<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



朝早く、京都に向かうために梅田駅から阪急電車に飛び乗った。

いつもなら出発寸前の電車に飛び乗ることはなく、一本見送ってからゆったり座って行く工程なのだが、今日は急いでいたので次の特急列車まで10分間を待つことができなかったのだ。

もちろん車内は満席。
つり革を持って立たなければならない。

京都大阪間はJRの新快速ならわずか28分なのだが、阪急電車や京阪電車で移動すると45分から50分もかかるので、その間立ち通しはいささか肉体的に疲れてしまう。
しかし、私の向かっていた京都にあるうちの会社のオフィスは河原町四条にあるためJRで向かうには便利が悪い。
畢竟、阪急電車に乗ることになるのだが、座れば楽ちんなのだが、立っていると疲れるのだ。

おまけに朝の満員電車。
汗も滴り落ちるというものだ。

この満員電車にダメのダメージを加えるものが茨木市駅から乗車してきた。

その最終兵器とは「遠足に向かう小学生の軍団」なのであった。

電車が茨木市駅に停車すると、扉の窓の向こうに小学生の軍団が待っているのが目に入った。
これはいけない。
えらいところに乗ってしまったものだ、と後悔した。
と同時に、別の列車に乗り換えようかと思ったの束の間、小学生の軍団はお菓子の匂いをプンプンさせながら乗り込んできたのだ。

「静かに~、烏丸っていう駅で降りるからな」

引率の先生がガキどもに大きな声で降りる駅を伝えた。

「烏丸」

終点「河原町」のひとつ手前である。

私はこのガキどもの集団に囲まれ身動きできない状態で自分が降りる前の駅まで、このお菓子匂いに付き合わなかればならないと思い、月曜日なのにも関わらず、疲れがどどどどどどどどどどどっと、出たのであった。

満員電車の小学生。
遠足は、ラッシュアワーを避けて出かけてください。
お願いします。

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毎週のように大阪から東京に出張していると、そのうち「転勤して」と云われるのじゃないかと戦々恐々としている。
幸いなことに東京転勤したら毎週のように大阪に出張しなければならなくなるので、今のところ大阪での生活は安泰だ。
といことは、以前にも書いたような......。

そんなこんなで、出張が多いので自宅への土産は滅多に買わないことにしている。
というのも、毎回買っていると小遣いがいくらあっても足りないからだ。
しかも買って持ち帰ったものが不味かったりすると家族の不評を買い、馬鹿にされ、何のために買ったのかわからなくなるからでもある。

それでもまれに東京の土産を買い求めるのだが、うまい物、不味い物、いろいろあって甲乙付けにくい。

実家の老父母に人気なのが浅草の雷おこし。
この超オーソドックスな東京土産を初めて買って帰ったときは、
「なんやねん、これ」
というような態度を取られたが、大阪にある同様のお菓子と比較すると比べ物にならないくらい美味であったため、以後、実家には「雷おこし」を買って帰ることにしている。
他にも実家には「東京ばな奈」や「黒ごま卵」を買って帰ったことがあるのだが、昭和一桁生まれの二人にはまったくもって不評で、大枚はたいて購入したことを後悔さえしたのであった。

一方我が家にもテレビで紹介されたパイもどきのお菓子や、「何とかの樹」という具合に色々買って帰っているのだが、喜ばれることはありながら絶賛されることは少なく、何を買うのか悩む時がある。
尤も、悩むくらいなら買わないほうがましなので、最近はあまり買うことがさらに少なくなった。

そんな中でも好評なのが東十条駅前で購入した「黒松」という三笠饅頭で、これは私も美味いと思っている。
が、なにぶん東十条といういささか離れた場所にあり、しかもご近所に得意先も何も無いために、わざわざ買いに行く手間がかかってしまいめどうだ。
そこでやはり羽田空港や東京駅で買い求めることになるのだが、昨年実に美味しいロールケーキを発見。

