あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

こどものとも絵本原画展

2009-06-04 10:13:24 | お出かけ

 我が家のなつかしい思い出話をー


 教員として働いていたわたしは、紺屋の白袴というか、子どもたちには何もしてやれませんでしたが、ひとつだけ続けてきたことがあります。 それは、毎晩寝る前に本を読んで聞かせることでした。  子どもたちはわたしの読み声を子守歌代わりに聞いて育ったのです。 
 子どもたちと一緒にわたしもそのまま寝てしまい、夜中に起き出しては翌日の教材研究やら、レポートやらを書き上げる日々が、ぶじこが1歳の時から下の子が10歳になるまでほぼ毎日続きました。
 困ったことに子どもたちはお父さんの読み声では眠れないようになり、夜の会合や懇親会の時には10時過ぎまで起きているようになってしまいました。 ですから、わたしは、楽しく盛り上がった懇親会の2次会に行くこともなく、飛んで帰っていたものです。


 その読み聞かせで大活躍した福音館の月刊絵本「こどものとも」 。
 年少版を定期購読し始め、やがて年中版とこどものとも、かがくのとも3冊を定期購読するようになりました。 3冊買っても1000円でおつりが来るほど廉価で、しかも質の高い絵本が毎月届きました。
 中でもすぐれたものは傑作集としてハードカバーになり、「ぐりとぐら」のように40年以上も読み継がれているものや、「おおきなかぶ」「スーホーの白い馬」のように教科書に掲載されたのもあります。


 その「こどものとも」絵本の原画展が県立美術館で開かれています。



 娘たちと行ってきました。


 15人の画家の16作品。 それぞれ、絵本1冊分の原画が展示されています。


 


 



 ああ、これ、うちにある~  
   「おかえし」 織茂恭子絵 
   「石のししのものがたり」 秋野亥左牟絵 この人「とうもろこしばあさん」も描いてるよね。
   「どろんこおそうじ」 さとうわきこ絵 ばばばあちゃんだー
 


 この人の絵、ほかの本がうちにあるね~ 
   「ぱんのかけらとちいさなあくま」 堀内誠一  ピトシャンピトショ(「ふくろにいれられたおとこのこ」)描いた人よね。
   「まゆとりゅう」降矢なな絵  「めっきらもっきらどおんどん」と同じ絵じゃない?
   「ごろはちだいみょうじん」 梶山俊夫絵 「さるとびっき」がうちにある。 


 新しい絵本は読んだことがなかったので文章もしっかり読みました。 「ぱんのかけらと・・・」 最後の結末のおもしろさにわらいころげ、「くものすおやぶんのとりものちょう」の精緻な昆虫の絵に驚嘆し、「とまとさん」の表情のゆたかさに感心し、「らっこちゃん」の絵にほんわか気分になって本当に楽しいひとときでした。 
  その娘たちが一番気に入ったのは、



 ナンセンスな絵と、わけのわからないストーリー。 でもいろいろなことを絵から発見しておかしさがこみあげてきて、空想がどんどん広がっていく・・・・さすがに、娘たちは絵本の楽しみ方を知っている!


 車の中でも好きだった本の話で盛り上がり、家に着くなり図書室へ直行していました。


 現在子育て中で大変な思いをしているお母さん、お父さん、もしいらっしゃったら、子どもと過ごす時間を一緒に楽しんでくださいと言いたいです。 今振り返ってみると、人生の中で子どもと共有できた時間はとても短いものでした。 もう2度とあの時間は帰ってこないけれど、こうして懐かしく語り合える思い出があるということは、親にとっても子にとっても幸せなことだと思うから。  


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
思い出 (桑畑)
2009-06-04 20:18:12
ステキなジーンとくるお話でした。
子供と共有できる時間ってホント少なかったですね。
いい時間が過ごせてうらやましいです。
私にはそのころのことが思いだせなくて、忙しさのあまりありきたりのことしかできなかったと後悔ばかりです。
幸い娘は図書館司書として務めております。
本好きの子になりホッとしております。
息子は遊びこけてましたが、今になって本を読むようになってホッといてます。

ごめんなさい
自分のとこばかり愚痴ってしまって…

原画展
思い出がいっぱいだったでしょうね。
家族の会話が聞こえるようです。
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私の場合は (hisohiso)
2009-06-04 21:45:55
寝る前にお話を聞かせてくれるのは「父」でした。ぼんやり覚えているのは、グリム童話や古事記の中の子供向けっぽいお話など。読み聞かせではなくて、お布団の中で、お話してくれたのでした。子守唄も母ではなくて父親が歌ってくれたような。
別に母が手抜きしていたわけではなくて、母には弟の世話があったし、何より私が大変な父親っ子だったためなのですが。
なので、お母さんだけじゃなく若いお父さんもどんどん読み聞かせをしてあげてほしいなーと思います。
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Unknown (ねこ♪)
2009-06-04 22:13:08
素敵な親子関係ですね。
超多忙の毎日でも、あた子さんのようにこれだけは必ず・・・と心掛ければ、お子様たちとの触れ合いも、しっかりできるものなんですね。

絵本は私も大好きです。
一番のお気に入りは、シェル・シルヴァスタイン作「ぼくを探しに」で、佐野洋子作「100万回生きた猫」もいいなぁと思います。
エリック・カール作「はらぺこあおむし」も大好きです。
絵本って、大人が読んでも、心豊かな世界に触れられていいものですよね。
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桑畑さんへ (あた子)
2009-06-05 01:01:55
いえいえ、どなたにもそれなりの家族の歴史があると思いますよ。子どもさんたちが立派に成長されているんですから、桑畑さんの働く姿から何かを学び取られたのだと思います。
原画展は本当に思い出いっぱいで楽しかったです。
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hisohisoさんへ (あた子)
2009-06-05 01:11:55
そうでした。わたし、お母さんだけではなくお父さんもと書こうと思っていたのです。保育園にお迎えにきているお父さんなどを見ていると協力して子育てをしてるんだなあと思います。だから若い両親に向けてのエールのつもりでした。書き加えておきますね。
お父さん子だったんですね。大切な思い出があるというのは幸せだと思います。 
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ねこ♪さんへ (あた子)
2009-06-05 01:17:19
ふれあいは、量よりも質かもしれません。だから若いお父さんお母さんには時間がないと焦らず、できることをがんばってほしいと思います。
佐野洋子さんの絵本はねこがよくでてきますね。「すーちゃんとねこ」「だってだってのおばあさん」も好きです。「はらぺこあおむし」は色がきれいですよね。「ぼくをさがしに」これは読んだことがありません。探してみましょうか。
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Unknown (ねね)
2009-06-06 23:40:30
懐かしいです~
でも知らない絵本もいっぱい。面白そうなのがありますね!
絵本ではないですが、「いやいやえん」、「ベッドタイムストーリーズ」とそのシリーズも大好きです。キリスト教徒でなくてもじーんと胸に響く教えが含まれていて。
子供たちはパパが口から出まかせに話す滑稽なおはなしも大好きでした^^
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ねねさんへ (あた子)
2009-06-07 01:40:12
わたしも知らない絵本がありましたよ。でも、他の絵本で一度は見たことのある作家さんなのでとても懐かしかったです。
いやいいやえんも読みましたね。絵本じゃないのは長いので読むの疲れました(^^)
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