風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

格闘

2009年07月04日 | スピリチュアル
禅の老師が近くの道場に来ていらっしゃいますので、今夜から泊りがけで行こうと思っていました。
でも、やめました。
そうすると明日は店を閉めなければいけないし、あまり心境の進展を求めるのも美しくないなと思ったからです。
まずは店の営業をしっかりとする。
その基本を崩し始めたら、本末転倒です。

すべてはなるようになっていく姿を愛でることが出来るようになることこそ肝要なのだと思います。
でも、なるようになるためには、何かをならせようとする人々の普段の尽力があってこそです。
なるようになるために、無数の人々が今日も世界の大地の上で意識的にせよ無意識的にせよ格闘しているわけです。

格闘は疲れますが、格闘があってこそのこの世の人生です。
ただ、大切なのは何と格闘するか、なんでしょう。
他人や社会のシステムと闘うというのは、幻想の世界で質のよくない負のエネルギーを産み出すだけでしょう。
幻想の世界で産み出された負のエネルギーというのを侮ってはいけません。
いまだにその種の負のエネルギーが強力に世界を覆っています。

闘うべき相手は唯一自分の心です。
弱さ、ずるさ、傲慢さ、わがまま、冷酷さ、それらは全部自分の心の中にあります。
他人や社会のシステムを変えたところで、それらの負の感情が自分の心から一掃されるわけはありません。

自分の心と闘うというのは、魅力的な行為ではありません。
とても気の進まないいやな行為です。
だから、「楽しむ」「感謝する」という行為が尊ばれます。
闘う必要もなく、「楽しむ」「感謝する」という行為が、蓄積した負の感情を溶かしていきます。

「楽しむ」ということが誤解の元ではあります。
他人を利用した快楽とは無縁の境地です。
自分の命を楽しめるようになったら、格闘のための格闘も苦悩も無縁になります。

ま、なんにせよ、地べたにきちんと足の裏を引っ付けることが最初なんでしょう。