tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

地球の海フォト

2010-07-30 22:35:47 | 日記

 
 

ぼくが個人的に始めてしまったプロジェクト「E-PL1・イン・ワンダーランド」。
無謀にもこのブログの存続をかけて、来年の4月に開催されるであろう「地球の海フォトコンテスト」の入賞を目指すものだ。
プロジェクトの名称どおり、使う機種は「オリンパスE-PL1」。
現在の手持ちの水中カメラで、ワイドからマクロまでの撮影ポテンシャルが高いのはこのカメラであることは間違いないのだが・・・。

毎回、ダイビングツアーに参加する時は、かならずテーマを持って、水中写真を撮ることにしている。
透視度の低い千葉あたりの海ではマクロを主体に、逆に透視度の高い三宅島やサイパンの海ではワイドを主体に。
魚類図鑑の写真の構図を避けて、サカナだけではなく、ロケーションやダイバーを積極的に入れて。
ただ、こうした構図も、フォトコンではありきたりの構図でしかない。
・・・だれも撮っていない写真ということで、海女さんの水中写真はどうなんだろう。
真っ青な海の中、身ひとつで潜っていく海女さん。

陸上の海女さんの写真は昔から良き被写体として撮られてきた。
三島由紀夫の小説「潮騒」の影響もあるのだろうか。
思いつくところで中村由信氏。1962年6月 日本の海女(中日新聞社)。
岩瀬禎之氏。2002年5月 海女の群像―千葉・御宿(1931‐1964) (透土社)
伊原美代子氏。2010年1月 日々是好日 みさおとふくまる(ロッコール)

モノクロの印象的な写真が、ドキュメンタリーにまとめられている。
伊原さんの写真は女性のユーモアがあって面白い。

これらの写真は海女さんの普段の生活に密着して撮っている。今、撮るなら、まだ海女さんたちが活躍している日本の三大海女地帯(千葉県御宿町、志摩市、舳倉島)とのどこかに通いつめて、海女さんたちと顔見知りにならないと撮れないだろう。
撮ってみたい気のはやまやまなのだが、顔見知りになって写真を撮らせてもらえるまで通いつめなければならないことを考えると、次ののフォトコンにはまず間に合いそうも無い。。


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現実的な選択

2010-07-29 22:37:25 | 日記

 
 
 
 

清少納言が「枕草子」に記した
「まいて海女のかづきしに入るは憂きわざなり」
今の海女さんたちは、たとえばウェットスーツに身を包んで、ダイビングインストラクターへ職換えなのだろうか。
海の中を潜っても、アワビはもとより、サザエすら見かけることはさほど多くは無い。
もう、千葉や静岡などTokyoに近い海では、多くの海女を養えるだけの海産物が採れなくなっているのだろう。
ただでさえ辛い海女の仕事。かつての漁場の若い女性たちは、ダイビングインストラクターなどになる方が現実的な選択なのかもしれない。

それでも、古きよき時代に活躍した海女さんたちの生活を忘れないようにと、白浜では毎年海女まつりが開催される。
白い磯じゅばん姿の海女がたいまつを手に海に入り、伝統の海女泳法が披露されるのだ。

館山方面の空を紅く焦がして太陽が落ちると、一列にぶら下げたちょうちんの明かりが白浜の海べりを照らす。
湾内の水面にしつらえたドラム缶のかがり火に火が灯されると、いよいよ祭りのハイライト海女の大夜泳の始まりだ。
スロープに詰め掛けた見物客たちから一斉にどよめきの声が響いた。そして、すぐさましんと静まった。
うす明かりの中、海女たちが順番に水際から水面のかがり火を目掛けてエントリーしていく。
海女さんたちの潜り着が、手にした松明の明かりで闇の中に浮かび上がる。
海近く七色の花火が炸裂して、まつりはフィナーレを迎えた。


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朝焼けの空に

2010-07-28 23:06:37 | 日記

 
 
 
 

深夜の高速を海に向かったその先に、朝焼けが広がっていた。
潮風の香りのする海岸通りからパチリ。

千倉の海。本当は、御宿あたりの夜明けの海女さんたちの写真を撮影したかった。
残念。
しかし、千倉の朝焼けをまた今日も見ることができた。
深夜ドライブのちょっとしたご褒美。

アーリー・バードは空をみる。
さて、これから内房に戻ってダイビング。
東京湾内の海の中に、どんな出会いが待っているのだろう。
今日も一日、良き日でありますように。


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館山・海風

2010-07-27 23:20:26 | 日記

 
 
 
 

今ではラジエーターやエアコンを日本の実情に合わせて亜熱帯仕様したというメルセデス・ベンツ。
日本は連日猛暑だ。
海の中でさえ、死滅回遊魚であるはずのソラスズメダイが東京湾内で越冬している様子。

まぶしいほどのぬける青空。
少しでも快適に、今日一日を楽しめるように。
窓から差し込む朝日に、「これは旅だ」・・・そう思い込む。

例えば、夕日のきれいな房総館山にショート・ステイしているとマインド・セット。
海面をわたる海風が気持ちよい。

♪海からそよぐ風が 優しくすり抜ける
けれどあなたの優しさ
もう待たないと決めた♪

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夏は誰もがトムソーヤ

2010-07-22 22:44:19 | 日記

 

「カメラマンさんも待っているだろう・・・」
なかなか5m直下の水面へ、ダイビングする決心がつかない少年に対して仲間たちから声がかかる。
ぼくがカメラに、こけおどしのような大口径のレンズを付けていたからだ。
もちろん、カメラのストラップは手首に巻きつけるいつものスタイル。
少年たちが水面に飛び込む様子を、傍で撮っていたぼくは苦笑するしかない。

これが、首からカメラをぶら下げていたら、あるいはコンデジか携帯だったら、「カメラマン」じゃなく、「カメラのおじさん」、「デジイチおやじ」、「カメラオタク」とか呼ばれていたかも知れない。
ここでも、「撮るぞ」オーラを発していたから「カメラマンさん」と呼ばれたのだろう。
・・・悪い気はしない。素直ないい子たちだ。

その少年は何度か踏み出しかけて、その度に頭をうなだれて、午後の光を反射している海に背を向けた。
飛び込む勇気が沸いてこないのだ。巣立ちの日の小さな雛が見ず知らぬ大空の憧れを抱くと同時に、知らない世界に底知れない恐怖を覚えるように。
だが、いつの日か巣立ちの時はやってくる。

仲間たちが痺れを切らして駆け寄る。それでも少年は飛び出せない。
親友の一人なのだろか。その少年だけが残り、彼につきそう。
・・・ぼくはその場所に居合わせた。
夏の日の彼・らに対して、ぼくは声をかけることができないでいた。
それは、その少年の胸の内側が痛いほど感じられたからだ。

親友に見守られて、少年はついに飛んだ。日がかなり傾いた夕暮れ間近の時。
水面に広がる波紋。そして波間に顔だした少年に、少年たちが喝采の声をあげた。
やがて、みんなに迎えられて岸にたどり着いた少年に、ぼくは声をかけた。
「かっこよかったよ」
照れくさそうに笑った少年の笑顔がまぶしかった。ぼくの心は熱くなった。
・・・夏は誰もがトムソーヤになれる。。

No, I won't be afraid
Oh, I won't be afraid
Just as long as you stand
stand by me,


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