宇ち中
宇ち多゛中毒のページ




2006/03/08
今日は宇ち入り予定も、仕事の終わり際にバタバタしてしまい、ピンポンダッシュに失敗。予定を変更して、吉田類さんの本でなんだか気になって、とても行きたくなってきた月島の「岸田屋」を目指すことにします。気温が上がって春のような一日だったので、街をぷらぷら歩いて月島を目指します。18:30頃の銀座の街は、これからが本番という感じのなんだか浮き足だった感じです。築地市場の場外を右手に見てしばらく歩くと勝どき橋です。



綺麗にライトアップしてます。1940年建造のこの橋、とてもレトロな感じ。船を通すために、真ん中の部分が跳ね上がるタイプです。



この信号機、真ん中が跳ね上がるときに通行を止めるためのものとのことです。1970年を最後に橋が開いたことがないとか。

橋を渡って交番の角を左に曲がってしばらく歩き、月島のもんじゃストリートの真ん中あたりに岸田屋があります。



とっても良い風情です。まさに大衆酒場。お店にはいると、20人ほど座れる細長いコの字型カウンターに、右側の壁ぞいに5人ほど座れるテーブルが。思っていたよりこぢんまりとしたお店です。店内はお客さんで一杯。二つだけ開いていたカウンターの一つに腰掛け、瓶ビール(650円)と牛煮込み(450円)を注文します。ビールは何も指定しないと、一番搾りが出てきました。煮込みが来る前になす焼き(300円)も注文。2杯ほど飲んだところで煮込みが登場します。



これが東京三大煮込みの一つ、岸田屋の煮込みです。オーダの時に若女将が「ネギは?」と聞いてくれました。当然お願いします。そしてこの煮込み、ほんといろんな部位があってにぎやかです。見たことのないものが多く、とくにゼラチン状のものがとろっとろでおいしい。そして見た感じより量が多い。食べても食べても減らないのです。そのうちお腹が一杯になってきて、ビールが空きます。ここでチューハイ(430円)を注文。



なす焼きもやって来ます。三平と同じ、皮のついたままの焼きなす。おろし生姜がたっぷりです。ちなみにチューハイは、壁のメニューにはありません。(前述のお値段は、最後のお会計からの差分です。) でも他にウーロンハイやレモンハイ、ライムハイなんてのもあるそうです。店内は、給仕を担当する若女将と女将のふたりと、奥の厨房も女性がひとりか。女性だけで切り盛りしている様子です。コの字型カウンターの内側には、ずっとネコがぐうぐう寝ていました。



とっても幸せそうに寝ているネコを眺めながら、三大煮込みのうまさに感動。お店の佇まいも何とも言えない風情です。チューハイを飲み干し、お腹も一杯になってごちそうさまです。40分ちょっとの滞在で、1,800円。大満足なひとときでした。

そして来た道を引き返します。ここでとっと寄り道。隅田川の川縁をぶらぶら歩き、ちょっと座って、橋の手前にあったセブンイレブンで調達した氷結レモン(200円)をいただきます。対岸には築地市場、左側には東京タワー。周りには誰もいません。素敵な夜景をまさに独り占め。



それにしても、コートを着ているとはいえ外で飲んでも寒くない季節になってきました。花見の季節ももうすぐです。春の訪れを感じつつ、再び勝どき橋を渡って家路につきました。


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