東京は南青山のユニマットビルに本社を構える「株式会社南西楽園リゾート」という会社があります。
島の南部、上野宮国という地区でホテル、コンドミニアム、ゴルフ場、温泉、複合娯楽施設などを運営しているユニマットグループの企業です。
この会社、今年度から「上野ドイツ文化村」の指定管理者に選定されました。
上野ドイツ文化村については、以前もお知らせしましたが、簡単に設立のいわれを復習すると......
時は、1873年、ドイツの商戦ロベルトソン号が島の南岸宮国沖のリーフで座礁しました。夜通し、かがり火をつないで激励、救出し34日間の看護ともてなしの後、祖国に帰国しました。
何故34日間もとどまったかというと、ヤマトは1868年明治維新を迎え、1872年には琉球王国が琉球藩となって外交権をはく奪され、難破船対策などの事案を処理できる状態ではなかったのです。
待てど暮らせど沙汰のでない現地は、業を煮やして勝手に帰国させたのでしたが、帰国後その事実を知ったドイツ皇帝ヴィルヘルム1世は、宮国の人たちの博愛精神に感動し、軍艦を派遣して島の最大の港を見渡せる位置に、その行いをたたえる記念碑を設置したのでした。
その後のドイツとの関係はご存じの通りで、日独伊三国同盟のネタや博愛美談として国威高揚に使われたりしますが、時は移ってバブル末期。
全国に広がるテーマパークブームに乗らんとしたかしないか。どこぞのどなたかに動かされたか。
祖先の勇気ある偉業をたたえ、地域活性化にも資するテーマパークとして、1996年オープンしたのが「うえのドイツ文化村」というわけです。
この文化村は、市町村合併の後、財団法人が運営を行っていましたが、この3月で解散が決定。指定管理者を募集して管理を委託することとしました。
ところが
条例では指定管理機関が3年間と定められていながら、5年間で公募していたことが判明するお粗末。
多くの議員が問題視し、裏技として期間を3年間から「市の指定する期間」に変更する条例の一部を改正する条例も併せて提案されていましたが、下地市長は「条例改正を行い、その後に指定管理者を決定するのが妥当だった」として指定管理の議案を撤回したのでした。
しかも、この制度では、市が年間委託料を2,550万円も支払うというもの。賃料を徴収する賃貸契約が妥当という意見や選定経緯に問題ありとする噂も飛び交う中、再募集での結果選定されたのが「南西楽園リゾート」というわけです。
今日のメインテーマは、このドイツ文化村の一角にあるディスカウントお土産屋さんのこと。
店主の頭の中をのぞけるような、猥雑で混乱したディスプレイと低価格が売りの店。
爺に引き回されていった人も数知れず。
手書きの看板とドイツのお城のレプリカ、ホテルが妙になじんでいる光景です。
このお土産屋さんが指定管理者さんとなった「南西楽園リゾート」と新しい契約を結べなくなりそうなのです。
店主は、「宮古島まもる君」グッズやその他オリジナル製品をその猥雑な脳細胞から生み出していますので、ゴキブリのように生き延びるでしょうが、韓国のブランドコピー店か南米かどこかにありそうな、みるからにいかがわしい雰囲気がだーい好きでした。
契約を結ばない理由としては、同じ土産品のディスカウントを敷地内でやられては困るといったところでしょうが、消費者からは選択の幅を広げておいてほしいところです。
また、近所にお住まいの方の情報では、離接する食堂「ひろちゃん」の前の道路に接する場所に「寿司屋」を建設しているとのこと。
隠してしまえということでしょうか。
「極上のリゾート」を売る企業として、理念に基づいた素晴らしい行動だと思いませんか?
マンセー!!
次回宮古に行くまでは存続しててほしいです...
明日。飛行機順調だといいですね~
これから出発します。
そちらの天気よろしく。