一昨日は沖縄の旧暦行事「ジュウルクニチ」
旧暦1月16日(新暦で今年は2月25日)は、「グソーの正月」と称する後生(あの世)の正月。
この日にあの世からいらっしゃる年神様を送った後、ご先祖様と一緒にごちそうを囲みお正月を祝うというしきたり。
いつもは空き家となっている住宅が本島や本土からくる親戚で賑わい、お墓の周りで宴会、帰って宴会、まだ宴会。
深夜まで大騒ぎの1日となるのです。
この日が終わると春の訪れといわれており、徐々に気温が上がって短い春が待っているのですね。
沖縄にはこのほかに清明蔡(シーミー)と呼ばれる中国由来の風習がありますが、「ジュウルクニチ」は琉球王府の時代の習慣といわれており、前者がお祝いと称しても良いぐらいのもので、後者は供養が目的という違いがあるようですね。
そんな「ジュウルクニチ」まぢかの先週、私共は歴史をたずねて福岡に上陸しました。
第一の目的は福岡市美術館の「永遠の都ローマ展」
福岡市美術館の年間スケジュールを見た瞬間から「これは行かねばならぬぞ!」と決めていたことでした。
東京では開示された「カピトリーノのビーナス」はお目のかかれませんでしたが、コピーとはいえ迫力の彫刻は身ごたえ十分でございました。
これは「カピトリーノの牝狼」といわれる、紀元前750年代2人の兄弟孤児が狼に育てられてローマ建国を成したことを表したものですね。ただ、どちらかはその後殺されたということですが。
こちらは1.8mのコンスタンティヌス帝の頭部の彫刻。
ウーン ルーブルよ待っておれ。
さて時空を超えて次に向かったのは小倉城。
本当は熊本城と吉野ケ里遺跡を予定していたのですが悪天候の為変更しました。
空いた時間を利用して次に向かったのはKBCシネマ。
見たのは「風よ あらしよ」
大正時代に自由を求めて戦った女性 「伊藤 野枝」の生涯を描いた映画ですが、彼女をめぐる男たちのだらしなさが野枝さんの活動意欲を支えたと思えるほどの内容でした。
というわけで古代ローマ~信長・秀吉時代~大正デモクラシーをスキップで駆け巡る旅でしたが、最後に機上から見た月にSLIMを感じ、球体から変形して月面移動する「SORA-Q」に9キロほど近づいたことに感動しながら寝落ちしてしまいました。