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前立腺風雲録 第10回

 というわけで、六甲アイランド甲南病院に入院した。15年前も憩室の出血で、この病院に入院したことがあった。あの時は1週間ほどで退院できた。今度もそうだろうと思っていた。そんなに長く入院するつもりはない。
 入院翌日、家人が朝の7時に、入院に必要なモノを持って来てくれた。とりあえず売店でテレビのイアホンを買ってもらう。入院中の時間の過ごし方は、読書がメインでテレビも観る。
 トイレに行ったが、便が黒くなってきた。病院に来る前、家でしたときは、真っ赤な鮮血であった。大腸からの出血がダイレクトに出たものだろう。血液は消化液と混ざると化学反応で黒くなる。大腸の中にたまっている血液に、胃から流れてきた消化液が混ざったのだろう。
 入院2日目。便はさらに黒くなった。入院中はトイレに行けば、流さず、必ず看護師に見せる。トイレで用をすませば、トイレ内のナースコールを押して、看護師を呼ぶ。この時、看護師が来るまで、トイレ内で自分の便の番をしておかなければならない。小生が入院している部屋は6人部屋であった。個室なら自分しか部屋のトイレを使わないが、6人部屋なら他の患者がトイレを使うかもしれない。看護師は便をデジカメで撮影する。あとで主治医に見せるのだそうだ。
 午前中に胃の内視鏡をする。救急外来で撮ったCTでは、ほぼ大腸の憩室からの出血で間違いないだろうということだが、万が一、胃からの出血の可能性もあるということだ。それに入院時の問診で、胃潰瘍での出血の前歴があるムネはいってある。胃はまったく自覚症状はない。
 胃の内視鏡。これは胃潰瘍持ちの小生はなじみの検査である。胃は異常なしとのことだった。
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