風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

神田川

2008年04月26日 | 雑感
ぼくの高校受験のときにはどのラジオをかけても流れていたのが「神田川」でした。
それが脳に強力にインプリントされたせいか、高校卒業後家出同然で上京したときに借りたアパートが、
神田川から徒歩5分くらいの三畳一間のアパートでした(笑)
現役で大学に入学した友達が、余った寮の食事を持ってきてくれました。
とりあえず、張り紙を見てアパートから近くのトンカツ屋でバイトを始めました。

そういう感じで東京での暮らしが始まりました。
「前略おふくろ様」のフリークでしたので、休日には門前仲町をあてもなくうろうろ歩いたりしてました。
その頃ではもうすっかり倉本聡が描こうとしたその面影はなくなっていたのですが。

そのうち、トンカツ屋の昼間のアルバイトだけではどうにもこうにも仕様がないことが分かりましたので、
新宿の某有名ビアホールで夜も働き始めました。
そのころはディスコ(←死語)ブームでした。
周りは若い女の子で溢れています。
楽しくも苦しい日々でした(笑)

そのうちどうにかこうにか大学に紛れ込んで、目的も希望もない日々を長い間送りました。

30近くになってはじめて会社というものに就職しました。
なんというグロテスクな世界だろうと、正直思いました。
そんな時、折に触れては神田川を見に行きました。
実際は、薄汚くコンクリートにガチガチに固められた情緒のない川です。

でも、ぼくの心の中にはあの「神田川」が依然として流れていました。