tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

昨3月10日は東京大空襲の日でした

2024年03月11日 14時57分52秒 | 文化社会

今日3月11日は東日本大震災の日です。13年前の東日本大震災、それに今年1月1日の能登半島地震もあり、災害に関する報道が数多くありました。

しかし、東京大空襲、それに現在起きているガザの悲惨な戦争と自然災害は根本的に違います。

自然災害、特に地震や津波は、地球上に住む人類にとっては避けられないものです。それは地球自身の性質に起因するからです。しかし、今も、ウクライナやガザで起きている戦争による災害は人間自身によるのもで、人間の考え方や行動次第で避けられるものです。

東京大空襲では一夜にして東京の下町に住む10万の人命が失われました。太平洋戦争では日本中の主要都市で多くの民間人の命が失われています。

ウクライナやガザの報道では、戦闘員でない民間人特に子供の犠牲は、人道問題として特別に数字が出たりします。勿論人命を数字にするなといった意見はその通りだと思いますが、戦闘員以外について人道的という言葉を付けて別に考えるのは、太平洋戦争当時より人間として進んだ考え方といえるのかもしれません。

確かにあの時代、アメリカは日本人の戦意を喪失させるには民間人であろうとも、より多くの犠牲者をだすことが必要と考えたのでしょう。

東京大空襲で失われた10万人のほとんどは非戦闘員で絨毯爆撃で都市住民を大量に殺傷する事が目標だったのでしょう。東京大空襲を皮切りに日本の主要都市は一夜にして市全体が焼野原という日が続きました。

私の住んでいた地方都市も焼夷弾で一夜にして2棟の黒焦げのコンクリートビルを残して焼け野原でした。ヒューという鋭い焼夷弾の落下音、ドスドス、バサバサ地上に落ちる音、べニア板に土を被せただけの防空壕は直撃弾に見舞われれば終わりです。真っ黒な雨の中をとにかく逃げました。

幸い家族4人怪我がなく、最後に逃げ込んだ学校の物置から、明け方、我が家に行ってみると瓦礫の山が燻ぶっているだけでした。

こうした絨毯爆撃の先に広島、長崎の原爆があったのでしょう。日本人を殺せば戦争が終わるという事だったのでしょう。原爆は戦争を終わらせるために必要だったという意見がアメリカでは一般的だったと聞きます。

今イスラエルは、ハマスを殲滅すれば、パレスチナ問題は解決するという考え方のようです。人類は進歩していないようです。アメリカは国連安保理で、拒否権を使ってまでイスラエルを支援しています。

そして、太平洋戦争終了後、日本の非武装化、平和国家化を徹底的に指導し、日本は反省と共に平和憲法を掲げました。しかし今、アメリカは日本が味方につくことを前提に、防衛力強化、台湾有事にはアメリカと共に戦うべきと考えているようです。

そして、日本の現政権はそれを是としているように見えます。

肝心の日本国民はどう考えているのでしょうか。


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