巡洋戦闘艦タイガーウィンドゥの航海 第１１回 静電破損

　防御用対空機関砲。バルカン・ファランクス・ヤギ。先日雨中で訓練射撃したさい、制御部に浸水した。ファランクス射撃指揮装置内に雨水が入った。
　点検すると、バルカン砲を制御する基盤に水滴のあとが。水滴はもう蒸発していたが、ＣＭＯＳ―ＩＣの端子部分に小さな異物が付着していた。分析の結果、有機物と判明。動物の毛であった。先日、ハマ海での海戦の折に、某国の工作員が猫を侵入させた。その猫の毛が、ヤギの基盤に付着したのだろう。
　猫の毛は非常に静電気を発生させやすい。ご存知のようにＣＭＯＳ－ＩＣは静電気に弱い。人が素手で端子部ふれると、人体の静電気で破損する。だから、ＣＭＯＳ-ＩＣを扱う作業には、アースを施した専用の作業台で、静電防止作業服を着用の上、静電防止手袋で作業する必要がある。
　そういうＣＭＯＳ-ＩＣの端子部に猫の毛が付着していたのだ、あんのじょう、ヤギの射撃指揮用基板のテキサス・インスツルメンツ製ＩＣが破損していた。
先日の猫は戦艦カプの工作員の仕業と思われる。

春キャベツとツナのスパゲッティ

　春はいろんな野菜がうまおすけど、キャベツがうまおすな。やわらこうて、あもうて春キャベツはおいしおす。
　その春キャベツでスパゲッティをしあげましたどすえ。スパゲッティをゆでてるあいだにできますさかい、時間のない朝ごはんにちょうどよろしいおす。
　まず、スパゲッテイをゆでるんどす。塩いれるのわすれたらあきまへん。キャベツをてきとうに手でちぎって鍋に入れておくんなはれ。ゆでる時間はキャベツに聞いたらよろしおす。湯の中でキャベツが「もうよろしおす」と語りかけてくるから、よう耳をすましておくことだっせ。ゆでる鍋はスパゲッティをゆでている鍋でキャベツもゆでたらよろしおす。
　そのあいだにすること。ツナ缶の缶詰を開けることだすな。フライパンのオリーブオイルを取って、にんにくと赤とうがらしを加熱して香りを出しておくれやす。スパゲッティとキャベツがゆで上がったら、フライパンにいれて、さっとあえたら、できあがりどす。おいしおすえ。