そのケーキは大阪でも百貨店に店を出している東京の洋菓子店のコロンバンのロールケーキで名前を「原宿ロール」という。

昨年の今頃、羽田空港で偶然に買い求めたのだが、家に持ち帰り食べたところ、これがメチャ美味い。
昨今のロールケーキブームの中でも代表的ロールケーキである大阪の堂島ロールの存在を十分に脅かす美味な存在なのであった。

甘すぎない絶妙なクリームがタップリと入ったそのロールケーキは東京や京都にはありがちな皇室御用達なんだそうだが、それが理由かどうか分からないが、とても上品な味わいなのであった。
この原宿ロールが、我が家での東京土産ナンバーワンなのであった。

それが、先日の東京出張でこの「原宿ロール」の王座を蹴落とした新東京土産チャンピオンが登場した。

その土産の名前は「原宿はちみつロール」。

おんなじやないかい、と言うなかれ。
同じコロンバンのケーキなのであったが、これが実に美味い上に、「物語」までついているので参ってしまった。
というのも、この「原宿ロール」に「はちみつ」の加わった「原宿はちみつロール」は値段が「原宿ロール」の1.5倍するのだが、それだけ価値のある味わいなのであった。
しかも、付いてる物語が洒落ていた。
なんでもこのロールケーキについている「はちみつ」の名称は、原宿にあるこの店の本店屋上で飼っているミツバチの集めてきた「純国産(純東京産)」のはちみつを使っているところから来ているのだという。

しかもしかも、地理的要因がただの「はちみつ」ではないものにしていたのだ。

原宿というと皇居のすぐちかく。
この蜂蜜は、ミツバチたちが神宮外苑や皇居の中で集めてきた蜜から作られた「はちみつ」なのであった。
私たちが容易に立ち入りできない皇居もミツバチたちにとっては侵入になんでもないところ。
天皇陛下がぶらぶらと散歩されているすぐ横もSPに体当たりされずに飛びすぎることができるのも、ミツバチの特権だ。
つまりこの皇居の草花から作られたハチミツを市井の一般人が頂戴できるとは、感無量。

これだけは東京でないと実現できない洋菓子企画の勝利ということができるだろう。

昭和天皇が植物学者でいらっしゃたことを思い出しながら、娘に「これは天皇陛下が住んではる皇居で採れたハチミツ使ってるんやて」というと、「ふーん」と訳がわかったのかどうか知らないが、それなりに感動していたのであった。

BEST OF 東京土産。

それはコロンバンの「原宿はちみつロール」なのであった。(なお、原宿本店と羽田空港だけの数量限定の限定販売なんだそうです。)

迂闊にも写真を写す前に食べてしまったので、写真はコロンバンさんのHPを御覧ください。

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一昨日夜のこと。
JR総武線「浅草橋」駅ちかくの居酒屋に関西出身の仲間4人(大阪2人、京都1人、滋賀1人)で飲みに行った。

その時の店員との会話。

店員「お決まりですか?」
我々「ん~と.......................とりあえず、ユッケある?」

だから関西人は嫌われるのかもわからない。

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蒸し暑い季節が始まった。

もともと東南アジアを訪れることが好きなので周囲からは暑いことは平気だろうと思われているのだが、そうではない。
どちらかと言うと暑いのは苦手なのだ。
とりわけ今年は電力不足から暑い夏を過ごさなければならないようで、かなり辛いものがある。

先日、うちの会社の東京オフィスを訪れたところ蛍光灯は半分消灯しているしパソコンも必要がなければ容赦なく電源が切られていた。

私の東京での座席は南側の窓に面した所に近く、天気が良い日の日中は、正直暑い。
この日もいい天気で上着を脱がなければ汗ばむような気温なのであった。

ところが、周知のように今の東京は気軽に「エアコンのスイッチ入れて。温度下げて。」と言えない雰囲気がある。

困ったことだ。

この節電ムードで唯一喜んでいるのは、
「節電やで、節電。スイッチ切って、エアコンつけたらあかんで」
と東京オフィスで大阪弁で言いそうな大阪人の管理職のおっさんだけかも知れない。

