ようやく残りの柚子を始末しました。今度はぴりぴり感の残らないように丁寧にゆでこぼしを繰り返し(多少風味が薄れるのは仕方ないですが)、きれいな色に煮ることができました。
実は、柚子マーマレードで作ってみたいものがあったのです。それはー
柚子餡
昔、山のほうのお菓子屋さんに「ゆずっこ」という、親指の先くらいのかわいいお団子があって、上につやつやとした柚子の皮のかけらが乗っているのです。デパ地下でも買えたので、時々買っていました。あのお菓子は多分、白あんに柚子を加えたもの。なら、白あんに柚子マーマレードを混ぜてみたらどうかしら。
で、先に作ったマーマレードと買ってきた白あんを混ぜてみたらー
あま~い
そりゃそうですよね。白餡自体が甘いのに、砂糖を加えたマーマレードを入れたのですから。なので、今度は、砂糖を入れる前の柚子を混ぜてみました。
これが正解。柚子の香りのするあんこの出来上がり。求肥にこれをつつんで大福にしようかとも思いましたが、ふと思いついて道明寺粉を使うことにしました。
そう、桜餅ならぬ柚子餅
どうせなら、色も柚子色にしてみよう。というわけでクチナシの実を半分に切ってお湯に入れ、黄色い液を作りました。
おお、なかなかいいねえ。桜の葉のようにみかんの葉っぱにくるんだらどうかな。
みかんも柚子も葉っぱが小さいのでいよかんの葉っぱを採ってきました。
手入れをしてないので絵描き虫が這っています。
↑ これ
道明寺粉を袋に書いてあるレシピどおりレンジで加熱しました。できあがったときふと思いついて塩を少々混ぜました。というのは、桜餅だと塩漬けの葉っぱの塩分がちょうど餡の甘さと合っているからです。ついでに絞り汁を少々。これはちょっと冒険。酸味が果たしてあんこと合うか? イチゴ大福などは結構酸っぱいイチゴを使っていますけど、わたしあれはあまり好きじゃない。なので、香りを補強する程度に入れてみました。
丸める前です。
小皿にラップを敷き、道明寺粉を広げます。その上に餡を乗せて、ラップごと包めば
小皿にラップを敷き、道明寺粉を広げます。その上に餡を乗せて、ラップごと包めば
黄色いお餅の出来上がり。道明寺粉が柔らかくてきれいな円になりませんでした。少し覚めてから作ったほうがよかったかな?
なにか物足りないねえ。
余ったみかんの葉を切ってへたにしてみました。
お皿が地味なんだけど、今治市の伝統工芸「桜井漆器」のお皿です。切った葉っぱからも柑橘のいい匂いがしました。
これを一人1個ずつ娘たちの家に持っていきました。
ところが・・・ケイタとヨウコは食べてくれなかったのです。柚子の匂いが苦手?トラオはおいしかったと言っていたのに。ただ、トラオは洋菓子よりも和菓子が好きな渋い子なので、一般的に子どもはどうなのか、わたしには分かりませんけど。