宇ち中
宇ち多゛中毒のページ




2008/08/21
(続き)
酒の奥田を出てしばらく天満を散策してから、環状線に乗り込んで天王寺には12:15頃到着。次に目指すのは、ずっと行きたかった大阪の名店、明治屋です。口開けの13:00までしばらく時間があり、お店の位置を確認したあと、あべのベルタというビルで水を買い込んでしばし休憩。通り雨が降った阪堺電軌の通る道を戻り、向かい側から佇まいを眺めたりします。



市電の走る街並みに、ビルに挟まれるようにして建つ古い建物。ワクワクしながら眺めていると、暖簾が出てきました。



横断歩道を渡ってお店の前へ。ドキドキしながら暖簾をくぐります。お店の中には既に常連さんと思しきおとうさんと、ふたり連れのおとうさんの2組先客がいらっしゃいます。逆コの字のカウンターの入り口付近に腰掛け、大阪のお酒「秋鹿」(450円)をいただきます。



夏にぴったり、きりっと冷えたすっきり純米酒です。ひとくち啜り、黒板に書かれたアテをどれにしようか考えます。「はもちり」(900円)「きずし」(550円)といった関西ならではといったメニューも気になりますが、夏らしい「水なすび」(350円)に目が留まります。お願いするとすぐに出てきました。



歩く酒場データベースKさんから、水なすは大阪の南のほうでとれるのが本物というお話を伺っていて、まさに地元の水なすと思われるそれは、とっても大ぶりで食べ応えがあるものでした。冷えた純米酒に浅漬けの水なす。涼を感じますねえ。秋鹿を呑みきった次は、燗酒(370円)をいただきます。



カウンターの真ん中にある勘付け器で付けられた燗酒は、屋号が入った透明な徳利で出てきます。白磁のお猪口もイイ感じ。ニンマリしながら、ゆったりゆったりお酒をいただきます。アテの追加を何にしようか考えつつ、水なすを食べ終わり次に頼んだのは「うなぎきも」(350円)です。



燗酒にぴったりな鰻の肝焼き。旨いです。燗酒ももう1本もらっちゃいます。



お店にはお客さんがふたり増えて、それでもボクを入れて6人。Kさんから、明治屋に行くのなら是非口開けに、とおすすめされたのは、お客さんが少ない口開けの時間のほうが明治屋の雰囲気がじっくり味わえますよ、とのことだったのでした。まさにまったりとした午後の時間が流れていきます。



どうやら最初にいらっしゃったおふたりさんは、その会話から東京からいらっしゃって大阪に来たら必ず寄る、といった感じでした。そのお客さんも帰り、さらにお店はまったりとした感じに。



6人がけのテーブル席もイイ感じです。そんなこんなで、最後の燗酒を呑み干してごちそうさま。



1時間20分ほどの滞在で、お会計は1,890円でした。



念願の明治屋に来ることが出来て、今回の大阪呑み歩きの大きな目的が果たせました。思った通りの素敵なお店。また是非お邪魔したいお店でした。しばらくお店の佇まいを眺めたあと、降った雨もすっかり乾いた通りを天王寺駅へ戻ったのでした。
(つづく)

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