宮古島の左下に、面積2.8平方km、周囲9km、人口190人ほどの来間島という島があります。(宮古島は面積158平方km、周囲103km、人口5万5千人)
宮古島とは、1,690mの農道橋「来間大橋」で結ばれており、橋に添架されているパイプにより貴重な農業用水が送られています。
この島のできた由来を最近知りました。もちろん民話の世界ですから、それなりの見識でお聞きいただきたいのですが....
昔、東平安名崎(ここから東に25kmの日本の都市公園百選に選ばれている半島)の先にパナリという村があり、太陽がその村の娘と親しくなり子供も生まれてしまいました。ところがこの太陽君あまり島には寄り付かず、母親が寂しい思いの毎日でございました。あるとき、島に寄ってみると子守が「お前の母親は、怒っているさ。父親に食べさせるオニヒトデを取りにいってるさぁ」と歌っているの聞き、ぶち切れ。父親の太陽君やおら空に舞いあがり、パナリ村を踏みつけると東平安名崎は大きな音と共に折れてしまい、小さな島となって漂い始めました。どんどん西へ流れて行って落ち着いた先が今の場所だということです。
さて時は移って、この島では今、「来間島再生可能エネルギー100%自活実証プロジェクト」が動き出しています。
全世帯に太陽光パネルを設置して、自然エネルギー活用100%実現を目指すという取組だそうな。
パナリ村を踏み潰してできたという来間島が、その原因者たる太陽君の恵みだけで使用電力をまかなう島となるなんてなんという鶴の恩返しでありましょうか。
それにしても、太陽君、人間の娘とどうやって......
数ある人蛇婚伝説と同じように、イケメンの男子に化けていたのでしょうなぁ。熱いよ素じゃ。