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人工衛星饅頭

 
 高校生のころはよく食ったもんだ。弁当は2時間目の休み時間に早弁。昼休みは食堂でカツ丼かカレー。下校時、定時制高校の食堂でうどん、さらに、学校を出てから、この人工衛星饅頭を買い食い。校門を出たすぐの所にこの店があった。小生の高校は今はないが、この店は健在だ。
 この写真を撮影しに行った時、久しぶりに食いたくなって、買って帰ろうと思ったが、おりあしく閉まっていた。今日、会社の帰りしなに立ち寄った。買って帰ってシブ茶とともにいただく。ものすごく久しぶり。高校生のころ食ったきりだから、ウン十年ぶりだ。
 味は忘れているが、こんな味だったかな。ごく普通の回転焼きである。目を閉じて食えば御座候といわれても判らない。ただ、他の御座候などの回転焼きに比べて、平たいから食感は軽い感じがする。この人工衛星饅頭は1個70円。御座候が1個80円だから安い。味は決して御座候に負けてない。また、ここを通ることがあれば買おう。
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オカンの嫁入り


監督 呉美保
出演 宮崎あおい、大竹しのぶ、桐谷健太、絵沢萠子、國村隼

 陽子と月子は母娘の二人暮し。陽子の夫は娘月子が生まれる前に死んだ。陽子は看護師をして月子を女手1つで育てる。
 ある夜、陽子が酔っぱらって深夜に帰宅。若い男を連れている。金髪、リーゼント、赤いジャンパーの、いかにもチャラチャラした男。
 陽子は月子に信じられないことをいう。チャラ男研二と結婚する。研二は元板前だが今は無職。お母さん、なんでこんなチャラでプーな男と。信じられない。ふてくされた月子は、研二とは口も聞かず、家主のサクばあさんの家にいりびたる。
 どうも陽子は本気らしい。「結婚式で白むくが着たい。電車に乗って衣装あわせに付いて来て」と月子に頼む。
 何かと大変な事情をかかえた母と娘の物語である。大変だけど仲の良い親子だ。また、周囲の人たちも、家主のサクばあさん、陽子が勤める整形外科の先生、サクばあさんの友だちのおばさんたち、みんな長い付き合いで、良い人ばかり。母娘を暖かく包む。研二も最初はチャラ男で良い印象ではなかったが、ストーリーが進むにつれ、なかなかどうして、事情をかかえてはいるが、ちゃんとした男に見えてくる。ただし、悪役も出てくる。
 陽子、月子、研二、それぞれ事情をかかえながら、陽子と研二の結婚という目標に向かって生きていく。
 劇映画だからストーリーがある。ストーリーの基本は「起承転結」だが、この映画(原作は未読だから知らないが)いきなり突然「転」となる。この「転」を境に全く違う映画となる。ラストはベタベタの母と娘のお涙ちょうだい物語。シナリオに少々は不満があるが、主要キャストがみんな上手いので許せる。大竹がうまいのは当り前だが、宮崎が上手い。娘として陽子といる時と、OLとして働いている時では全く違う。別人かと思うほど。女子高生みたいに見えるし大人の女にも見える。
 セリフはみんな関西弁だが、関西人の小生が聞いていて別段おかしな部分はなかった。
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