節電ムードは経費削減のための絶好の言い訳だ。

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昨年のこと。
とある技術講習会でドイツ人の先生の手ほどきを受けることになった。

その技術講習会はある環境計測に伴う手法に関するものなのであったが、そこで一般的な機器を通じて測定する数値と生で測定する数値の間にいつも誤差のあることが課題に上がった。
その誤差は、常日ごろ私たちが顧客で接する「あやふやな数値」なのであった。
この「あやふやな数値」を説明するのに、いつも「誤差です」と説明していたのだが、どこかしっくりと来ないものがあった。
ちゃんと説明できない技術者としてのジレンマがあった。

なんといっても、私は芸大出。
何の因果か、巡り巡って技術屋の真似事をすることになってしまったが、出身が芸大だけにエンジニアリングのことになると、いささか劣等感を持っている。

そこでその「あやふやな数値」について質問してみたところ、ドイツ人の先生は、その「あやふやな数値」を、ある係数を含んだ数式を用いて計算してみせたのであった。

正直ビックリした。
どうしてその係数が導き出されたのが大きな関心事となった。

「先生、どうしてそういう数値が出てきたんですか?」
と訊いてみた。
もちろん私はドイツ語なんてできないので英語で訊いた。
すると先生は、
「100年にわたるドイツ科学の経験値です。」
と答えて悪戯っぽくニコッと笑ったのであった。

今考えてみれば、これは一種の絶対計算値だったのではないかと思い当たる。
色々と実験を重ねているうちに統計的に導き出された係数だったのではないか、と思えるのだ。

イアン・エアーズ著「その数学が戦略を決める」(文春文庫:山形浩生訳)は、ここ十数年の間に急速に発展してきた絶対計算に関するサイエンスノンフィクション。
コンピュータの処理能力が高度化してインターネットの登場により膨大な量のデータを簡単に処理することが出来るようになった。
このために今までは不可能だったようなデータの集計や分析が簡単にできるようになった。
その結果、多方面にわたり従来の専門家の分析や評価よりもより正確に予測のつく「数式」が現れてきた。
その数式を絶対式と呼び、本書のテーマになっているのだ。

本書ではフランスのワインの味の善し悪しから価格の予測までを、その年の降水量や気温から醸造前に評価予想を立てることから語り始められる。
数式が専門家の予想を上回り、市場に影響を与え始めてさえいるというのだ。

最も驚いたのは医療分野で、例えばGoogleを使って複数の症状を入力し検索して出てきた病名の方が、医者の見立てよりも当を得ている可能性が高いということだ。
たいてい医者の知識は大学を卒業した時点でストップしていて、勉強するヒマもないものだから、新しい知識には乏しい。
そこへいくとGoogleの検索機能は常に最新で、上位トピックをひき出すアルゴリズムが秀逸のため、約80%の確立で病名をピタリと言い当てるのだという。(間違っているかも知れませんけど)

あらゆるものが数値化され、計算式化される世界。

そのうち、
「あ~このプロジェクトは成功する可能性があるんでしょうか」、
と会社の会議で質問したりしたら、
「成功する確立は268.5分の1です、船長」
などと、Mr.スポックのように宣う人が出てくる時代が来るのかもわからない。

ところで、スタートレックで良くあるセリフの「○○分の1です」なんてセリフの数値は、やっぱりあてずっぽうなんでしょうか?

