2015年1月完成をめざしている「伊良部大橋」。
無料の橋としては国内最長の、全長6,400m、本橋部3,540m。
これを覚えるのに地元では サンゴシオ の橋といっていますな。
人口5,700人の伊良部島と49,000人の宮古島を結ぶのに380億円が投じられているのです。
その効果は、離島架橋のどのレポートにも載っている
「ヒトとモノの交流活発化」「病気やけがへの24時間対応による安心な生活の確保」「住民の島外流出による過疎化への歯止め」「交通の随時性確保による雇用機会創出・観光振興」
でありましょうが、この橋の効果で忘れてはならないことがあります。
「宮古島地下ダムからの送水による農業用水の確保」
なのです。
左が8月の工事進行状況。右が10月中旬の状況ですね。
工事桁の位置から見て着実に進んでいることが確認できます。
島では今、いくつかの不安があります。
一つは、宮古島の中での誰が住むのかしら住宅、集合住宅建設ブームです。伊良部島の住民の移住のためではないかいうぐらい部屋数が増えています。
橋が完成した途端に一気に建設業がしぼんじゃったりして。
観光に関しても、島間移動が楽になっても他県からの観光客が増える要因とはなるのかしら。
もっとも重要なのは、伊良部島の隣にある訓練空港「下地島空港」と「宮古空港」の機能分担です。
新聞の投書欄にも「下地島空港の自衛隊利用」を唱える人たちが声を上げ始めています。
この件は、日を改めて記すことにして、完成後「たーけーの橋」にならないよう注視していかなければなりませぬ。