風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

出会いと別れ

2014年10月17日 | 雑感
人が生きていれば、出会いと別れがつきものです。
毎日毎日、目に触れる人は数えきれないほどいるわけですが、実際に触れ合う人はほんのわずかです。
また、せっかく出合っても、数年数十年と付き合いが続く人というのも稀です。
かつてものすごい頻度で会っていた人も、いつの間にか疎遠になるということも珍しいことではありません。

人が出会い、また別れる時には、何かタイミングというか、縁が熟すというか、意味深い何かがあるように思われます。
えてして、その意味は後になってから初めてわかるような、そんな意味ですが。
初めから意味が分かって、人と出会ったり別れたりするのでは、さぞかし味気ない出会いと別れになることでしょう。
胸のときめきや、痛みや、人生の意味について考えることや、そういった生きるということの隠された味わいを失います。

コントロールできないからこその出会いと別れの意味深さなんだと思います。
コントロールできれば、それは単なるパワーゲームでしかありません。
自分の都合のよい人と出会い、都合の悪い人は切り捨てるだけです。

出会いを大切にするというのは、誰でも彼でも出会う人を大切にするという意味ではありませんでしょう。
もちろん出会う人に丁寧に、新設に接するというのは、大切なんだと思います。
でも、何か接点があって、実際に付き合うようになる人というのは、何かしらの「縁」持っているのだと思います。
もちろん良縁ばかりではありません。
悪縁というのもあると年を重ねた今ではきっぱり言えます。
良縁を豊かに育て、悪縁は次の次元に昇華していく。
そうできれば、いうことないですね。

実際は、良縁に甘え過ぎ、悪縁にずるずる引きずられるというのが、よくあるパターンですが。
良縁とか悪縁とか言いましたが、自分の外側にいい人や悪い人がいるという風にとると間違えます。
自分の心がある種のパターンでもって、人に引きつけられ、人を引きつけるだけのことです。

つい最近、ある人がある場所を去りました。
その状況を見ていて、なんとなく思ったことです。