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路傍の花

 通勤にはJRを利用している。自宅からJRの駅に行くまでに、途中、国道2号線を横断する。小生がいつも通る横断歩道のかたわらにはいつも花が手向けられている。3年程前にこの横断歩道で死亡事故があった。
時々、路傍で花を手向けられているのを見ることはあるが、しばらくすると、花はなくなり、そこで人が亡くなったことは、人々の記憶から消えていく。ところが、この横断歩道はいつも新しいきれいな花が手向けられている。ご遺族の深い哀しみが推察できる。
 このように路傍に花が手向けられているのを、街じゅうで見たことがあった。今から15年前、阪神大震災直後の神戸がそうだった。交通事故の場合は、ご遺族が花屋で購入された花束だろう。きれいな花だが、地震直後のこと、花屋で花を購入することはできない。それでもその場所で亡くなった方の霊を回向したかったのだろう。道端で咲いている花を手折って手向けられている。瓦礫の中から持って来た欠けたブロックを1個置いて、カップ酒などともに供えられていた。
 中にはぬいぐるみや、キャラクター人形とともに、キャンディーやチョコレートなどの菓子類が供えられている所がある。お子様が亡くなったのだろうか。そのような所をみると、特に心が痛んだ。
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コメント
 
 
 
路傍の花 (giants-55)
2010-04-23 14:03:53
書き込み有難う御座いました。(レスは当該記事のコメント欄に付けさせて貰いました。)

車を運転している際、路傍に花が手向けられているのを目にすると、「嗚呼、此処で事故にて亡くなられた方が居るのだなあ。」と思い入ってしまいます。被害者が子供を思わせる供え物、昔で言えば「風車」なんかが置かれていると、「こんなに小さい内に亡くなったというのは、子供本人も無念だろうけれど、親御さんもさぞや無念だったろうなあ。」と、余計に深い思いが。
 
 
 
giants-55さん (雫石鉄也)
2010-04-23 14:29:36
阪神大震災のあとは、神戸の街じゅうに、花が手向けられていました。
冬のことでしたので、花も少なく、ペットボトルの飲み物だけが手向けられている所も多くありました。
 
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