あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

冬の訪れ

2012-12-09 14:12:46 | レザークラフト
 トホホ・・・よっぽど書き上げた記事が、消えてしまいました。最近調子がよかったので油断してた・・・

 暖かい愛媛にも冬が来ました。だいたいこちらの冬はいつ始まったともわからないくらいだらだらと寒くなっていくのですが、今年は早くも11月末に霜が降りました。





 なんだかきっぱりと冬が来たって感じです。
 
 柿の落ち葉



 こんなにきれいに紅葉するのは一部の品種だけで、たいていはひからびた緑の葉になっておちていきます。 すでに裸木になっているのもあります。



 こんな初冬の風景をろうけつ染めで染めて、県展に出品しました。



 P40号、横幅約100センチの大きさです。
 葉の落ちた柿畑、鮮やかに地面を染める紅葉の落ち葉、地面に張った薄氷、霜柱、群れ飛ぶ小鳥、遠山の雪、冬の月に照らされた冬木立・・・・冬の景色がてんこもり
 それを、ジグソーパズルのように組み合わせました。
 まず、土台となるベニヤ板をハンドジグソーで切り、



 これね、フリーハンドで切るので、下図の通りに切るのは難しいんですよ。なんとかなめらかな曲線に切ることができました。

 部分的に染めた革でくるみます。板の裏に巻き込む部分は、革を薄く削いでおきます。これがなかなか手間のかかる作業で、しかも、貼り合わせたときの絵がずれていたらみっともない。



 ちょっと神経を使った場所です。中央は雪空の、右は晴れた日の、雪をいただいた石鎚連峰のつもり。
 雪は蝋散らしという技法を、左の柿の小枝は蝋にわざと亀裂を入れ、その隙間に染料をすり込む技法を使いました。そのほか、絞り染め(落ち葉の部分)細い線がき(冬木立の部分)など、様々な技法を駆使しました。

 いやぁ、ちょっと欲張りすぎたかな?
 技術的にはともかく、デザイン的にはもう一ひねりしたらよかった。最初のイメージは、もっと抽象化されたものだった。はずなんですが・・・・? 
 ただ、陰鬱な冬ではなくて、南国の明るく清冽な冬の空気感に仕上げることはできたと思います。 

 この作品の下図が決まり、いよいよ制作にかかろうかと言うときに、腹部の激痛に見舞われて緊急入院。嘔吐がひどく血まで吐いたので念のために胃カメラを飲んで、腹部のエコーやら心電図もとって、人間ドックに入ったくらいいろいろ検査して、結果は、尿管結石でした。
 痛み止めの点滴を打ちながらベッドで絵を書き散らしていました。症状が安定したので早々と退院、それからの1ヶ月間、大車輪で染めましたが・・・・
 思うような色が出ずに何度もやり直し。革もだいぶ無駄にして、入院費も要って、大打撃でしたのよ。

 おまけに11月には、転んで目を強打、網膜に穴が空いちゃったし、めがねは作り替えなきゃいけないし、風邪は3週間も抜けないしー

 今年は厄年にちがいありません

 冬の訪れとともに、幸運が訪れますように。

 



コメント (8)
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