<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



オサマ・ビンラディンが米国の軍事作戦によって補足され殺害された。
遺体はすでに水葬にしたとのことだが、補足時の写真、作戦展開時の映像などはほとんど公開されておらず、米国のラディンに対する警戒が読み取れる。
ラディンを殺害したことによって、アルカイダの残党による米国とその同盟国に対するテロの可能性は上昇しているという。
その不安感を増大させているだけでもビン・ラディン率いるアルカイダの影響力は世界の平和にとって大きな驚異であり続けているわけだ。

ところで、今回のある意味あっけないビン・ラディンの最期はまるで時代劇の勧善懲悪物語の結末のようなので驚いている。
ビン・ラディンという首謀者を逮捕することもなく、ましてや裁判にかけることなどまったくなく、問答無用で斬り捨てた米国のやりかたには賛否両論あるかも知れないが、凄まじい執念を感じるのだ。

サダム・フセインでさえ偏ってはいたものの裁判にかけ絞首台に送った。
ビン・ラディンにはそういう価値もないということを米国は示したのかも知れない。

「おめぇたちゃ、人間じゃねえ!」
と言う感覚だ。

しかも遺体が神聖視されることを避けるため水葬、もとい福島原発の放射線汚染水のように海洋投棄してしまうというのは、ビン・ラディンの恐ろしさを知る米国の臆病な面と、彼の物理的遺物をこの世から消し去ろうという強い憎悪が見られる。

確かにビン・ラディンが主張してきたように米国の中東政策についてはアラブを中心にイスラム圏の人々の恨みを買うことが少なくないし、現に今も、イスラエルを支援するその態度には賛同しかねる部分がたくさんある。
しかしながら、それを理由にテロという卑怯な手法を使用して大勢の一般市民を無差別殺戮することは言語道断。
すべての正義の発言を打ち消してしまうくらいの重罪だろう。

武士道、騎士道もわきまえることができず、善悪の区別もつかない。
資産家の自分は隠れ家から指令を出すだけ。
無学で乏しい純な人たちを金をちらつかせて戦士という名のテロリストに養成し、多くの人々とともに自爆させる手口は時代劇の悪役以上に許せないものがある。

問答無用!
米国による時代劇式ビン・ラディン成敗。

テロの大首謀者のあっけない最期なのであった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 知りたいのは... 阪急ブレーブ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。