先日、那覇空港でこんな全日空機を見かけました。
そーです。機体の頭部が青く塗られていることから「モヒカンジェット」と呼ばれていた飛行機です。
2009年から4年間、このボーイング767、1機がどの路線を飛ぶかその日にならないとわからないという状況で国内を飛びまわるそうです。
尾翼には、レオナルド・ダビンチがイメージしたヘリコプターのような飛行体のスケッチが描かれています。
実際は、製作されることなく終わってしまったシロモノですが、誰が見ても跳び上がれるとは思いません。
発想のきっかけは、木に木ネジでねじ込む様子からと伝えられているとのことですが、船のスクリューが空を飛べるわけがなく、天才レオナルドさんにしては頭掻き掻きといったところでしょうか。
このモヒカンジェット、1969年から1988年までの約20年間採用されていたデザインなのですが、1969年といえば1970年大阪万博の前の年、いけいけニッポンの真っただ中を飛んでいたわけですね。
それから41年。そのころいけいけ学生だった爺は爺になりました。
福島第一原発1号機から4号機の廃炉まで約40年。これと同じ時間を要するわけです。
40年後のエネルギーは何によって得られているのでしょうか。たとえ何によっていたとしても、今ある原発の廃炉途上で苦労しているのは今生まれた、今から生まれる子たちなのですね。
未来に負担を残さないという言葉が今、宙をさまよっています。