Photo by Chishima, J.
(囀るアオジのオス 2011年5月 北海道中川郡池田町)
(FM JAGAの番組 KACHITTO(月-木 7:00~9:00)のコーナー「十勝の自然」DJ高木公平さん)
4月15日前後に、冬を過ごしていた本州などから十勝へ帰ってくる、スズメ大の、お腹の黄色い小鳥です。アオジの「アオ」はブルーではなく、昔の言葉で緑色のことを青と呼んだことに由来するもので、頭から背中にかけては、灰色みを帯びた緑色をしています。「ジ」も昔の言葉で、小鳥のことを指しますが、意味はよくわかっていません。
平地から低い山の明るい林を好み、農耕地内の防風林や河原の林にもたくさん住んでいます。夏の十勝平野では、一番数の多い小鳥かもしれません。私が在学していた頃の帯広畜産大学では、あまりにも数が多いので、学生からは「畜大スズメ」などと呼ばれ、からかわれていました。
しかし、その歌声は美しく、オスは木の梢などに止まって、「チョッピー チョ チッ チョリー…」と音楽的な節回しでさえずります。鳥のさえずりを、人間の言葉に当てはめて覚えやすくしたものを「聞きなし」といいますが、アオジのさえずりを「千代ちゃん、ちょっと、ビール飲みたいナ」と聞きなすことがあります。
(2015年4月14日 千嶋 淳)
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