tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

意地の張り合いの果ては?

2017年08月11日 10時03分02秒 | 国際関係
意地の張り合いの果ては?
 この所、ニュースを見るたびに、情けなくなります。数かずの悲惨な経験を経て多くを学んで来たはずの人類の知恵というのは、未だにこんなものだったのでしょううか。

 アメリカと北朝鮮の意地の張り合いが、ますます嵩じてきて、何が起きるかわからないような状態になりつつあります。 
 アメリカでも、「こんなチキンレースはやめよう」と、トランプさんの髪の毛の形を模した鶏が登場したようですが、トランプさんは選挙公約とは違って、世界の警察官を続けたいようです。

 最終的には核の抑止力が、人間の理性に訴えるのではないかと考えている私は、ある意味では楽観しているのですが、私の判断などは何の意味もありません。

 あえて言えば、アメリカは徹底的な脅しをしつつ、基本的には相手の出方を待つのでしょう。先日「 硬軟両様に転換するか、アメリカ?」と書きましたが、この所ティラーソン国務長官の発言よりも、トランプ大統領の挑発的な発言がマスコミに踊ります。

 トランプ大統領の辞書には「ソフトパワー」という言葉はないのでしょうか。もっともっと早い段階で、金王朝が開明的君主として国を開くことで、金王朝は国民の支持を得、北朝鮮は豊かな国になれますよと、今日の世界経済の常識をやさしく北朝鮮に教えてやるような政策を考える人はいなかったのでしょうか。

 経済制裁だけが解決の手段と考えているようなアメリカの政策に対し、多くの国が「忖度」で追随してしまうような国連安保理も、何か情けなく感じられます。
 経済制裁がソフトパワーだと勘違いしているような面さえ感じられます。

 欧米は有史以来征服と支配・被支配という行動が中心であり、日本の縄文時代は、共存・共生という行動原理が基本だったという違いがあるのかもしれませんが、今のトランプ大統領の発言は、あまりに子供じみているというのが、多くの日本人の感じ方ではないでしょうか。

 事ここに至っては、北朝鮮が暴発するかしないかにかかって来てしまったようです。究極の所ではまだ人類の知恵が勝り、平穏な解決がなされることを切に願うところです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。