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「浜岡原発停止要請」に菅直人もたまにはまともなことをやるようだ、と思っていたら読売新聞ネット版によるとじ「エネルギー事情などを十分に考慮したものではなく、政権維持のための人気取りで発表したふしがある」というようなことが書かれていた。

危うく、騙されるところであった。

震災後、私は東海道新幹線に乗るのがどうも気持ち悪く、いつもの東京と大阪の往復には飛行機を利用するようになった。
走っている間に地震が発生し、脱線転覆でもしたら話にならないと思ったからだ。
今回の地震でも、新潟県中越地震でも、新幹線が脱線して人が怪我をしたり死んだりした例は発生していない。
「これこそ日本の技術がすぐれているからだ」
という意見があるものの、私はそうとは思わない。
多分、運が良かっただけなのだ、と考えてしまうのだ。

というのも、16年前の阪神大震災では山陽新幹線の高架橋が落下。
たまたま始発前の5時46分に発生した地震だったので、列車が走っていなかったから事故にならなかったわけで、もし営業時間内に発生していれば時速300kmで走る列車がそこで脱線、転落。
間違いなく大惨事になっていたはずだ。

そこへいくと飛行機は運行中も停止中も地震に直接の影響を受けることはほとんどない。
飛行中の飛行機の場合は、着陸先に問題が出るかも知れないが、最悪の場合北朝鮮を除く近隣の外国へでも飛べばいいわけで、脱線することも転覆することもない。
とりわけ東海道新幹線は盛土方式の高架が多くて、地震で崩れでもすれば洒落にならないのだ。

で、もう一つ心配だったのが、静岡県の浜岡原発。

最近知り合ったばかりの清水市にある取引先の営業担当の人が、
「原発が心配ですよ。なんといってもプレートの境目に乗っかってるんですからね」
と心配そうに言っていたぐらいだから、事態はよろしくないこと間違いない。
だからこそ、浜岡原発の停止要請は正しいと思ったのだった。
でも、人気取りを意図しているというのがホントなら、やっぱり浜岡原発の前に民主党を停止させねばならないと思ったのだ。

それはさておき、原発は必要か?
という議論がほとんどなされていないのはどういうわけか。

原発を停止するのは容易いことだが、停止させてエネルギー不足になることは論外だ。
原子力発電の割合は極めて高く、例えば関西電力の場合は半分近くが原子力。
浜岡原発のように「敦賀も美浜もみんなみんな止てんか」と要請されたら、関西の人々は次の日からロウソクで生活しなければならなくなる。

原発が安全かどうかの技術的問題はさておき、21世紀初頭の現在に於いて、原子力発電所はなくてはならない存在だ。
これを否定する人は、明日からへっついさんでご飯を炊いて、七輪で秋刀魚を焼いていただきたい。

原発なしでは十分なエネルギー確保はできないわけだし、現状では代わりになるような強力なエネルギー発生装置は存在しない。
となると、やはり大阪府の橋下知事が掲げるような、
「原発の廃止を考えたエネルギー政策、技術の育成」
が先決であり、段階を経て原発から別のエネルギーへ転換していくことが重要だ。

もともと原発は核融合や光エネルギー、地熱エネルギーなどの次世代発電方法の開発と一般化に向けた「中継ぎ」であったはずだ。
そのことをいつの間にやら忘れてしまい、次世代エースの登場がなかなかなので中継ぎがマウンドで踏ん張り続けてる、というような情けない野球チームのようになってしまっている、というのが現状なのだ。

尤も、原発の代わりに出てくるのが、関西球団の久◯田投手のようだと、ちょっと困りますが....。

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菅総理大臣が静岡県の中部電力浜岡原発の運転停止を要請した。

そりゃそうであろう。
近く発生する可能性の高い東南海地震で浜岡原発が今回の福島原発のような被害を受けたら首都は機能を失うであろう。
菅総理の「浜岡原発停止措置」は、久々に総理としての正しい判断であったということができる。
久々?
初めての正しい判断であったかもわからないのだ。

で、もっと正しい判断は民主党の機能を停止させ、早々に与党という立場から退散すること。

浜岡原発の運転停止よりも、現状における復興プロセスの著しい効果が現れること、これ間違いない。

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方針として、できるだけこのブログは強烈なタイトルは避けるようにしている。
なぜなら、時々「過激すぎ~!」と家族からクレームがつくからで、私も出来る限り平静を保ちつつ、印象深い文章を書くように努めているのだ。

しか~し!

