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アサリ丼

 
春の海の恵みはいろいろありますが、一番なじみぶかいのはアサリでしょう。あさり、漁りのことです。砂浜でザクザクと簡単に漁れるから、アサリというのではないでしょうか。大昔から人はアサリを食べていたのですね。昔の人のゴミ捨て場だった所から貝殻がいっぱい出てきています。だから貝塚というのですね。
 私も昔はよく潮干狩りに行きました。赤穂とか貝塚市の二色ノ浜に行きました。神戸からですと、二色ノ浜の方が時間的には早く行けます。阪神高速湾岸線を走ればすぐです。足を海水につけて、砂浜を漁ってアサリを掘っていると、夢中になって時間を経つのを忘れますね。きっと、体内に残っている縄文人の血が騒ぐのでしょう。潮干狩りとイチゴ狩、これがこの季節の行楽の2大定番ですね。
 さて、アサリですが、リゾット炊き込みご飯パスタラーメンといろんな料理にしますが、きょうは丼にしましょう。アサリの丼というと、江戸の郷土料理深川めしがありますが、あれはアサリを味噌で煮てご飯にぶっかけたもの。きょうは味噌は使わず、卵でとじた親子丼タイプの丼にしましょう。
 まず、昆布だしでアサリを加熱します。口を開いたらすぐに取り出します。貝殻から身を外してむき身にします。
 アサリの旨味コハク酸がいっぱい入った昆布だしを、丼用の小鍋に入れて再び火にかけます。塩と酒であじつけ。アサリの身を入れ、卵でとじます。卵はあまりかき回さず2回に分けて入れたほうがおいしいですよ。
 あとはほかほかご飯にかけて、三つ葉を添えればできあがりです。潮の香りがする「海」のどんぶりです。縄文人のころを想い出してください。
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