対して、憤りを感じざるをえない著者の思いが強く伝わってきます。

著者は幹部候補職員で明らかに社内で優遇されていた地位にいたのだと思います。しかしその切れる頭とバランスのとれた視点をもっていたがために、自社の欠点をよく見通すことができたのだと思います。

一つの強力なブランドを作った会社が肥大化したときの悲劇をこの本は詳細に語っています。


涼風

Book一覧 No.1

2006年01月19日 |  (Book一覧)
これまで取り上げた本の書評・感想文・メモの一覧です。ふぅ、やっと完成した。

   


   ・『人材は「不良(ハミダシ)社員」からさがせ―画期的プロジェクト成功の奥義 』 天外司朗(著)

   ・「拝啓小泉純一郎殿」『文藝春秋 11月号』 塩野七生(著)

   ・政治と外発的動機 『運命の法則』天外伺朗(著)

   ・わたしの闘いの意識 『運命の法則』天外伺朗(著)

   ・『福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出』 小倉昌男(著)

   ・『人生の旋律 ~ 死の直前、老賢人は何を教えたのか?』 神田昌典(著)

   ・『日本を変える―自立した民をめざして』 川本裕子(著)

   ・『虚妄の成果主義―日本型年功制復活のススメ』 高橋伸夫(著)

   ・『国際通貨体制と構造的権力―スーザン・ストレンジに学ぶ非決定の力学』 スーザン・ストレンジ(著)

   ・『楽しみの社会学』 ミハイ・チクセントミハイ(著)

   ・『できる人ほど、よく眠る。―成功する59の眠り方』 中谷彰宏(著)

   ・『脳とコンピュータはどう違うか―究極のコンピュータは意識をもつか』 茂木健一郎 田谷文彦(著)

   ・『小倉昌男 経営学』 小倉昌男(著)

   ・『これからの10年 団塊ジュニア1400万人がコア市場になる!―マーケティング戦略の狙い目はここだ!』 三浦展(著)

   ・『行動ファイナンス―市場の非合理性を解き明かす新しい金融理論』 ヨアヒム・ゴールドベルグ リュディガー・フォン・ニーチュ (著)

   ・『ハッピーバースデー』  青木和雄 吉富 多美 (著)

   ・『あたしの一生―猫のダルシーの物語』 ディー レディー (著) 江國 香織 (翻訳)

   ・『セイビング・ザ・サン―リップルウッドと新生銀行の誕生』 ジリアン・テット (著)

   ・『仕事のなかの曖昧な不安―揺れる若年の現在』 玄田 有史 (著)

   ・『これからの日本とアメリカ』 長谷川慶太郎 竹中平蔵 (著)

   ・美人の条件 『トップモデル物語―マイナス10歳の「キレイ」をつくるレシピ』 宇佐美 恵子 (著)

   ・自己と流れ 『フロー体験 喜びの現象学』 ミハイ・チクセントミハイ(著)

   ・天才レベルのビジネス 『夢をかなえるお金の教え 豊かさの知恵』 本田健(著)

   ・『レクサスとオリーブの木―グローバリゼーションの正体』
トーマス フリードマン (著) 


   ・倫理の罠 『人間性の心理学―モチベーションとパーソナリティ』A.H. マズロー (著)

   ・自己と“流れ” 『フロー体験 喜びの現象学』 M. チクセントミハイ (著)

   ・処罰 『竹中プランのすべて―金融再生プログラムの真実』木村剛(著)

   ・憂鬱のわけ 『人間性の心理学』A・H・マズロー(著)

   ・『金のなる木は清い土で育つ―清豊の思想』 藤野英人(著)

   ・『フロー体験 喜びの現象学』 M.チクセントミハイ (著)

   ・地に足がつく 「ひきこもり」や「ニート」の語り方

   ・『希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く』 山田 昌弘 (著)

   ・『営業脳をつくる!』和田裕美(著)

   ・ effortless 『経営の哲学』P.F.ドラッカー(著) 『人生が楽しくなるちょっとした考え方』宝彩有菜(著)

   ・将来性 『スリッパの法則 プロの投資家が教える「伸びる会社・ダメな会社」の見分け方』藤野英人(著)

   ・正義 『介護ストレス解消法―介護保険後の戸惑う現場へ』堀之内 高久 (著)

   ・利己主義 『完全なる経営』アブラハム・マズロー (著)

   ・『夢をかなえるお金の教え 豊かさの知恵』本田健(著)『カンタン、儲ける会社のつくり方』堀江貴文(著)

   ・「好きなこと」3 『人生が楽しくなるちょっとした考え方』 宝彩有菜(著)
 
   ・「好きなこと」2 『人生が楽しくなるちょっとした考え方』宝彩有菜(著)

   ・「好きなこと」1 『スイス人銀行家の教え』他)

   ・「最初の豊かな社会」

   ・『会社はこれからどうなるのか』(2)岩井克人(著)

   ・『会社はこれからどうなるのか』(1)岩井克人(著)

   ・いちばん基本的なこと 『2004年超円高大好況!』増田俊男(著)

   ・統制されないお金 『マッド・マネー―世紀末のカジノ資本主義』 スーザン・ストレンジ(著)

   ・待つ 『子どもの知力を伸ばす300の知恵』 七田眞(著)

   ・見ないようにしていたこと 『マネー敗戦の政治経済学』 吉川元忠(著)

   ・「敗北」をこえる 『なれたらいいなっ』 宝彩有菜(著) 『愛と癒しのコミュニオン』 鈴木秀子(著)

   ・変化をとらえる 『精神現象学』 ヘーゲル(著)

   ・じゅうぶん! 『なりたい自分になれる』 宝彩有菜(著) 

   ・ことばって・・・ 『精神現象学 』 ヘーゲル(著)

   ・ことば イメージ 音 (2) 『ソシュールの思想』 丸山圭三郎(著)

   ・ことば イメージ 音 (1) 『ソシュールの思想』 丸山圭三郎(著)

   ・ただよう暗さの起源(2)『共同幻想論』 吉本隆明(著)

   ・ただよう暗さの起源(1) 『共同幻想論』 吉本隆明(著)

   ・人生の不思議 『幸せはゆっくりゆっくりやってくる!』 新井えり(著)

   ・Re-discovery of your experiences 『成功ノート』 起業家大学(著)

   ・when you find it pleasant 『孤独』 アンソニー・ストー(著)

   ・ひとつのRelationship 『神は人を何処へ導くのか』 鈴木秀子(著)

   ・カラフルなひと 『LUCI』2004年12月号

   ・なにが見えていない? 『成功ノート』 起業家大学(著)

   ・ゆっくりゆっくり 『幸せはゆっくりゆっくりやってくる!』 新井えり(著)

   ・“Eleven Minutes” (『11分間』 パウロ・コエーリョ(著)) 

   ・呼吸する本たち ( breathing books )

   ・文学を読む

   ・しあわせに苦しんだ 『地獄は克服できる』 ヘルマン・ヘッセ(著)

   ・『ペーター・カーメンチント』 ヘルマン・ヘッセ(著)

   ・『平気でうそをつく人たち』 スコット・ペック(著)

   ・作家の死 『テクストから遠く離れて』 加藤典洋(著)

   ・『デモクラシーと世界秩序』 デヴィッド・ヘルド(著)

   ・『自然との対話』 イレーネ ファン・リッペ=ビースターフェルト(著)

   ・「中島らもさん死去」に思う