tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

日本の役割の自覚を始める年に

2009年01月02日 12時52分25秒 | 経済
日本の役割の自覚を始める年に
 麻生総理は、「世界で一番早く今回の不況から抜け出すのは日本だ」といわれました。昨今の状況の中では、残念ながら、この言葉は、あまりアッピール力を持って聞かれませんでした。

 しかしこの言葉を、マスコミが作っている「さまざまな情景」から切り離して、言葉通りに受け取ってみれば、これは、極めて可能性の高い、日本人の気持ちを鼓舞する言葉だと思います。

 日本には、資本蓄積があり、世界の先端を行く高度技術があり、それを具体的なモノづくりに仕上げていく技能の力があります。これだけ経営資源が揃っている国は、世界中に多分無いでしょう。
 ということは、経済理論的には、日本が世界のトップを切って、現在の世界的混乱を克服する可能性は十分ということになります。

 ところで、実際にそれを行うのは「人間」です。人間がどう考え、どう行動するかで、これは出来たり出来なかったりします。そして、日本人には多分それが出来るでしょう。なぜなら日本人は、基本的には真面目にコツコツ努力するからです。真面目な努力に勝るものはありません。

 日本型の真面目や努力は、最近のアメリカ型のスマートなスタンドプレー方式に比べれば、確かに地味で、あまり格好良くないのかもしれません。しかし絶対に堅実です。今、世界の信用機構が崩壊している中で、「堅実」は、信用の復活につながる要素でしょう。

 地味で控えめであっても、他人がそれを見て、「やっぱりあれが本当なのかな」と感じるような行動、というのが、どうも日本人には合っているのかもしれません。

 今年あたりはそうした日本らしさを自覚し、地味に、控えめに世界に発信していくスタートの年になるのではないでしょうか。


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