tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

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昨年来の消費者物価上昇、沈静化の兆しか?

2023年07月21日 11時27分52秒 | 経済
今朝、総務省統計局から6月の消費者物価指数が発表になりました。

実は、はこのブログでは、6月の消費者物価指数の発表を、期待を込めて待っていました。

というのは、6月の消費者物価指数の先行指標である東京都区部の6月中旬の速報が、先に発表され、その中の「生鮮食品とエネルギーを除く総合」(いわゆるコアコア指数)がこれまでの一方的な上昇から減速に変わっていたからです。

コアコア指数は海外情勢や天候の影響を受けないという意味で、日本経済に内在するインフレ傾向を表すものですから、これが落ちつかないうちは、日本経済にインフレの黄信号が点いているようなものです。

これが安定化に転じれば、昨年来の消費者物価の高騰(海外よりはまともですが)という状態が正常化の方向に向かい、長年のゼロ金利、異次元金融緩和政策の正常化の方向も見えてくると考えているからです。

ところで結果は、東京都区部の先行指標が示したように、昨年春以来の一方的上昇が止まり微かですが上昇幅縮小の気配を見せることになりました。

消費者物価指数そのもののグラフと、対前年同月上昇率のグラフを下に示しましたが、上のグラフでは、緑色の線のコアコア指数の上昇角度は弱まり、下の対前年同月上昇率では、5月の4.3%から6月は4.2%と上昇率低下を1年半ぶり示しています。

消費者物価3指数の動き

                  資料:総務省統計局「消費者物価指数」
       
      消費者物価3指数の対前年上昇率(%)

                         資料:上に同じ

このブログでは、この動きが昨年春以来の食料や日用品の一斉値上げの波状進行が、この所、消費者の中に少し行き過ぎではないかという意識を生み、沈静化のプロセスに入る兆しと読んでいますが、7月以降の数字が、その予測に沿ったものになることを、日本経済の正常化、健全化への希望も込めて望んでいるところです。

この消費者物価の毎月の「実態追跡」のページも、も少し続けてみたいと思っています。

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