ここまでひどくなると書かねばならぬ、何事も。

民主党の枝野官房長官は東北自動車道を無料にすることに加えて、その他の関連道路も無料にすることを考えているとのステートメントを発表した。

私は最初、民主党が発表するのだから、東北自動車道を無能にするのかと思ったが、無料にするんだとさ。
なんでも無料。

高速道路上限1000円を間もなく終了させることを計画しているとかで、道路復興財政に当てるために元に戻すと宣言したばかり。
それでも被災地の高速道路は無料を続ける。
それが地域の経済活性化につながると思っているところが、無料ではなく無能である民主党の民主党たる所以である。

だいたい民間企業であるはずの高速道路会社の利用料金を国がコロコロ変えていいのか甚だ疑問だ。
今回は公務員給与までカットして復興財源にあてようというのに高速道路という言わばミミッチイ部分にだけ焦点を当て、タダにするから便利でしょ、というのは普段なんにも考えていない証拠でもある。

高速道路をタダにしても、嬉しいのは運送業者ぐらいで、一般の人は今の報道や政府のマイナス印象を与える発表を続ける限り、行楽で東北自動車を利用することはあるまいて。

結果、JRや航空路の収入が落ち込んで、税収も落ち込む。
ついでに税金で高速道路の利用料は補填しなければならないので、一見無料に見える通行料も、国民全部が利用しない人まで税金というカタチで負担することになり、よくよくみると必要以上に払うことにもなりかねない。

タダより高いものは無いのだから。

無料にするなら民主党の議員報酬や民主党への政党助成金、寄付金などを無料にしてはいかがだろう。
ちょっとは世の中の役に立つかもね。

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すこしばかり白状すると、小学校3~4年生だった頃、私は阪神タイガースファンではなく、実は阪急ブレーブスのファンなのであった。

私の生まれ育ったのは大阪堺市。
どちらかというと堺市は南海沿線なので南海ファンになるのが自然な成り行きだったのにも関わらず、なぜか阪急ファンになってたのだ。
いつも乗る電車が国鉄の阪和線だったので南海電車に特別な親近感が無かったからでは、もちろんない。
たまたまクラスの仲の良い友達が阪急ファンであったために、それにつられて一緒に応援していたというのがホントのところだった。
だから西宮球場まで足を運んで阪急の応援をしたということは、一度もなかった。

その後、父が毎朝通勤の時に自動車の中で聴いていた「おはようパーソナリティ中村鋭一」を夏休みに一緒に聴くことになったために、阪神ファンにくら替えした。
それほど安易な阪急ファンなのであった。
ま、阪神ファンとしては未だに続いているわけだから、やはりチームの基礎魅力が違うのかも知れなかった。

それはそうとて、大阪市営地下鉄の駅にオリックスバファローズが期間限定で「阪急ブレーブスのユニフォームで試合します」というポスターが貼られていた。
「H」のマークが目に眩しい阪急ブレーブスのベースボールキャップ。
小学生の頃、阪急を少しだけ応援していた頃を思い出した。

ポスターには「王者ふたたび」と書かれており、「バファローズの原型であったブレーブスのユニフォームで」、という記述を見たら、それは違うやろ、と思わず心のなかで突っ込んでいたのであった。
それに本当のブレーブスファンやバファローズファンがなんとなく気の毒になってしまったのだ。
今更書く必要はないけれども、オリックスバファローズはオリックス・ブルーウェーブと近鉄バファローズを足して二で割って誕生したチームだ。
その誕生の際に余った部分から誕生したのが楽天ゴールデンイーグルスなわけだからオリックス・バファローズの原点が阪急ブレーブスだとか言われても「あ、そうですか」と素直に頷くことはなかなかできない。
近鉄バファローズファンだった会社の某君によると「あれはバファローズはバファローズですけど別物ですし」と応援するチームが亡くなってしまった悲哀を未だに感じさせるコメントしか出てこない。
そんなこんなで、オリックスが阪急の後継チームだと素直に認められない部分がある。

