エル・ブリの夢2:牡丹色のカルパッチョ

★飛び込み記事です★

■牡丹海老のカルパッチョ
きれい！ ひんやりした気配に、牡丹色がふわふわのバブルをまとっている。花嫁さんのお色直しのドレスのようで、思わず笑顔になりました。
牡丹海老のとろっとした身は、お皿にきっぱり押し付けて重なり拡げて、イタリアの伝統的な牛のカルパッチョの仕上げの体裁をとっています。
それなのに、お皿から剥ぎ取り、バブルを添わせると、甘く、とろりっと舌の上にとろけていきます。
頭部は軽くサクッと揚げられて、香味野菜をともに、食のアクセントとなっています。
ああ、こういう食味なら、お魚のカルパッチョと呼んでもいい！ 質感をこそ、カルパッチョと呼んでやりたいと思うのでした。


二つの食の選手権に参加しています。一日一回、クリック応援していただくと、更新の励みになります。ありがとうございます。

グルメブログ 今日食べたものへ">

レシピブログに参加中♪

エル・ブリの夢2:ここまでがタパスか

★飛び込み記事です★

さかのぼること二品前(笑)、華やかなお皿が、テーブルを担当するスタッフの手の中に。
え、ええ、え！ 食が遅いので、ゆっくりと、重ならないようにしてください！と、お願いしてあったはずなのに．．．。
頭を下げてから、スタッフが、「キッチンにお心を伝えてございましたが、シェフがここまでは留まることなく、一息でなくてはならないと、申します。」と話します。

そうか。シェフの気持ちの中では、このお料理までがタパス、前菜の気持ちの中に納まるべきものなのか。
十分にひんやりしたお皿を確かめて、チラ見しながら(爆)、最前までの続きを楽しみ、牡丹海老に気持ちをむけていくのです。


二つの食の選手権に参加しています。一日一回、クリック応援していただくと、更新の励みになります。ありがとうございます。

グルメブログ 今日食べたものへ">

レシピブログに参加中♪

エル・ブリの夢１ 朱杯にサラダ！

★飛び込み記事です★

■ウニサラダ
くすくす。朱の杯にサラダを盛り付けますか！
ウニをのせたポテトサラダという感覚に近い組み立てに、驚きます。
．．．うーん、ちょっと違うかな。このウニのテイストが、私は少し気になりました。

ウニ...海の潮の匂いの違いかな？ ニースのレストランの裏で、籠から剥かれているようなウニの匂いや風味が、このサラダには、より似合うような気がしました。
ウニをサラダにする！ それもドレッシングソースに絡ませる形で。この発想は面白いです。これは雲丹喰いとしては、試してみたい課題です。

雲丹や牡蠣は、海、季節、処理の仕方によって、随分と印象が変わるものです。
ソムリエに訊ねてみました。このメニューはいつ頃、フィックスしたのかと。
食材はあらかじめ発注されていたので、材料はわかっていたのですが、全貌の印象を得たのは水曜日頃でしたか...とのこと。
わずか３～４日で本番のお客様を迎える。シェフもキッチンも大変な時期を重ねて、今日、このお料理は並ぶのだっと、少し得心したのでした。


二つの食の選手権に参加しています。一日一回、クリック応援していただくと、更新の励みになります。ありがとうございます。

グルメブログ 今日食べたものへ">

レシピブログに参加中♪

エル・ブリの夢1右：ラグー三笠山?!(笑)

★飛び込み記事です★

今度は長楕円の長皿です。マフィンのハンバーガー、いや三笠山か...？(笑)
■牛テールの赤ワイン・マリネとベジタブル
ふっくら&さらっとした食感のバンズを思わせる２枚の間には、赤ワインで煮込まれた繊維質の塊(笑)があります。
噛まなくても、全体がトロトロととけていくような、不思議な舌触りでした。
赤ワイン煮込みのラグーを、三笠山にサンドしたものに、印象が近い...と思いました(笑)。


