鳥キチ日記

北海道・十勝で海鳥・海獣を中心に野生生物の調査や執筆、撮影、ガイド等を行っています。

オオミズナギドリとハイイロミズナギドリ(その1) <em>Calonectris leucomela

2011-11-26 14:17:55 | 海鳥写真・ミズナギドリ目
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All Photos by Chishima,J.
オオミズナギドリ(右)とハイイロミズナギドリ 以下すべて 2010年10月8日 北海道十勝郡浦幌町)


 飛び立ち直後。サイズは近いが、嘴や脚、顔、体下面の色などが異なるため識別は容易。ハイイロは下初列雨覆の軸斑がやや不明瞭な個体だが、嘴や頭部の特徴、全体的なプロポーションなどはハイイロを示唆している。両種とも8~10月の釧路以西の道東太平洋海上では卓越するミズナギドリ類。10月頃より日によってはフルマカモメも優占し、10月末までにオオミズナギドリはこの海域から姿を消す。ハイイロは年によっては11月末までそれなりの数が見られる。

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 海上に浮かぶ4羽のオオミズナギドリの、最左個体の左側にハイイロがいるが、オオミズナギドリとの重なりや波による隠れで、頭部のみ見えている。両種ともこの海域では魚類を多く食べていると思われ、普通に同所的に見られる。ハイイロは夏から秋にかけて、しばしばウトウとも同じ海域で卓越する。


(2011年11月26日   千嶋 淳)


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