ああ、オレ25才で死んでいくんだ。もっと、おんなとエッチしたかったなあ。心残りだ。尾崎豊の「15の夜」が心で鳴っていた。＜尾崎豊は、26で死んじまったけど、ヤツは自分に卒業できたのかな？オレなんて、まだまだだな＞
こんな冗談を止めて俺もう真面目に生きるわ。もうすぐ死ぬだろうに、なぜか楽観的だった。死に対する現実感がなかった。死んでもいいや。まるで死が他人事に思えた。
＜エロサイトとエロビデオばかり見てた俺。通勤電車で見かけた美少女、届かない夢を見てる。
やりばのないちんちんをなぐさめたい。隣のアパート、パンツを盗んで見つかれば逃げ場も無い。
コンビニの前で、座り込んでタバコ吸いながら、心のひとつもわかりあえない世のOLたちをにらんだ＞
心の中で「15の夜」のフレーズが、替え歌となって響いていた。こんな時にオレはなにやってんだか・・・・・・。
おわり
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