二つの食の選手権に参加しています。一日一回、クリック応援していただくと、更新の励みになります。ありがとうございます。

グルメブログ 今日食べたものへ">

レシピブログに参加中♪

エル・ブリの夢１:小鉢には不思議な魔物が潜む

★飛び込み記事です★

高台皿の左手奥の小鉢は、烏賊納豆とか蟹の酢の物に使われそうな小鉢(笑)です。これが高台皿に乗るのは、日本料理ではあり得ません(笑)。
取り分けてみれば、黄色と黒。オニオン・リング・フライと海苔の素揚げにみえるのです(大笑)。
まずは香ばしい海苔の香りに、手が伸びます。

■海苔と胡麻
軽い！ くるんと丸まり、ゴマが線上にに並んだフライに見える。
ひと噛み！ お！クリスプ！ シャクシャクするけれど、壊れ難い。日本の海苔の天ぷらではなく、これはレイバー・ブレッドに近い！ ねっとり感のある海苔の叩きと思うものがレイバー・ブレッドです。
あー！ もっとも近い印象は味醂干し！ ウェールズのレイバー・ブレッドで、味醂干しを作ったら、こんな食感になるのではなかろうかと思いました。

では、リング・フライと見える物、いきましょう(笑)。
◾️烏賊のサフラン風味、キムチソルト添え
フォークでは刺さりません(笑)。指で摘むと、発泡する堅めの、ざっくりした表面。
酸っぱ辛い、烏賊の香りがします。ザクリッ…クリスプ。烏賊で作った骨せんべい、されど乾いたフリッター衣のような、不思議な食感があります。
ううう(笑)。脳が困っています(笑)。確かなことは、オニオン・リング・フライでは無く、烏賊リング・フライに近い物であることです。いや、フライではなくて、ノンオイル・フライヤーではなかろうか？…と千々に乱れる気持ちなのです。正体に近づけぬまま、食べ終わってしまう魔物でした(笑)。


二つの食の選手権に参加しています。一日一回、クリック応援していただくと、更新の励みになります。ありがとうございます。

グルメブログ 今日食べたものへ">

レシピブログに参加中♪

エル・ブリの夢１左手:驚きのオリーブとピーナッツ♩

★飛び込み記事です★

「私をおあがり」と、朱漆の匙が呼びかけるようです。はい、いただきます(笑)。
◾️球状オリーブ
オリーブの実にみえる楕円球は、ふるふるっと震える、艶めく柔らかさです。
匙から舌へ。軽く押さえると、弾力性が在る。
力をかける。と、フッと存在が消えて、口中に、オリーブの香りが満ちる。
種に近い部位のほろ苦さ、青さ、満ちた果肉のほの甘さ。オリーブを感じるのに、オリーブはいない！
無いのに、確実に在る。泡を一口。香りが拡がり、身体の奥へと溶けていくよう。
これは素敵！ たった一口で、鷲掴みされる。
ああ、料理って、面白いです。

み交わす目が笑う。この不思議さを伝えたいって思うから(笑)。凄いなっと言いながら、泡を運びます。
次の驚きを迎えるために、この泡は力をみせました。きめ細やかな泡に力があるのに、喉に触れる時は、しっとりと滑らかです。

気持ちを整えて、次は「殻ごと落花生」に見える物(笑)を、指で摘み上げるのです。
◾️結晶化ハニーとピーナッツ
カサリッとした触感、軽い…これは、殻じゃない！
指先の体温で、わずかに表面が動く気がする。迷わず、一噛み。あ、やはり！
拡がるハニー・ローステッド・ピーナッツの風味！ とても軽い植物油脂の気配。
凍結乾燥か…粉にして、成形する。その中に取り込まれた蜂蜜の香りと、乾いた土の気配がする。
これは、人が作り上げた味覚だ。味覚から、脳が形を見たように思う、不思議な感覚です。
面白い！ ゾクゾクします。

たった一回、一口しか味わえない不思議さ。自分の中のセンサーが総立ちする気持ちになります(笑)。でも、気持ちはワクワクとリラックスしている。気持ち良い高揚感が、自分を包みます。
最後まで、このテンションが保てるだろうか？(大笑) そう思いながら、グラスの泡は私の気持ちを次へと向けるのです。
さぁ、次は、小鉢の中身です(笑)。


