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過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

母国という言葉に想いをはせる

2014-12-22 08:59:22 | 曇り空に旗をたてる
★上映中の映画の内容に触れる部分があります★
★ご注意ください★

映画「バンクーバーの朝日」をみた。日本からカナダへの移民の子供として、カナダで生まれ育った若者たちの物語だ。野球を軸に変わり行く立場や気持ち、日米開戦を受けて、強制収容されていく姿。最後に流れるエピソードに胸がつまる。

母国って重い。移民した第一世代は日本が母国。されど第二世代は、カナダで生まれ育ち、英語と日本語を話す。貧しい暮らしの中で、日本へお金を送る父を通して、日本を想起する。子供達はカナダしか知らない。
カナダで失業し、はじめての日本に向かった青年は、きっと敵性言語を話す者として、日本への忠誠を示せ、と言われて真っ先に戦地に送られたことだろう。
生まれ育った国に否定され、両親が憧れる母国に否定される。それでも、生まれ育った国を好きでいたいと願う。

そう思わせるのは、差別する人間もいるが、フェアであれ!と叫ぶ人間もいるからだ。
ボール・ゲーム(野球)で、学校で。強い立場と弱い立場がぶつかる中で、フェアであれと叫ぶことは、平時であっても全員が出来る訳ではない。戦時であれば尚のことだったろう。
それを貫こうとした人も、押し流していくのが、戦争と憎しみを煽る者の存在だ。
フェアであれ!と私は言い続けられるか。

「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない。」
ユネスコ憲章の前文は、1945年に現された。第二次世界大戦は「無知と偏見を通じて人間と人種の不平等という教義をひろめることによって可能にされた戦争であった」と断じている。
正しく両方の意見を聞いて、フェアに判断しよう。フェアに振る舞わない者には、フェアである意義を話そう。
心に深く留まる映画だった。
コメント
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