ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

そうはうまくはいかないが平安プリーズ

2024年04月16日 | 日常

坂本龍一さんの死去から1年、記事やら番組があるようで。

自分の父親でてんてこまいで観れてないんですが、記事はポツポツと

インタビュー形式でご本人の言葉で語られる生々しさ

「「手遅れだということ。死刑宣告だ。しかし何を見てもこれが最後だと思えて悲しい。バカなものをしたもんだ。恥ずかしさと勇気のなさが命取りになった。俺の人生、終わった」

「それまで健康とか身体とか、ほとんど考えたことがない、野獣のように生きてきたんです。万に一つも疑ってなかった。それを後悔はしましたよ、もちろん。自信過剰になってたなって。だから子供なんかに言うんだけど、何かおかしいなと思ったらすぐ診察に行かないとダメですよね」

 

「何かおかしいな」と思った時はたいてい遅いのだよ

 

 この年代付近の日本人男性アルアルで、クリエイティヴ系なのにそうだったのかーとちょっと驚いたりも。今やフランク・ザッパみたいなタバコ&酒まみれみたいなアーティストの方が珍しいから。

欧米アーティストはミック・ジャガーのように脱ジャンキー&ヴェジタリアンになって鍛えてる系が多いから。ヴィーガンも増えてます

 

長生きしたいなら気をつけるしかない。好きホーダイで生きて長生きしてるように見える人は、ある種の特権階級的な遺伝子なのだよ。フツーはフツーに死ぬって

原爆を浴びても味噌を食べて生き延びた話とか、色々あるけどやはり遺伝子。フツーは浴びたら味噌を食べても死ぬとは思う。

 

愚父が錯乱しております

先月、見舞った時に色々と身体に良いものを差し入れたりホメオパシーを飲ませたりしてきたわけですが、少し調子が良くなると;「牛乳買ってきて」と近所の友人に頼んで買ってきてもらった牛乳をゴクゴクと飲んで「美味いやっぱり牛乳飲んで育ってきたからな」と牛乳を止めてたヤザワに当て擦りのように笑って、ほれ元気になったアピールをした晩に、痰が絡んで苦しむというようなことを繰り返すので、これが寿命なんだなと諦めたわけです。

いちお「牛乳、ヨーグルト、ヤクルト飲むとまた痰で苦しむよ」とは念を押したけど、ヤクルトは身体に良い美味しいここの社長とゴルフしたことがあるという理論なのでね。

ヤザワと同じ乳製品アレルギーなんですよ。鼻水とか痰が出る系の

鼻水を出したりくしゃみをしたり痰を出しながら健康のためにヤクルトをかつては飲んでたわけだが、今やそれが命取りになったので、ホームにも「乳製品は抜いて下さい」とはお願いしたけど、野菜嫌いなので、お粥と味噌汁しか口にしないで低栄養になって足が浮腫んだり、全力で悪い方向に舵を切るわけです。

 

「お粥にこの刷り胡麻と麻の実をかけて食べなよ?かっけになっちゃうよ?」と言っても引き出しにしまって「見えないなー」とか言うし。

「もう俺は90なんだからいいの」で、そうか。覚悟が決まってるのかと思うと、「苦しいモルヒネで死なせてくれ 電話がきたり。

 

「家に帰って畳の上で死ぬ。寝台車を頼む」「マンションの管理人夫婦に看取ってもらう」やら。「ゴミ屋敷に帰ってどうすんだもうみっともないからやめろ友達も最期にみんなパパのこと嫌いになるぞ晩節を汚すんじゃない」とさすがに怒りました。

 

「俺は尊厳死協会の会員なんだっ」「尊厳死は別に無痛ってわけじゃないと思うけど。自分でヤクルト飲んだりして苦しくしてるんじゃん。加湿器にフランキンセンス・オイルも入れてないしホメオパシーも拒否してるそうだし」と言うと、「俺を攻撃して」となるし。

 

            

「朋子さんにお会いしたいのよ」とか「行ってあげればいいのに」ハラスメントは当然あるわけだけど、隣の東京に住む愚弟一家よりはよほど一緒にいて世話もしてるんですが。時給払うからアンタに頼むわと言いたくなりますね。

孫は1度、嫁は0で、人生終わりに色々分かるなー遅いけどなーと思います。坂本さんは71歳だったので、さぞかし悶絶するような後悔をしたことでしょう。

延命ドリンク・ノニジュースも府中のヤザワの友達が届けてくれて、「こんなことも(愚弟一家は)してくれないんですか」と驚きつつ。

 

愚弟夫婦には嫌われ、娘は沖縄住まい、妻は20年前に死去というような孤独&気楽そうな超高齢老人が東京では沢山歩いてました。股関節も膝もほとんど動かないすり足で。誰かにぶつかられて倒れたり転んだらそれでもう終わり、という老人が付き添いもなしで、小綺麗な格好で。本人は「私は大丈夫。ボケてないから気をつけて歩けば」と思ってるんでしょうね。買い物難民予備軍

沖縄だとそういう超高齢老人はあまり見かけず、家で家族が作ってくれるご飯を食べてるんだろうなと思います。昼間はデイケアに行ったとしても。

 

友人の知り合いに、104歳の夫婦を80歳の息子夫婦が世話してるという、ほとんど笑い話のようなことも聞きました。104歳はドリルとかやって口が達者らしい。そして息子の80歳のお嫁さんは「漬物が不味い」やら味噌汁が薄い、などかれこれ60年近く文句を言われてるとのこと。

 

いやいやいや 日本は一体どうなるんでしょうね

 

制度は単身の超高齢者世帯には対応出来てないし、大家族が一緒に住めるような家屋は東京や都会ではまず無理だしで、ショッピングモールを高齢者の集合住宅に、という記事も見ましたがどうなることやら。。

 

去年の今頃、観た映画

 

映画『すべてうまくいきますように』予告編 / 2023年2月3日公開

 

去年書いたブログ まだ全然・人ごとでしたね 

すべてうまくいきますように

1年経って・フツーの日本人に安楽死なんて無理だろ、怖がって騒ぐにきまってる、と思った次第。だいたい無宗教だから「神の元へ還る」という平安な境地に達せないと思う。宗教とは最期のその恐怖の瞬間のためにあるのかもなーと思った次第。

 

平安プリーズ

 

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 断酒1年ヴィーガン12年 | TOP | 90歳2ヶ月で »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 日常