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男のシタゴゴロ

 先日、夜の10時ごろ電車で帰宅の途についていた時のこと。小生の隣に、若い男女が座った。二人とも少々酔っているみたい。
 別に聞き耳を立てていたわけではないが、二人の会話が耳に入ってきた。二人とも大学生らしい。テニス同好会の先輩と後輩らしい。男が先輩、女が後輩だ。男が酔眼朦朧とした顔で、「ぼく、酔うてしもた。お前もだいぶん酔ってるな。あぶないからぼくの下宿に泊まりいな」いかなるシタゴコロがあるのか見え見え。
「ありがと。でも、あたし、帰ります」
 女がこういうと、男は「やっぱ、心配やな。ぼくがお前んとこに泊まったる」
すると女は「あたし下宿じゃなくって自宅なの。親がいますけど」
 男は、スーと酔いが覚めたようだ。そして次の駅で降りて行った。そんなに心配やったら彼女の家の玄関の前まで送っていってやれや。 
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