二つの食の選手権に参加しています。一日一回、クリック応援していただくと、更新の励みになります。ありがとうございます。

グルメブログ 今日食べたものへ">

レシピブログに参加中♪

エル・ブリの風１:アミューズ(スナック)

★飛び込み記事です★

お！ でんでんっと運ばれてきたのは、アミューズ。盛り合わせです(笑)
白の高台皿に、朱漆のスプーンや杯、陶器の皿鉢を組み合わせて、異国からみた日本を感じます。
これらの器は、シェフがホテル内の日本料理店から選んだとのこと。
無機質な器に合いそうな料理が、和の器に盛られる面白さ！ 日本人として、日本の器に盛られるべき料理のイメージとの違いが、新鮮です(苦笑)。



縦の視線で、見てみると、印象が和から離れるのも面白いです(ニッコリ)。
ここに在るものの名前です。
◾️球状オリーブ
◾️結晶化ハニーとピーナッツ
◾️ゴマと海苔
◾️烏賊のサフラン風味、キムチソルト添え
◾️ウニサラダ
◾️牛テールの赤ワイン・マリネとベジタブル

魔法の言葉でしょう！(苦笑)
目とフォークが迷います(笑)。改めて、泡で喉を潤して、イッテみましょう(ワクワク、笑)。


二つの食の選手権に参加しています。一日一回、クリック応援していただくと、更新の励みになります。ありがとうございます。

グルメブログ 今日食べたものへ">

レシピブログに参加中♪

エル・ブリの風にイタリアが和す

★飛び込み記事です★

スペイン・カタルーニャ料理に足場をおくお料理の夜でも、ラ・ロカンタはイタリア料理のレストランです。
そのパン籠、オリーヴオイルにバルサミコ酢のセットが、供されました。


セミドライ・トマトを焼き込んだパンは、それだけでも好きです(笑)。
他の三種、食事にふさわしいパン達は、小麦の香りが好ましい。このレストランでイタリアごはんにも来たいと思わせる仕掛けでした(笑)。


二つの食の選手権に参加しています。一日一回、クリック応援していただくと、更新の励みになります。ありがとうございます。

グルメブログ 今日食べたものへ">

レシピブログに参加中♪

エル・ブリの夢：きりりと泡で

★飛び込み記事です★

グラスが満たされると、グラス越しに見える空間は違う色を魅せてくれます。シルクであっても、ロゼであっても、艶めいてくるのです(ニッコリ)。

この夜は、"Chef Alain Long Menu"を注文しました。コース名が、ショート、ミディアム、ロングで表現されるのにウケてしまいました(笑)。
最初の一本はスパークリングに。お料理の前半は、様々な食材と調理法を楽しんでいただく趣向なので、とのソムリエの提案をうけ、Bellavista Franciacorta Rose としました。全生産量の3%だけ、できあがるロゼは、シルキーで、キリっとした気配も宿しています。
このスパークリングの後は、お料理に合うもののうちで、コクと深みをもつ赤を、ドライでも眠っていないものをと、尋ねました。赤は、Torres, Mas la Planaを。デカンテージュで空気と出会って、後半に備えてもらいます。

出逢う驚きが大事だろうと思い、京都の開催期間が満了するまで、温めていた写真です。
ここからはお料理に移ります。


二つの食の選手権に参加しています。一日一回、クリック応援していただくと、更新の励みになります。ありがとうございます。

グルメブログ 今日食べたものへ">

レシピブログに参加中♪

エル・ブリの夢：一番好きな時

★飛び込み記事です★

レストランで一番好きな時間が、やってきました。
食を決め、最初のお酒を決めて。手元から視線が、店内を巡る。
注文に合わせたグラスウェアが、静かにテーブルにセットされる。
そのグラスウェアを通して、空間が私に挨拶するように感じる瞬間、ワクワクする気持ちに、笑みがこぼれるのです。
丹頂鶴のよう…綺麗な瀟洒なグラス！ これから始まる時間が輝くことを予感させます。(ニッコリ)
ソムリエが近づいてきます。始まりの時。


二つの食の選手権に参加しています。一日一回、クリック応援していただくと、更新の励みになります。ありがとうございます。

グルメブログ 今日食べたものへ">

レシピブログに参加中♪