今を去ること60年ほど前、当時、道都S市の郊外に居を構えた両親は、息子の遊び相手に周辺の住宅建設に携わる職人さん達を選びました。
一口に職人とは言いますが、その工程でいろいろな人が出入りします。
その時の測量から基礎打ち、(中略)、建具を入れて完成までの過程を見守ってきた経験が、その後の職業選択に大きな影響を及ぼしたことは否めません。
でも、建築屋でも、電気屋でも、左官屋でもなく土木屋を選んだのは測量器械を覗いた時の驚きが原因だったのでしょう。
その若き日の原体験を今、追体験しています。
我が家の前に建設中の住宅の一部始終を観察できる機会に恵まれたからです。
敷地境界問題でしばらく止まっていた工事が再開しました。工事が止まっていたのは境界問題ばかりではなく、昨今の建設バブルと消費税増税前の駆け込み需要で、鉄筋屋さんの手が足りないことも一因なのかもしれません。
周辺にブロック塀を建て(これはやめてほしかったけれどねぇ)整地した後、奇妙なことをはじめました。
防湿なのかどうかはわかりませんが、ポリエステル風のシートを敷き詰め、隅に捨コンを打っています。
シロアリ対策なのでしょうか。それでも周囲のコンクリートと土の間からの侵入を防ぐことは難しいと思いますが。
その上に鉄筋を組み立て、べた基礎とするようです。意外と簡単な基礎ですが.....
そうして組み立て終わった鉄筋くん。
それにしても小さく見える。元の家の半分位しかないのね。
いつ現場の人間に話しかけて、変なおっさんと思われようか胸を躍らせている毎日です。
タイトルの「やーふく」とは家(やー)を建てるというみゃーくふつです。
ちなみに、住んでいる周辺では、大工は「さやふ」、左官屋は「むつざやふ」、棟上げは「むにあぎ」といいます。外国です。
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