「アポロ16号が残した月面の星条旗が今も同じ場所に立っていることが確認」
というニュースを読んだのはつい先週のこと。
月面の強い紫外線や太陽の熱線にも朽ちること無く同じ場所に立ち続けていることがNASAの最新の月面探査機で確認されたのだという。
記事の文面が面白いのは「同じ場所に立っている」ことを感激で書いていることで、これが「違う場所に移されて立っていた」らもっと感激したに違いない。
というよりも大ニュースになっただろう。
星条旗の場所を移したのはいったい誰か?
宇宙人か、それともあの月面探査そのものがフィクションで、今回見つかったのは「旗に似た影」だ。
というミステリーな会話がなされていたに違いない。
この月面に立てられた星条旗はアポロ16号のもの。
ではいったい、最初に立てられたアポロ11号の旗はだうなったのかというと、11号のイーグル着陸船が離陸した時の噴射で吹き飛ばされているのが確認されているそうで、残念ながら静かの海のどこかで、バタッ、と倒れているのを確認するのは難しいようだ。
そのイーグル着陸船で人類初の月着陸を成し遂げた、ニール・アームストロング船長が亡くなった。
享年82歳。
「月に最初に降り立った人の名前、知っているか?」
と中2の娘に訊いてみた。
「ん~~~~、分からへん」
聞くところによると、最近の小中学校では月に降り立った初めての人類の名前を教えないようだ。
これは大津市の陰険イジメ事件に例を取るまでもなく、教育する側が、子どもに夢を与えることが自由主義という、彼らの信奉する共産主義や社会主義に反するからだ、と思わず疑いたくなるような事態だ。
「アームストロング言うんや。」
「え?アームストロング」
「そうや」
「うた歌ってる人やな?」
なんでルイ・アームストロングを知っていてニール・アームストロングを知らないのかわからない。
これもある意味、謎の一つだ。
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