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tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

改めてコロナ対策は検査の徹底から

2020年07月03日 12時20分35秒 | 文化社会
改めてコロナ対策は検査の徹底から
 東京は新型コロナの第二波が歴然となってきました。近県からは、東京への行き来のある人は注意と言われる状況で、まさに東京は第二波の震源地のような様相を呈しています。

 しかし東京アラートは廃止、国が「まだ特別に心配の必要はない」といった態度の中で東京都がアラーと発令という訳にもいかないのでしょうか、「できるだけ注意を!」という御注意だけです。

 こんなことで良いのでしょうか、「東京ナンバーでは外に出られない」とこれは真面目な冗談です。

 国には前科があります。新型コロナウィルス禍の初期段階で、「多少熱が出ても37.5℃以上が続いたら医者に行ってください」と「公式に」要請していたことです。

 そんなことを言われても手遅れになったら大変です。我が家では「おかしいなと思ったらすぐに医者に行こう」 と決めていましたが、家内には「37℃ですからご自宅で、と言われたらどうするの」といわれて「何しろ行った方がいい」と突っ張っていました。

 おそらく保健所の機能不全、感染者が多くなれば医療崩壊の危機、といったことが先に立って、判断に歪みが出たのでしょう。
 
 この判断の誤りを今の状態に当てはめてみれば、先ずは皆さんPCRでも抗体検査でも「検査をしましょう」というべきところを、検査については何も言わないという事になるのではないでしょうか。

 野球も、サッカーも選手はみんな検査をしますからグラウンドで一緒にプレーが出来ます。観覧席の方は、観客には検査が出来ませんから「誰もいません」となるわけです。

 観客も全員検査が出来れば、他人に感染させる危険のある人は、恐らく来ないでしょうから、スタンドは観客で埋まるはずです(東京でも感染者:抗体保持者は0.1%)。
 映画館でも、劇場でも、ミュージアムでも観光地・リゾートでも皆同じです。

 社会経済活動の回復が必要と言いながら、あたらその可能性を「検査をしない」という事で潰してしまっているのです。勿体ない事です。

 国民にみんな検査したら、「保健所がパンクする」ことが心配なのでしょうか。確かにマスクを配るにしても、10万円補助するにしても、国のやることは恐ろしく非効率のようです。しかしだからと言って、このままでいいのでしょうか。

 検査方法はどんどん進歩しています。かかりつけ医で検査は十分可能でしょう。
 勿論検査は1人複数回になることも多いでしょう。しかし、それは今後も繰り返し起こりうる「新」新型コロナ対策のためのシステムの準備にもなるはずです。

 1億2千万人に検査をすれば、関連業界はかなり活況を呈するでしょう。政府に検査徹底を申し入れた医師会は率先協力してくれるでしょう。
何兆円かかろうと、政府は補正予算でいくらでも賄えるでしょう。

 それでも、感染者が市中や観光地を出歩くのではないかという心配はあるでしょう。しかしそこは、政府が国民をどこまで信用するかです。もし意図的なスプレッダー(撒き散らす人)がいるとすれば、それは犯罪者でしょうから、政府の管轄です。

 コンビニやスーパーに行っても、電車やバスに乗っても、だれもが隣人に疑心暗鬼のような社会は決して健全ではありません。

『現状を注視している』といった切り口上のアナウンスだけで済ましている政府の責任はどうなのでしょうか、それしか(出来)ないのでしょうか。