tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

民主主義国日本への冒涜を許すべきではない

2024年07月08日 14時41分41秒 | 文化社会

東京都知事選挙が終わりました。ここでは結果について云々するものではありません。選挙の結果は有権者の判断の結果として、民主主義の基本的なルールに基づき最大限尊重されるべきでしょう。

ただ、今回の都知事選では、一部に、都民、さらには日本国民の品位を貶め、民主主義を冒涜するような行為・行動が横行し、一部ではあるものの、都民の中に、近代国家において最も重要な社会規範ともいうべき民主主義の正確な理解が出来ていないような人たちが増えているのではないかと危惧されるような事態が起きてしまっているのです。

先に「つばさの党」と名乗る集団に、選挙妨害で司直の手が入りました。これは明らかに他の候補者の選挙活動を妨害すると判断されたからでしょう。

今回の都知事選における、理由の判然としない大量立候補、都の用意した立候補者用の立て看板の乱用といった問題は、民主主義の重要性を認識し、選挙をその基本的な活動として重視する真面目な都民にとっては殆んど理解できない行動ではないでしょうか。

民主主義というのは、人類社会の進歩発展の中で、長老やシャーマンの支配から武力による征服・王政、世襲制や独裁者の誕生など経て、現代の人類社会が行き着いた、まさに現状においてベストな政治体制という事ではないでしょうか。

そして現在、日本も民主国家である事を誇りとし、より良き民主国家の建設を目指して国民は協力すべき立場にあるはずです。

もちろん日本だけではありません。いずれの民主主義国であっても、多くの国民は真面目により良い民主主義国家の実現を目指して国民全体のために真面目に行動することが求められているのでしょう。

たとえば多くの国で、選挙ではみんな投票しましょう、「棄権は危険です」などという標語も作られ、すべての国民、有権者に呼び掛けているのです。

これは、その国や社会をより良いものにしようという真剣な努力にほかなりません。

選挙という活動は、こうした国民、都知事選であれば都民のこうした真面目な努力よって成立しているのです。

それに対して今回の都知事選で見られた多くの人の顰蹙を買うような行動は、真面目な活動であるべき選挙活動のまさに「乱用」というべき行動で、それによって起きる混乱や不信、様々なトラブルは都民の真面目であるべき選挙を冒涜するものであり、詰まりは、大切にすべき民主主義そのものを無理解の果てに冒涜し、社会の安定発展にトラブルを持ち込むものでしかないでしょう。

棄権が民主主義の市場中都合や発展対する貢献がゼロとすれば、今回の民主主義を冒涜する行動は、民主主義を破壊するマイナス点であり、民主主義の社会的ルールに対する犯罪行為ではないでしょうか。

人倫に反することが公序良俗に反する犯罪であるとすれば、民主主義の冒涜は、民主社会秩序違反という犯罪に相当すると考えるのが本来の民主主義の理念で、民主主義社会の規範であるべきでしょう。  

法整備が必要であるならば、早急に手当てし、こうした民主主義への冒涜が日本において今後も横行し、さらに拡大するようなことがないようにすることが、日本にとって、より良き民主主義国家への前進のために必要ではないかと考えるところです。


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