tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

日本経済の浮揚に今何が一番大事か

2020年11月19日 22時25分04秒 | 文化社会
日本経済の浮揚に今何が一番大事か
 これはこのブログの最も主要なテーマです。上の緑色の帯の中に書いてある「人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか」はその意味で書いたものです。

 ここで付加価値というのはGDPの事です、各家庭の生活が、家族の稼ぎの合計の範囲で暮らさざるを得ないように、一つの国の国民は、その国のGDPの範囲で生活しているのです。勿論借金してより良い生活をすることもできますが、借金は何時かは返さなければなりません。

 日本のGDPは今年は、コロナのために500兆円ぐらいに減るようですが、これはコロナ感染を防ぐために、多くの国民が経済活動を、特に人と人とが交流する活動をそれぞれの判断で抑えたからです。もちろんイベントも呑み会もやらないというのは、全く面白くない生活ですが、コロナにかかるよりはいいからと自主的に控えてきた
わけです。

 このブログでは、今までも、もっと順調に経済が成長するのにはどうしたら良いかという問題を取り上げてきています。長い平成不況の時には、不況の原因は「過度の円高」だから、何とか円安にする方法を考えようというのが一番大事でした。

 日銀が遅まきながら異次元緩和という不健全ですが、手っ取り早い方法で円レートの正常化を実現してからは、これで経済成長が戻ってくるはずだと書きました。しかし、多少戻ったところでまた停滞状態になりました。
 
 原因を調べてみれば、それは、国民が、将来不安を異常に意識して、稼いだ金を使わないで貯蓄に励んでいるからだという事が解りました。
 稼いだ分使わないと、その分物が売れないので、生産も減り、GDPは伸びません。稼いだ分を確り使えば、国内需要が増えて景気は良くなるのですが、日本人が真面目過ぎて、将来に備えて今を慎ましく、という事になると、今の経済が成長しませんから、貯めた分を使う気になるまで景気は低迷です。

 そんなことをしているうちにコロナが来ました。今度は、使いたくても使おうとするとコロナ感染の危険があります。ますます金を使わなくなり、GDPは下がってしまいます。

 政府の方は、景気が下がって次の選挙で負けると困るので、Go Toキャンペーンなどをやって、何とか金を使わせよとしたのですが、人が接触すればするほどコロナが増えるということになって、困っているのでしょう。

 さて、どうした良いのでしょうか。政府に聞いても、「GoToは続けます」、「皆さん最大限にお気を付けて」というだけです。国民は再び蟄居して、自己防衛に入るでしょう。第3波で経済はまた落ち込むのではないでしょうか。
 表題への正解を政府が出してくれないと困るのですが、とても心配です。
  

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