あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

重大な間違い

2010-01-11 18:26:46 | 植物

弟から電話がありました。


いきなり、
「あれは芭蕉よ。」

 え? 何のこと? ああ! ええ~? バナナじゃないの~

 
 植物を専門に勉強した弟にしてみれば、わたしの知ったかぶりのブログの中には小さな間違いがいくつもあるそうで、「間違いはその都度電話してよ~。」と言ってきたのですが、ずいぶん後になってしか教えてくれないのです。 でも、今回ばかりは見過ごすことのできない重大な間違いだったらしいです。

 植物学的にはバショウ属のすべてをバナナというので、間違いではないけれど、世間一般から言えば食べられるバナナとバショウとは全然違うと・・・・ そりゃそうですわね。

 バショウの実には種が多いがバナナの実には種がないとか、芭蕉の葉は二つに折れるがバナナの葉は開いているのが多いとか、いろいろちがいがあるそうですが、よく分かる違いは、花(正確には花穂)から実までの距離が、バショウは長くて、バナナは花のすぐ上に実がなるんだとか。


 ふんふん、とにかくあれがバショウだったことはわかりました。 がっかり~


 わたしといっしょに驚いたり喜んだりしてくれた皆様、申し訳ございませんでした。お詫びして訂正します。


 バナナの記事にも同じ訂正文を載せておきます。
 

コメント (10)
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広島スーパー神楽

2010-01-11 11:02:29 | くらし

 「広島スーパー神楽 新春公演」
  
 年末のこと、弟に、見に行かんかとさそわれ
 「行く 行く」
 二つ返事でOKしました。
 お神楽って、祭りなどに神社で奉納される舞いですよね。 あまり見たことがないので興味津々です。それに「スーパー」がつくのってどんな神楽なのでしょう。


 1月9日、いよいよその日、東温市にある坊ちゃん劇場へ行きました。

 そこでもらったプログラムを見ると、神楽は後半で、前半は和太鼓やら獅子舞やら、地元の芸能団体の発表があるというのです。 

 そういえばポスターの下の方に
 「愛媛・広島交流フェスティバル inとうおん」と書いてありました。
 瀬戸内海を挟んで対岸にある広島と愛媛は隣同士、しまなみ海道の開通によってより近いお隣さんとなりました。昨年のしまなみ海道10周年を記念して文化レベルの交流が図られるようになったそうです。

 なんだ、神楽だけじゃなかったのか。とちょっぴりがっかりもしましたが、趣旨をきいて納得実際に見て満足いたしました。 
 
 澤田太鼓の和太鼓の独奏で幕開け、そのあと女性奏者も加わり、「伊豫の国」や「石鎚」といったオリジナル曲の演奏がありました。 たった二人の太鼓ユニットですが、すばらしい演奏でした。
 和太鼓をたたく女性って、ほんとにたおやかでしかも力強く、優しくて凜として、相反する雰囲気を漂わせていてすてき。


 写真は、うれしいことにOKなのです。もちろんフラッシュ撮影は厳禁です。 
 撮り慣れないシャッタースピード優先モードにしたために、明るさの調整がうまくいきません。 せっかくの美しい女性奏者の写真が・・・・・
  
 続いて地元東温市の無形文化財に指定されている北方獅子舞保存会の二羽獅子。 雄雌2匹の獅子を、獅子起こしと呼ぶ子どもが操ります。 


 


 昔は獅子起こしは男の子しかすることができませんでしたが、舞台上の獅子起こしは4年生の女の子でした。 一緒に行った娘が一言
 「うらやましい。 したかったのに・・・」
 この二羽獅子はとても珍しいものだそうです。 気合いの入った演技ですばらしかったです。
 写真は、ちょっとうまくいったかな?

 しかし、次の邦楽演奏は白飛びしてだめ、(照明が明るかったみたい)
 東温市のおどり「舞流」と「舞ラブ東温」は照明が暗すぎて写りが悪く、見るべき画像がありません。
 でも、最年少は5歳というダンスグループは、若者が多く、活気を感じました。

 そしてお待ちかねのスーパー神楽「紅葉狩り」。 いかん、ついスーパーかぶきと言ってしまいそうになる。


 写真でストーリーをご紹介します。 暗がりの中、手探りで何度もカメラを調整し、最後には肘掛けに肘をついてカメラを固定して、目は舞台を見つめたまま(釘付けでカメラなど見ておられません)シャッターを押し続けて撮った写真です。 少し長くなりますが、お許しを。


 お囃子が始まって、主人公、平維茂と従者の登場。 文語調のセリフで自己紹介と状況説明を。


 


 二人は戸隠山に鬼女退治にやってきたのですが、戸隠のもみじに心奪われるうち、とうとう道に迷ってしまいます。


 山奥の館に紅葉姫という美しい女性(にょしょう)が住んでいて



 なにやら妖しい気配。 そしてすご~くたくましいからだつき。 実はこの美女、自分の正体も、もくろみも全部口上でバラしてしまうので観客にはお見通しです。 


 
 道に迷った維茂たちは、この館にたどり着き、勧められるままに酒を・・・・



 


  深酒をしたところで女たちにつかまってしまいます。



 この女たちこそ、戸隠山に住む鬼女で、維茂には遺恨があり、命を狙っていたのでした。


 維茂たちが倒れると、 女たちは一瞬にして鬼に。 あっという間の早技で観客を沸かせました。



 
 そこへ、日頃信心している観音様が現れ、二人に神刀を授けます。 この辺りが宗教色が出ているのでしょうか。 でも観音様ってお寺ですよね。



  


 神刀を手に、鬼女と対決する二人。



   鬼女たちはさらに変身してものすごい形相になってきました。 テレビゲームで、いったん倒れたボスがさらにグレードアップして強大になってくるのと似てる
 この鬼の衣装と面などすべてを合わせると20キロにもなるそうで、その重さを身にまとっての激しい立ち回りを演じます。 どうりでたくましい紅葉姫だと思った。



 くるくると猛スピードで回転しながらの戦い。 あれれ? いつの間に維茂たちは衣装が替わったのかな? 衣装がひらめいてフィギュアスケートみたいです。
  鬼たちの回転スピードは維茂たちよりさらに速く、摩擦で足袋から火が出るんじゃないかと思ったほどです。


 最後にボス鬼との対決 



 その大鬼もついに倒れ、二人の勝利の舞で幕を閉じます。 


 息もつかせないスピードと迫力ある舞で圧倒されました。 この辺りがスーパー神楽と呼ぶ所以でしょうか。
  わたしのイメージしていた、神に奉納する舞いとはずいぶん違っていましたが、もともと山陰地方の神楽を発祥として広く中国地方に広がったそうで、ストーリーに娯楽性のある神楽のようです。広島県にはこうした神楽を演じる神楽団が200以上あるのだそうです。
  
 そしてもう一つ感心したのがお囃子方。 40分くらいだったでしょうか、太鼓をたたき笛を吹き続けるのです。 笛などはもう酸欠状態になるんじゃないかと思うくらい。 
 鍛えに鍛え抜いたすばらしい舞台でした。できればもう1演目見たかったです。
 この交流は今後も続くのでしょうか、お互いに知らないことがいっぱいの伝統文化、次回も見てみたいと思いました。


 応援ありがとうございます日記@BlogRanking

コメント (6)
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