それに南海ホークスが福岡ホークスに変わって大阪から去っていたとき、多くのファンが名残を惜しんだ。
なんといっても南海ホークスはシーズン途中の早い段階で「今季限り」が宣言され、ダイエーという大阪の会社が買い取って福岡へ移転することが分かっていた。
プロ野球チームがあっておかしくない福岡に行くのだから、愛されるチームになるだろうと、きっと南海ファンのある意味、心に区切りをつけることができたの違いない。
だから今も尚、福岡オークスは大阪では阪神タイガースに次ぐ人気チームであることには変わりはない。

ところがホークスが南海としての最後の年を迎えたとき、阪急は唐突にブレーブスの売却を発表した。
しかも買い手はみんなが嫌いな金融業者。
ホークスが惜しまれながら大阪から福岡に行ったのとは対照的に、ブレーブスはファンが気づかないうちに阪急からオリックスに売られてしまった。
ファンの気持は論外だった。

そんなオリックス・バファローズが阪急ブレーブスのユニフォームを身に纏って「うちのチームの原点です」と云われても、なんとなくしっくりこないのがポスターの感想なのであった。

ともあれ、今週末から阪急ブレーブスのユニフォームが復活する。

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オサマ・ビンラディンが米国の軍事作戦によって補足され殺害された。
遺体はすでに水葬にしたとのことだが、補足時の写真、作戦展開時の映像などはほとんど公開されておらず、米国のラディンに対する警戒が読み取れる。
ラディンを殺害したことによって、アルカイダの残党による米国とその同盟国に対するテロの可能性は上昇しているという。
その不安感を増大させているだけでもビン・ラディン率いるアルカイダの影響力は世界の平和にとって大きな驚異であり続けているわけだ。

ところで、今回のある意味あっけないビン・ラディンの最期はまるで時代劇の勧善懲悪物語の結末のようなので驚いている。
ビン・ラディンという首謀者を逮捕することもなく、ましてや裁判にかけることなどまったくなく、問答無用で斬り捨てた米国のやりかたには賛否両論あるかも知れないが、凄まじい執念を感じるのだ。

サダム・フセインでさえ偏ってはいたものの裁判にかけ絞首台に送った。
ビン・ラディンにはそういう価値もないということを米国は示したのかも知れない。

「おめぇたちゃ、人間じゃねえ!」
と言う感覚だ。

しかも遺体が神聖視されることを避けるため水葬、もとい福島原発の放射線汚染水のように海洋投棄してしまうというのは、ビン・ラディンの恐ろしさを知る米国の臆病な面と、彼の物理的遺物をこの世から消し去ろうという強い憎悪が見られる。

確かにビン・ラディンが主張してきたように米国の中東政策についてはアラブを中心にイスラム圏の人々の恨みを買うことが少なくないし、現に今も、イスラエルを支援するその態度には賛同しかねる部分がたくさんある。
しかしながら、それを理由にテロという卑怯な手法を使用して大勢の一般市民を無差別殺戮することは言語道断。
すべての正義の発言を打ち消してしまうくらいの重罪だろう。

武士道、騎士道もわきまえることができず、善悪の区別もつかない。
資産家の自分は隠れ家から指令を出すだけ。
無学で乏しい純な人たちを金をちらつかせて戦士という名のテロリストに養成し、多くの人々とともに自爆させる手口は時代劇の悪役以上に許せないものがある。

問答無用!
米国による時代劇式ビン・ラディン成敗。

テロの大首謀者のあっけない最期なのであった。

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