風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

即今

2012年01月04日 | 雑感

あけましておめでとうございます。

正月があっという間に過ぎていきました。
なんなんですかね、この加速度。

今朝一時雪が激しく降りました。
そのまま積もるかと思っていたら、まもなく太陽が雲の切れ間から顔を出しました。
なんだか世間も空も荒れ模様です。
冬の夜長、ストーブの上に置いたヤカンのシュウシュウという音をぼんやり聴いているというような
のんびりした時間はどこにもなくなってしまったのでしょうか。
ミカンさえたちながら慌てて食べます。
別に慌てる理由などどこにもないのですが、なぜか2、3個まとめて立ったまま食べます。
なんなのでしょかね。

家族と外出したのは、元旦の朝の初詣と、3日に近場の温泉に出かけた2回だけです。
それだけで正月は終わってしまいました。
ぼくはいいとして、5才の娘も同じような慌ただしい時間の流れを感じているのかどうかが気になります。
のんびりゆったりした時間が永遠に続くかのような、ぼくの幼い頃の正月という経験を、
はたして娘はしているのでしょうか。

この時間が加速しているという感じは、もしかしたら地球の振動数と、ぼくの振動数がずれ始めているのかも知れないと、
ふと今思いました。
地球の振動数が上がり始めているのに、ぼくの意識の振動数が上がっていないために、
時間が早く過ぎるように感じるのかも知れないなと。
なんだか大いにありえる話しです。
外界の動きから取り残されつつある個人の意識。
このままズレが広がれば、精神分裂病に似た心理的様相を帯びてくるだろうと思われます。
世の中にリアリティを感じなくなる。
他人との繋がりを感じられなくなる。
だれかの得体の知れない悪意の存在を感じ始める。
そんな感じでしょうか。

なにか大きな修正がぼくの日々の行動に必要です。
ということで、どういう修正がぼくに必要か考えてみました。

ぼくは自他とも認める極度の面倒臭がり屋で、なんでも後回しにしたり、省いたり、無視したりしてきましたが、
それでも物事はなんとか回ってくれていましたが、どうも一切そういうのが通用しなくなりました。
後回しにしたり、省いたり、無視したりすると、その対象が虚空に消えてしまう感があります。
ちょっと分かりづらいですね。
例えば誰かに礼状を書かなければならないとします。
今まではそれを数日から数週間引き延ばしても、なんとかなった感じがあるのですが、
今は、数日引き延ばせば、それを書かなければならない理由も動機も意義も消え失せてしまう感じがあります。
つまり、数日引き延ばすことによって、何かをする口実も、何かをしたという実績も、なにひとつ積み上がらないまま、
終了してしまう、そんな感じが強くします。
何かを引き延ばしたり、省いたり、無視すれば、そのまま何かはなされるという経験をごっそり欠落させられます。
なさなかったという反省さえ残りません。

ということで、意識をこの時間の流れから引き離されないためには、やろうと思ったことは即座にやるというスタンスを
堅持する必要を感じるわけです。
面倒くさいという言葉を直ちに放下する必要があります。

面倒くさいというのは、時間の引き延ばしですが、対人関係でもぼくは引き延ばす癖がありました。
手紙やメールに返事を出さなかったり、電話を折り返さなかったり、まぁそんなのがとても多かったです。
何か意味があるのかと問われれば、まったく意味などないのです。
すぐさま対処すれば何でもないようなことを、引き延ばせば引き延ばすほど億劫になり、疎ましくなっていきます。
そういうのが続き、重なっていくと、結局その人とも疎遠になっていきます。

要は、時間にしても、対人関係にしても、そのとき即対処しなければ、時間も人もぼくの視野から消えていくわけです。
時間も人も消えれば、ぼくは行動する「今」という瞬間を失うわけです。
「今」という瞬間を失えば、ぼくの思うこと、なそうとすることは、すべて空論になってしまいます。
これがこのところぼくが感じていた空虚感です。

人のためにどうすればいいかなんていうのは、その先の先にある話しです。
自分が空回りしていたのでは、人のためになるどころか、人の迷惑になる可能性が大です。
ちょっと馬鹿げた話しなのですが、酒を毎日飲んでいる内に、これに気がつくのに大分時間がかかりました。

口で「今しかない」とかいう理屈は得意なのですが、とっくに「今」など失っていることに気がつきませんでした。
いや、気がついてはいたのですが、どうしていいか分からなくなっていました。

逆に考えると、今までよくあんなに何でもかんでも面倒くさがっていても、やってこれたものだとある意味驚きます。
でも、もうそれは絶対に通用しないであろうことを骨身に感じています。

やろうと思ったら即やる。
なんだか健康的な一歩をやっと踏み出せそうです。