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神戸文学館企画展「SF幼年期と神戸」西秋生氏講演

 今ご帰還。少々酔っ払っております。
 きのうから神戸文学館にて企画展「SF幼年期と神戸」が始まりました。
今日は西秋生の記念講演があったので聞きに行きました。
題して「夢がしゃがむ街・神戸とSF」
 
神戸は日本のSFに深く関わった街なのだ。特に日本のSFの幼年期を形成した3人の人物にスポットを当てる。
一人目。日本SF前史を開拓した海野十三。神戸一中(神戸高校)出身。
二人目。日本のSFの基盤を形成した矢野徹。神戸二中(兵庫高校)出身。
三人目。日本SF開花期のリーダー小松左京。神戸一中出身。

 SFのキモは「センス・オブ・ワンダー」これを得るアプローチは二つある。科学技術と空想幻想。ようするにS派とF派。これは当時の神戸の二つの学校とそこの出身者の二人の作家に収斂できる。
神戸一中今の神戸高校。校風は質実剛健自重自治。もうひとつの学校は当時の神戸一中のライバル校。関西学院中学部(関西学院高校)。こちらはキリスト教校で自由でソフト。
昔は神戸一中は新神戸駅の近く生田川の西岸、関西学院は王子動物園のところ。そのころ同時期に対照的な人物が二つの学校にいた。
 神戸一中に海野十三。科学者作家であり日本のS派の始祖。関西学院にいたのはイナガキ・タルホ。F派。整理するとこうなる。

S対F
神戸一中対関西学院
海野十三対イナガキ・タルホ

SFのキモを形成する「センス・オブ・ワンダー」に流れ込む二つの流れが合流するところが神戸なのだ。 



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アサリ丼

 
春の海の恵みはいろいろありますが、一番なじみぶかいのはアサリでしょう。あさり、漁りのことです。砂浜でザクザクと簡単に漁れるから、アサリというのではないでしょうか。大昔から人はアサリを食べていたのですね。昔の人のゴミ捨て場だった所から貝殻がいっぱい出てきています。だから貝塚というのですね。
 私も昔はよく潮干狩りに行きました。赤穂とか貝塚市の二色ノ浜に行きました。神戸からですと、二色ノ浜の方が時間的には早く行けます。阪神高速湾岸線を走ればすぐです。足を海水につけて、砂浜を漁ってアサリを掘っていると、夢中になって時間を経つのを忘れますね。きっと、体内に残っている縄文人の血が騒ぐのでしょう。潮干狩りとイチゴ狩、これがこの季節の行楽の2大定番ですね。
 さて、アサリですが、リゾット炊き込みご飯パスタラーメンといろんな料理にしますが、きょうは丼にしましょう。アサリの丼というと、江戸の郷土料理深川めしがありますが、あれはアサリを味噌で煮てご飯にぶっかけたもの。きょうは味噌は使わず、卵でとじた親子丼タイプの丼にしましょう。
 まず、昆布だしでアサリを加熱します。口を開いたらすぐに取り出します。貝殻から身を外してむき身にします。
 アサリの旨味コハク酸がいっぱい入った昆布だしを、丼用の小鍋に入れて再び火にかけます。塩と酒であじつけ。アサリの身を入れ、卵でとじます。卵はあまりかき回さず2回に分けて入れたほうがおいしいですよ。
 あとはほかほかご飯にかけて、三つ葉を添えればできあがりです。潮の香りがする「海」のどんぶりです。縄文人のころを想い出してください。
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