走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

風の通り道

2009年03月03日 23時43分12秒 | その他

 ベンチャーの冷凍機械メーカーの社長さんの話を聴く機会に恵まれた。

 非常にユニークな社長さんで、冷凍機器を販売しているはずなのに、ちがう話ばかりお聴きした。

 まず、空調から出てくる空気の流れについてである。
飲食店で食材の鮮度を大切するために、冷凍機器にかなり神経質になっているところは多いという。
しかし、空調の空気の流れに気をつかうお店は皆無に近いという。
この社長さんが気にしていたのは、空気の流れによって、刺身などの乾燥の度合いにかなり差が出るというのである。
 せっかく料理をお客様の前に出すまでは、細心の注意を払っていても、出した後は意識しなくなるという。
これでは、せっかく心を込めて料理をつくっても台無しである。

 本当においしい素材をおいしく食べてもらうためには、口に運んでもらい、食してもらうことで始めて実現するという。
 そのためには、自分のお店の中の「風の通り道」まで把握しているかどうか、そこまで気をつけなければならないという。
見えないところに気を使うというのは、本当にこういうことなんだと痛感した。

 しごく当たり前のようだが、冷凍機の中まで追求し続け、鮮度97%、長期間冷凍やけしない機械を発明した社長の重い言葉である。